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雨の日に笑うの、透明人間。  作者: 踏切交差点
【序章】大学4年
1/51

ノーレイン ノーレインボウ

どうあがいても幸せになれない二人が、幸せになろうとあがいた。

【天気:雨】

ターゲットの尾行、1日目。


「来た!来たわよ!」


「どうした、女の子の日が来たか!?」


「違うわよ!どんな報告よ!」


「痛ぇ!」


「教室からターゲットが出て来たのよ!ストーカー中なのをお忘れ!?」


「もう講義終わったのか。この人混みの中よく見つけたな」


「あそこにいる。ピンク色の傘さしてる」


「いた。やっぱ彼氏とデートに行くのかな」


「どうしてよ?」


「女の子がピンク色の傘をさしてるんだぜ」


「それはビニール傘をさしてあんたのストーカーを手伝っている私なんかへの皮肉?それともただの偏見?」


「妄想の統計だよ」


「それを偏見っていうの。まぁ大学4年生だから、恋人くらいいたっておかしくない年齢だけど」


「あれ、神田さん彼氏いたっけ?」


「おかしな女で悪かったわね」


「まあネガティブになっちゃ駄目だよな。俺は諦めないぞ。困難の先に光がある。外国のことわざでもあるしな」


「何てやつ?」


「“No rain, No rainbow. ”雨が降らなければ虹も現れない」


「環水平アークと言って、雨が降らずとも氷晶に太陽光が屈折して虹が出ることもあるわよ?」


「空気読んでよ」


「空気より天気を読むべきよ。雨が降らないと私も力を使えないんだから」


「ちょっとは優しく接してくれませんか?」


「んふふ。ほら、さっさと追いかけるわよ、ストーカーさん」


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