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異世界の機士 黒のヴィダリオン  作者: 紀之
1章 機士の章

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第6話 侵略の花エピローグ



ヴィダリオンの渾身の一撃により大爆発するシダー・マザー。その巨大さから周囲の森への被害は甚大なものとなる。それを防ぐためヴィダリオンはある行動に出た。

 

「皆、ディバインウェイブだ!」


「「「「ヴォ―セアン!」」」」


巨木を取り囲むように立った5騎はそれぞれのマントからディバインウェイブを放射、シダー・マザーの大爆発を異空間に送り込み、現実世界への被害を食い止める。


「や、やった・・・・!」


「ヴィダリオン、ヴィダリオンは無事なの!?」


「勿論ですよ。主、私は頑丈さが取り柄ですから」


「良かった・・・・!」


「マリニエール殿、今度はそちらの番ですよ」


「分かっています。メガイロ、あなたも」


「了解」


マリニエールはクレッセントカッターを高速回転させ竜巻を発生させると炎を強風で吹き飛ばす。メガイロも空に砲弾を放つと空中で弾は破裂し、周囲に小規模な雨を降らせて鎮火させた。全てが終わり、鎮守の森に静寂が戻る。


「すげえ」


「何だよ、あんな弾があるのかよ。だが連中口だけじゃないらしいな」


「ええ。頼もしい反面、何を考えているのか分からないのは気がかりですが」


「そうだな」


無邪気に目を輝かせる勇騎の隣でホットスパーとカローニン、ヴィダリオンが腹の底が見えない新メンバーへの警戒感を共有していた。


「これで、どうです?我々の事を信用して頂けましたか?」


「実力はな。だが郷に入りては郷に従えということわざがこの世界にはある。あまり勝手なマネをすると機士団の信用問題に関わるぞ」


「あなたにそれを言われるとはね。ですが肝に銘じておきましょう、ヴィダリオン部隊長殿」


「部隊長?」


「そうでしょう?あなたが最初に派遣されてきた。ならここの部隊はあなたの統括では?」


「そんなガラじゃない」


「名目でいいのですよ。組織とはそういうものですから。では私達はあいさつ回りがあるので失礼しますよ」


「また会おう」


マリニエールとメガイロは山を下っていく。剣王町を一望できる位置に出るとマリニエールは何かを探る様にその分析機を働かせ、町の各所のデータを取っていく。


「ここには無し・・・・いやそこか。なるほど」


「どうした?」


「いえ、何も。では神社とやらの施設の責任者に会いに行きましょう。今日から我々もお世話になるのですからね」


旧市街の家の一つに異常な反応を見つけたのだが、マリニエールは団長に伝えられたある理由から同僚にもそれを伝えない。


「そうだな」


(目的の物があるとすれば神社とやらか。後は連中に気取られずどう探すかだが・・・)


機士団長ザルツァフォンの密命を果たすべくマリニエールは思案しつつ神社への道を急ぐのだった。

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