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†|赫夜の聖戦†《scaret night jihad》  作者: 再生紫電・怪獣
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第9話「†覇 者†《COLOCIAM》」

楽しくなってきた、そうだ、元々自己満だからこれでよいのかも知れぬな・・・・


あと一枚ミスって画像が横になってます、ご了承ください。てか縦に見るよりうまく見えるのはなぜ

a.


「殺さないの? 嫌なら代わりに殺してあげるよ」



水無ちゃんが首を傾げながら訊ねてくる、かわいい動作とは裏腹に言ってることが殺伐としてる。


正直に言うと殺したくない、この子(確か一年の香美ちゃんだよね)の目的は御姉様って呼んでる人と私らしいから、そこさえどうにかすれば悪いことはしないはず。



「たぶん御姉様って凍城さんのことだよ、金城さんに言って彼女に会わせたら悪さしないはず!」



「能力者である以上は、脱出を目論む可能性あり」



「うっ、それは」



「凍城だって本当に脱走しないか心配。あいつは貴女を殺さないと気が済まないらしいから」



金城さん曰く、凍城さんは随分と酷いお仕置きをしたので魂が抜けた様な状態になってるから大丈夫みたいだけど。



「脱走なんてしませんわよ、全てが何故ならダイヤモンドで作られた檻の中にぶちこんでいますもの!」



「あ、いらっしゃい〜」



噂をすれば影ってやつかな、金城さんが部屋の中に土足で入ってきた、隣に純白のネグリジェを着たひよりを引き連れて。


挿絵(By みてみん)



「それも人間じゃなくてロボットに臭い飯を運ばせてるらしいわ」



「ロボット!?」



凄いよロボットだなんて、金城さんがお金持ちだって知ってるけどそこまでとは、それにしても、どんな見た目なんだろう? 人形かな、動物型かな、小さいのかな大きいのかな、うー気になって仕方ないよ。



