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異世界の機士 黒のヴィダリオン  作者: 紀之
1章 機士の章

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第4話 脅威のバイオクレスタ―・地球氷河期計画エピローグ




 「よく新型図像獣を倒したな。私も鼻が高いぞ。それで前線基地の件だが」


フィッツガルト監督官は神社の本殿前でふんぞり返っていた。実際の所この報告を聞くまで杏樹の祖母、金雀枝(えにしだ)リエの説得に手を焼いており、この次元に嫌気がさしていたのだった。


「監督官、実はその事ですが」


「どうしたヴィダリオン?」


監督官はヴィダリオンの後ろにいる勇騎や杏樹の不安と怒りの視線などはまるでないかの様に受け流す


「ハッ、今回の件もそうですがこの次元は広く、また敵は思いもよらぬ攻撃をかけてきます。よって城にこもって待つよりも少数の遊撃隊で当たるのが得策と存じます」


その報告を聞いてフィッツガルト監督官の声が喜色ばむ。


「そうかそうか。よし人員は追って沙汰する。それまで従騎士ヴィダリオン、従騎士カローニン、従騎士パールウェイカー以下3名にてこの次元を守れ。良いな」


そう言うとフィッツガルト監督官は馬に乗って消えかかっている次元の穴の中へ飛ぶように消えていった。


「何だ?まあこれで監視役が居なくなって清々するが」


「ま、デウスウルトから出たがらないから上役って言うんだろ」


「ってことは一件落着か?良かったな杏樹、ばっちゃん!」


「ええ。でも2人はどうするの?契約とかしていないみたいだけど」


「この胸の緑色の石があれば単独で行動できるのさ。俺もカローニンもな」


「向こうも3人こっちも3人まずは互角。いやそれ以上か。ようやく楽ができる」


「お前も変わらんな」


笑いあうヴィダリオンとホットスパーに水を差すのがカローニンである。


「残念だが私はお前達の監視役と報告を仰せつかっている。下手な動きはしないようにな。それよりも」


カローニンは愛刀である短剣を掲げる。それに応えるようにヴィダリオンもブロードソードをホットスパーもレイピア状の紋章剣を掲げて刃先を合わせる。


「弱き者達と戦友の為に」


3騎の唱和する機士団のモットーが朝焼けに響いくのだった。

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