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雨の日に笑うの、透明人間。  作者: 踏切交差点
大学3年
6/51

孤独を思い知れ

「くふ……ふふふっ……」


日記を読み終えた時には、笑いがこらえきれなくなりそうだった。

やっぱり、最後まで読むべきではなかったと思ったし。

最後まで読んだおかげで、彼の心を沈めようと決心することができた。


「あなた、私が考えうる中で、最悪の回答を出したわね」


月曜日の天気予報を確認したら、雨だった。

私は手紙に書かれていた彼の電話番号から、ショートメッセージを送信した。

人は悪意に満ちた時、驚くほど頭が早く回転すると思った。


『月曜日の18時、大学の9号館の裏で待ってます。

あなたに協力するための条件はその時に告げます。

ただし、承諾するか考えていい時間は3分間。

それを逃したら、二度と望みは聞き入れません』


彼の純情がどの程度のものか、試してみよう。

普通の人は、誰かと結ばれることを望む以上に。

群れからはぐれることを恐れる生き物だということを、思い知ればいい。

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