#5? おまけ
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事件から1週間が経ち、僕達は今までの日常に戻った。
僕と磯田はたまたま駅で鉢合わせ一緒に学校へ向かっている。
はぁ、と磯田がため息を吐く。
「どうした?」
チラっとこっちをみて再びため息をはき、僕は苛立つ。
「なんだよ? なんか言いたいことあるならいえよ!」
「いや、俺さ、女子と学校登下校すんのが夢だったんだ。それなのに俺のとなりには……」
「わるかったな、こっちだってお前より可愛い女子がよかったよ」
今度は心配そうな顔をしている。
「なぁ、結局末藤先輩はどうなったんだ? お前の言った通り学校にはきてないけど」
「次姿みせたら末藤先輩が少女戦隊もののTシャツをきた画像をツブッターに貼るぞって脅してもらったんだ」
「はぁ?! あの人そんな事してたの?!」
「いや、合成で俺が作った。そして末藤先輩の色んな画像つくって岡部先輩に送っといたんだ。この写真をクラス中に回しといてくださいって」
「悪魔だな、お前、そんなことしたら本当に殺されるぞ?」
「大丈夫だよ。ヤンキーはああ見えて世間体が命なんだ。舐められたら不良としてはやっていけない。かっこ悪い姿をクラス中にさらされたとなればもうこれないさ」
「お前、なかなかエグいことするな」
「あの人がやって来たこと考えたら、これじゃたりないくらいだろ? それに不良でもかっこよく生きてたらこんなことされないし、画像くらいじゃ舐められないよ。普段の行いがわるいから画像くらいで馬鹿にされるんだ」
「まさか俺の変な画像とかつくってねぇだろうな?」
「お前はそのままで十分変だから大丈夫だよ」
「あ?」
「おーい!西澤!磯田!」
後ろを振り返ると手を振りながら、瀬名がこっちに走ってくるのが見える。
お!瀬名じゃん、と磯田が言ったあと目を細める「あれ?もう一人いないか?」
「相田先輩だな、なぁ、お礼に相田先輩にラーメン奢ってもらおうぜ」
「…… お前、末藤先輩とやってる事かわんなくね?でもまぁ、賛成だ」と磯田は笑う