第一話「魔法学園へようこそ!」
新たなステージが今始まる!
「昔々、魔王から世界の崩壊を握られた時にとある一人の転生者が呼ばれた、その転生者は魔法が得意で皆彼のことを原初の魔導士と読んだ…」
と丘の上で本を持って読んでいる一人の少年がいた
「今読むと結構恥ずかしいな、まぁ良いか!」
彼は、原初の魔導士で転生して別の体で生きている
名を、グレイ=ワークスと呼ぶ、黒髪の少しロング目の180センチぐらいだ身だしなみは、白い短いローブを羽織っていて下は黒の長ズボンみたいな奴を着ている
「さてと、そろそろ入学式か!」
と言うと、右側の本のようなポーチから杖を取り出して魔法を唱える
「魔法は、全属性使えるし学園行く意味ないと言われるかもだから、俺は無属性魔法しか使えないと言う設定にしておくか!テレポート!」
テレポートと言った瞬間学園の校門前に移動した
周りには沢山の生徒が校門前に向かって歩いている
「さてと、行くか」
と言い歩き始めた
グレイが校門をくぐると、目に飛び込んできたのは、華やかで巨大な校舎と、空を自在に飛び交う魔法陣、そして浮遊する案内板だった。
「……派手すぎだろ、この世界。魔法に頼りすぎて、物理の概念どっか行ってんな」
魔法学園——
全属性魔法を学び、育み、制御する術を教える世界最大級の魔法士養成機関。
その中でも、「属性無し」は、最下層のクラスに振り分けられる。
入学式が始まり、生徒たちは講堂に集められた。
壇上に立ったのは、厳つい顔の中年魔導士。肩には教師の徽章。声はでかい。
「静まれ、新入生ども!これより、お前たちの属性適性および魔力量の測定を行う!」
会場がざわつく。
「うわっ、いきなり?」
「そんなの聞いてないよ!」
「おちつけ、俺には火属性の才能があるはずだ……!」
グレイは思った。
(あー、やっぱやるんだ、コレ。まぁ当然か。だけど――)
「俺は“無属性”ってことにするって、決めたからな!」
列に並びながら、グレイは心の中でシミュレーションを始めた。
(魔力量は……全開にしたら“測定不能”とか言われるだろうから、ほんの0.1%だけ使う。属性判定も、反応しないよう魔力を拡散して誤魔化して――)
「次、グレイ=ワークス!」
(よし、完璧だ……)
グレイが前に出て、判定のクリスタルに手をかざす。
光が走り――が、予想外の反応が起きた。
クリスタルが……ぶんぶん震え出した。
「なっ!?これは……!?魔力量、規格外ッ!?」
教師の顔が引きつる。
「魔力量測定……Sランク以上!?いや、それ以上だと……!?」
「ま、まさか……伝説級か!?」
「でも、属性は……?」
別の装置に魔力が流れ込むが、属性の色はどれにも染まらない。
「……やはり“無属性”だな」
「でも……この魔力量で無属性って、どういうことだ……?」
会場がざわつき、グレイはそっと額に汗をかいた。
(えっ……?魔力量だけバレたの? 誤魔化すの忘れた!?)
その結果――
・属性:無属性(※記録上)
・魔力量:Bクラス相当以上(A相当だが「無属性」のため1段階下げられた)
・クラス分け:1年B組
「無属性でBクラス!?前代未聞だぞ……!」
「やば、チートじゃんあいつ……でも無属性ってことは攻撃力は無いんでしょ?」
「なーんだ、見かけ倒しか」
生徒たちが好き勝手に噂する中、グレイは頭を抱えた。
「……バレてはいない、バレてはいない。セーフ……いや、アウト寄りのセーフ……」
と言い校舎の中に入っていった
校舎の中は非常に綺麗でメインホールにはシャンデリアが掛けられている
「確か、Bクラスの教室は…あった」
Bクラスの教室の扉を開けた瞬間、グレイはふわっと花の香りのような風を感じた。
教室にはすでに数人の生徒が着席しており、その中でひときわ目立っていたのは窓際で植物を育てていた白髪の少女だった。
彼女の髪は陽に透けてほのかに緑がかった光を放ち、長い耳がエルフであることを物語っていた。
制服の上からは、自然素材で編まれた装飾がさりげなく身に着けられている。
「……?」
少女がふわっと顔を上げて、グレイと目が合った。
「……こんにちは。あなたは……風の人、だね」
「え?」
「ううん、間違えた。たぶん……雲……の人?」
「いや、それでも意味わからないけど!?」
ふんわりとした笑みを浮かべて、彼女は自分の隣の席をぽんぽんと叩いた。
「ここ、空いてるよ。草たちも、あなたの隣がいいって言ってるの」
(草たち……? 誰だこのふわふわエルフ……)
座るしかなかった。
グレイはその席に腰を下ろしながら、こっそり訊ねた。
「……一応聞くけど、君もBクラス?」
「うん。魔力量は、よくわからなかったけど、古代草魔法に“呼ばれた”って」
「呼ばれた……?」
「うん。気がついたら試験終わってたの。ラッキーだったよ」
(絶対ラッキーじゃねえ……)
そのとき、教室の前のドアがガチャリと開き、教師が入ってきた。
どこかダルそうな中年の男。肩に無数の魔法タリスマンをぶら下げている。
「はーい、お前らおっはよー。俺が担当の“ボーラス先生”な。魔法理論と実戦、両方見るから覚えとけ。で、今日は早速だが、お前らの魔法レベルを軽〜く見させてもらうわ」
「うえぇ!?初日から!?」
「実戦……って、誰と?」
「それはー……」
ボーラスがぼりぼり頭をかきながら名簿をめくる。
「んー、じゃあ……グレイ=ワークスと、アーシェ=リーヴェ。お前ら前に出てみ?」
「は!?俺!?」
「ん……? あ、私……? いいよ〜」
天然エルフはすでに立ち上がり、何も考えずに微笑んでいた。
(マジかよ……初日から“隠れ最強”バレイベントとか勘弁してくれ……!)
原初の魔道士の設定・1
彼は、元々一般人でしたが転生して魔王を討伐することになった。じゃあ、この物語出てくる主人公はその転生した人の転生した先がグレイ=ワークスとなっている!
次回も見てね!