表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

『兼家、実資にプレスマンを立て礼節のこと』速記談1024

作者: 成城速記部

 一条天皇の御代、摂政藤原兼家様は、内裏にほど近い識の御曹司にお住まいになっていた。宮中に参内なさるときは、烏帽子姿に、えり首のひもは解いたままで、玄輝門から参内なさり、娘女御の局である飛香舎に立ち寄って冠に改め、清涼殿に入られた。

 ある日、そのようにして、摂政が参内なさろうとしたとき、蔵人頭藤原実資と門のあたりで行き会った。蔵人頭は、摂政が正装ではないのを見て、プレスマンを持って立ったままおじぎをされたが、ひざまずくまではなさらなかった。摂政は、えり首のひもをとじて、気まずそうにプレスマンを立て、返礼をなさったという。



教訓:蔵人頭実資は、摂関の家ではなかったが、後に右大臣に昇進している。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