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転生したら地獄だった#1
私、前村 杏子19歳は現在地獄にて働いている。ここまでの経緯を話そう。ある日、大学に入学してからできた友達にプレゼントを買いに行っていた。少し疲れていた私は注意力が散漫になっていた。
キキーッ!!
ドンっ!
何かが私の体にぶつかる。そして誰かが呼びかけている。そんな中私の意識は朦朧としていった。
次に目を覚ましたのが現在だ。
「あれ?ここ…どこ…?」
全く知らない場所だった。
ふと、誰かの声が聞こえる。
声の方に目を向けてみると…
薔薇のような真紅の瞳と視線がかち合った。
(もの凄い気迫だ…)
私はごくりと唾を飲み込む。
彼はにやりと不敵な笑みを浮かべている。
すると、突然彼は
「俺はエンマだ。」
と名乗った。
失礼のないように私も名乗る。
「前村 杏子です。」
「ここは一体どこなのでしょうか。」
エンマは答える。
「地獄だ。そしてお前は俺の召使いだ。」
私は状況を理解するのに時間がかかった。
「えぇぇぇぇ!!」