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耐冬花様

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

旅好き故に、風来坊。

何、目的を忘れた訳じゃない。道案内が専門さ!!

とあるお社の御祭神に許可を取って、出来れば執筆開始する。最後にお会いした日の事を忘れはしない。九曜様にご縁を結んで戴いて、足を見て戴いた事。足の神様だから、と。旅の神様だから、と。例え悪い足が治っても、旅好きなお前には良いだろう、と。

という訳でその御祭神が祀られている末社に来た。こじんまりと纏まったその中に、三社ほど肩を並べていた。

しかし居らっしゃったのは別の神様。ふさふさの短髪、小生意気なツリ目、そしてギザ歯。此処まで印象的な姿を見させられたら、逃げる事など叶わず。私の胸ぐらを掴むとそのまま自分の元へと引き寄せた。

「あ゛ん゛? 何だお前、今日来る予定だったか。この後も来んだろ?」

「あー……本日は……。そもそも……」

「あ゛?」

今まで出会って来た中で、一番荒々しい神様、飆靡様。目線を逸らして行く気が無いことを遠回しに告げると、明白(あからさま)に不機嫌になった。地団駄を踏みそうなのを堪えているのが分かる。この方、本当に快不快隠さないな……。そういや白羽様も隠さない方だったな……。

げんなりしていると、ぎゅっと後ろから何者かに抱き着かれた。首だけ回して振り返ると、ふさふさの白髪。飆靡様と同様のツリ目。飆靡様の気性の荒さを少し柔らかくして、可愛くした神様。言わずと知れた稲荷神社の神様。三狐神様が満面の笑顔でしがみついていた。

「あんまり苛めんなよ。私に会いに来たんだろ? ほれほれ〜? 久々と言わんまでも、構って良いゾ」

有難い事ではある。神様直々に構われるのは、本当に有難い事ではある。でも……その……本日御用があって訪れたのは、別の神様な訳で……。

渋っていると察しの良い三狐神様は、絡み付いていた腕をするりと離し、むすっとした表情のままに眉根を釣り上げた。

「なんだよ。私でもないのか。詰まらん」

「すみません、御二方。お気遣い痛み入ります。その、耐冬花(たいとうか)様は……」

「道案内。だから今此処には居ねぇ」

「そだぞ? だから今の時間、全て私に費やすと良い」

未だに不機嫌な飆靡様に反し、自らを積極的にアピールしている。一見すると対照的な二神であるが、根底は似てるんだよな。さっきの不快な表情なんて似ていたし。

私は御二方に深深と頭を下げると、これ以上不興を買わないよう、出来うる限りの笑顔を浮かべた。

「すみません。飆靡様、また後日。三狐神様、またお出ししても?」

「ふんっ。来週永遠と嵐でも良いな」

「不器用だなぁ。飆靡殿は。私は何時でも歓迎だぞ」

多分、この会話は聞こえて居るのだろう。耐冬花様に。だから、あんまり心配はしていない。

また、来ます……!!


帰って来て、布団に包まって眠りに落ちる。何時もはギラギラした瞳が也を潜め、ずっとうつらうつらしていた。眠くて……仕方ない。

最初に見えたのは赤い木枠。何処を見ても朱色で塗り潰された部屋。初めて訪れた場所なのに、何故か直ぐに本殿の中だと分かった。その赤い空間の中、立膝を着いた麗人が。

整った顏に斜めに被せられた天狗の面、少し長めの髪を束ねる髪飾りは同色の椿だった。

「いや〜、悪いね。道案内をしていたらこんな時間。ついでに物見遊山……」

「お構いなく」

貴方様は悪戯っ子の様に舌を出すと、髪飾りを弄る。旅の神様だろうか……掴み所が無くて、用が済んだら消えている。そんな風来坊の様な……。

貴方様は僅かに口角を上げると、じっと目を合わせて下さる。

「無事に送り届けて来たから、次は君の番だ。因みに構わないよ。出すの」

「聞いて……いらしたのですね」

直々に許可を得ようと訪れたのだが、どうやら聞いてらしたらしい。旅好きな貴方様の事。きっと道案内の最中に私を見付け、きっと覚えてらしたのだろう。

「だって神様だし。道案内が専門だけど、来てくれた子達の声を蔑ろにはしないよ? 本当に必要とされたら翼一振でひとっ飛び」

話はそれで済んだ様だ。どんでん返し、とでも言うように、話を変える。

「で、君、次は何処へ? 道案内なら任せてよ」

耐冬花(たいとうか)

道の神様、旅の神様。

風来坊に見えるって? 目的は道案内。旅はその次いで。翼一振で、何処へでも。

天狗様故に天狗のお面。椿好きだと嬉しい!!

道案内と見守りの次いでに物見遊山してて欲しい。

『お、あんなところに面白いものが。あ、君、駄目駄目!! そっち行くと迷子だよ〜』

目上の神様からは呼び捨て。親しい方には『冬花(とうか)』呼び。

名前が可愛いと褒められると、『そだろ〜!!』とかご機嫌になって欲しい。


梅香の君のお話出来てない( ¯−¯ )

本日も優しかったですよ〜。

でも予定ぎちぎちだったので、ゆっくり出来ませんでした。

懐に入れた相手に素っ気ないと思われたら、ずっと気にしてそうな。

色んな意味で神様の座にいて欲しい( ¯−¯ )

人に戻ったら鬱になっちゃう(´・_・` )

何時だって揺籃から墓場まで。

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