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雨の日に笑うの、透明人間。  作者: 踏切交差点
大学2年
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運命にあがく

こんな時でも喉が乾いてきたし、トイレにも行きたくなったけど、今自分にできることだけを考える。


玄関に着き、ふと思いつく。


紙をちぎり、暗記していた電話番号を記入する。

ペンで紙の外側を黒く塗り、セロテープで自分の傘の骨に取り付けた。


桜の傘よりも、これは僕の傘を通して伝わってほしい。

僕なんかの注意力ではきっとこれには気づかないだろう。この程度の情報なら、遠ざかりの対象から外れてくれる可能性がある。

未来の僕たちが、一つの決断をしてくれることを信じて。



残った時間に、他に何かできることはないか。

未来に自分に送るべきメッセージは送った。


桜に残すメッセージを書きたい。


これから僕が行うことは無意味になるかもしれない。

手紙なんて書いたって、遠ざかりが生じた瞬間に自分で捨ててしまうだろう。

それでも何か、悪あがきをしたかった。


桜に貰ったボールペンを握る。

そして、床に直接文字を書き始めた。

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