「非現実的」



「異能力者であるアンタが言うんじゃないわよ」



淡白に吐き捨てる水無ちゃんに、ひよりがビシッとツッコミを入れた。



「とにかくダイヤモンドの檻の中なら逃げれないよね、能力的にも」



氷を操る能力じゃ対人の殺傷能力は凄くても、頑丈なものを破壊することはできないもんね、私や水無ちゃんみたいに破壊力の高い技を持ってるなら別だけどさ。



「凍らせて檻を壊れやすくするかも知んないわよ?」



「流石は風見さん! ですが心配なさならいで下さいまし、武器や武器となる可能性のある物は即没収しますわ!!」



「あの子のパワーじゃ凍らせたとしても流石にダイヤモンドの檻なんて壊せないでしょうしね」



「しかしコイツは隙間がある場所に瞬時に移動する能力がある」



「心配しないで、私がお姉さまがいる場所から離れるわけない」



水無ちゃんの不安混じりの台詞に、今まで気を失っていた香美ちゃんが返した、思ったよりも目覚めるのが早い。



「もう起きましたのね、殴る力が足りなかったんじゃありませんの?」



あれでも心が痛んだのにもっと力を込めて殴るなんて嫌だよ、金城さんは無神経なんだから、もう。



「フーッ」



水無ちゃんは起き上がった香美ちゃんに対して唸り、三叉の槍を顕現して構えた。



「猫みたいに威嚇しないでよ、移動できるのは私一人で無理に連れていこうとすればお姉さまを圧殺してしまうから逃げないし」



「そう言っておいて一人で逃げる可能性が」



「無いよ、この子の凍上城さんに対する愛は本物だって分かるもん」



「....」



私が言うと水無ちゃんは、不機嫌そうに槍を消滅させるも香美ちゃんをギリッと睨み付ける。



「さあ、そろそろ行きますわよ。罪を背負っている貴方に相応しい地獄の様な牢獄へと!!」



「お姉さまさえ居れば地獄だって天国になるよ」



「気持ちは分かりますわ、私も風見さんさえいれば例え火の中、水の中!」



金城さんは、ひよりの事が本当に好きなんだなぁと微笑ましくなる台詞を、近所迷惑になりそうな声で吐きながら香美ちゃんの体をロープで縛り上げた。



「私は火の中も水の中も行かないわよ....あ」



ひよりは私と水無ちゃんを見て成る程と言いた気な目で見てきた、確かに私達が戦うと火や水が発生するよね。



「縛る必要なんてないのに、お姉さまに会えるのに逃げる理由はないもの」



「念には念をですわ」



「....春野 緋美華、気を付けて」



縛られたまま金城さんに強引に立たされた香美ちゃんは、私に振り返って口を開ける。



「えっ?」



「あなたの命を狙う者がいる、私は利用されただけ」



その警告には暖かさがあった。さっきまで私の命を狙ってきた彼女はもう居ない、短時間の間に変わることができたんだね。



「教えてくれてありがとう」



縛られた金城さんに引っ張られて行く香美ちゃんの背中からは、哀しみは感じられず、愛する人にやっと会えるなんてという嬉しさを感じる、


私にも彼女みたいに好きで好きでたまらない人が現れるの時が来るのかな、少女漫画で良くある甘い恋をしてみたいな。



「緋美華を狙ったのは許せない。でも、あの愛の深さには尊敬する」



「見習いたくは無いけどね、好きな人の為に誰かを傷付けるなんて私は絶対に嫌よ」



「ひよりには好きな人いるの?」



「いっ、いないわよばーか!! 少なくともアンタなんかじゃないから勘違いしないでよね」



あちゃぁ薮蛇だったみたい、ひよりは腕を組んでキツめに答えるとプイッ....そっぽを向いちゃった。



「もうひよりってば、言われなく分かってるよーだ!」



うぅ、そんなに大袈裟に否定されちゃうと流石に傷付くよぅ、ひよりの馬鹿ぁ!!


挿絵(By みてみん)



B.


近寄る者は皆な行方不明になると噂される廃墟ビルの地下に作られた円形の闘技場で、「そこだ殺せ!」「血祭りにあげろ!!」「今のは殺せるチャンスだろうが!」と物騒で熱烈な歓声が上がっていた。


顔を隠した芸能人や政治家などが高額の入場料を払い、ある人物に集められた能力者達がトーナメント方式の殺人試合を見物し熱狂しているのだ。



「俺の勝ちだな」



「....無念」



黒くてチクチクした髪が特徴的な学ラン姿の学生・真倉は対戦相手、舞術の達人であり能力を使わずに勝ち進んで来た強豪のチャンを倒すと不敵に笑い、見物客どもの歓声をその身に浴びる。



