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転生したら地獄だった  作者: らむね
1/1

転生したら地獄だった#1

私、前村まえむら 杏子あんず19歳は現在地獄にて働いている。ここまでの経緯を話そう。ある日、大学に入学してからできた友達にプレゼントを買いに行っていた。少し疲れていた私は注意力が散漫になっていた。

キキーッ!!

ドンっ!

何かが私の体にぶつかる。そして誰かが呼びかけている。そんな中私の意識は朦朧としていった。

次に目を覚ましたのが現在だ。

「あれ?ここ…どこ…?」

全く知らない場所だった。

ふと、誰かの声が聞こえる。

声の方に目を向けてみると…

薔薇のような真紅の瞳と視線がかち合った。

(もの凄い気迫だ…)

私はごくりと唾を飲み込む。

彼はにやりと不敵な笑みを浮かべている。

すると、突然彼は

「俺はエンマだ。」

と名乗った。

失礼のないように私も名乗る。

「前村 杏子です。」

「ここは一体どこなのでしょうか。」

エンマは答える。

「地獄だ。そしてお前は俺の召使いだ。」

私は状況を理解するのに時間がかかった。

「えぇぇぇぇ!!」


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