「またあのガキが勝ったぞ、こりゃ優勝か?」



「おいっ、ヴォルフト大佐の御目見えだぞ!!」



真倉が勝利の余韻に浸っていると見張りがスピーカーで、ある人物....軍服を着た金髪の女性がやってきた事を報せる。


すると報せた見張り自身、審判、観客、選手達はみな黙り、ヴォルフト大佐と呼ばれた女性に向かって敬礼した。



「ご苦労、そろそろ春野 緋美華たちに差し向ける刺客は決まったかクヴァレ少尉」



ヴォルフトは側にいた自分と同じく軍服姿の男の首筋に鞭を押し当て、冷徹な面持ちで訊ねる。



「ハッ、次の決闘で決まります!!」



クヴァレ少尉は体を震わせながら答えた、彼女の冷徹な瞳で見られる狼に睨まれた豚の気分が味わえる。


冷酷非情な大佐のこと、万が一にでも粗相が有れば命はない、対面し会話をするだけでも命懸けなのだ。



「では最後の決闘を楽しませて貰おうではないか」



「ただいま椅子をお持ちします」



だがクヴァレ少尉のその気遣いは命取りだった、ヴォルフト大佐は彼の予想を超えた理不尽な性格なのだ。



「貴様....予め用意しておかんか、馬鹿者がああああああああ!!」



ヴォルフトは怒鳴ると同時に鞭を振るってクヴァレ少尉の首に巻き付け、会場全体を緊張感で包み込む。


厳正な粛清の時間が開始されたのだ....騒いだりして邪魔をすれば自分自身の命もないので、ヴォルフト以外の人間は生きた心地がしなかった。



「ひいいいいっ」



「くくくく、ジワジワと苦しんで死ね」



「助けて〜〜〜〜」



巻き付いた鞭が首にゆっくりと食い込んで行く、恐怖のあまりにクヴァレ少尉は失禁してしまった。



「えーい汚い奴め!!」



「ぎゃっ」



遂にヴォルフトは鞭に力を込めてクヴァレの首を切断してしまった、誰もが口には出さなかったが内心では彼女は悪魔だと呟いた。



「死体の処理は面倒だ、来い!」



ヴォルフトが鞭を地面に叩きつけると、何処からか体毛は黒く赤い目を爛々と光らせた二メートルはある狼の群れが出現。


黒い狼どもはクヴァレの首と体に群がりムシャムシャと食らい始める....それから一分も経たない内に、哀れな男の体は骨すら食い尽くされこの世から跡形もなく消滅した。



「貴様らの用は済んだのだ、さあ帰れ」



「ご馳走さまでした主よ」



挿絵(By みてみん)



「同じく!!」



牙を紅に染めた黒い獣どもは驚くべきことに汚い声で人語を発し、ヴォルフトに礼を言うと命令通り何処かへと帰っていった、これまた誰も口には出来ずとも吐きそうだと思わせる程の強烈な臭いで闘技場中を満たして。



「私としたことが冷静さを失ってしまった、そろそろ再開してくれ」



「イエッサー!」



(あの女....優勝した後でぶっ殺してやる)



一部始終を遠目に見ていた真倉は、罪のない人を殺したにも関わらず涼しい顔を浮かべているヴォルフト大佐に、かつて自分をいじめていた憎いクラスメイトの面影を重ねて密かに舌打ちした。





C.


「いよいよNo.321とNo.400の対決だ!!」



「おおーっ!!」



No.321....俺には真倉という名前がちゃんと有るのだが、この会場では番号で呼ばれ名前では呼ばれない。


それに不快さを感じる者も少なからずいるだろう、しかし観客の中に知り合いがいたら面倒なので俺的には助かるぜ。



「よくぞ此処まで上り詰めたなガキ、しかしワシが相手になる以上お前は終わりじゃ」



「よりによってラスボスは爺さんかよ」



何故か選手は自分以外の奴等の闘いを見ることはできないから、どんな奴等が居てどんな能力を使うかはソイツと戦うまでは分からない(負けた奴のことなんか一ミリも知ることはできない)。


だから俺はいま初めて最終決戦の相手を見たが....爺さんと言ってもかなり筋骨隆々で格闘家の師範でもしていたのかと思わされる相手だな。



「行くぞ!!」



「来るが良いぞ若者よ!」



余裕の態度だな爺さんよ、ここまで来ただけあって強いのは分かるが俺はあんたに負けた奴等とは格が違うんだぜ。



「うおおおおおおお!!」



「お前が勝つのに一千万を賭けてるんだ、死んだら殺すからなガキ!」



観客どもは安全な場所から危険極まりない場所に立つ俺らに身勝手な言葉を浴びせてくる。


(自分達がどんな末路を迎えるか知らないでいい気なもんだぜ)


皮肉な笑みを浮かべつつ地面に手をつけて俺は、“偉大であるが故に安らぎをもたらす者、偉大でありすぎるが故の傲慢さの片鱗、巨大なる口を開け“と念じた。



「むっ!」



予定通り俺に突進して向かって来ていた爺さんの足元の地面が大きく割れて、彼を呑み込んだ。



「去らばだ爺さん!」



これだけでは未だ落ち着けない、手を地面につけたまま更に、"巨大な食欲を極小さな命で満たしたまえ“と念じて割れた地面を元通りにする。


つまり俺は爺さんを地面に食わせ閉じ込めたのだ....あらゆる攻撃も地盾で防げ、地震や地割れも思いのまま起こせる地面を操るこの能力さえあれば身体能力が皆無に等しい俺でさえ無敵!!



「さっそく出やがった、俺がNo.321に賭けてる理由は此処までみんな倒してきたあの技が有るからだぜ!!」



「爺さんもかなりの強者だったけど相手が悪かったわね」



「苦戦すらしてねーよなあのガキ、どんだけ強いんだよ」



能力様万歳だ。誰にも認められず虐げられるだけの毎日を過ごしてきた俺が、こんなにも称賛されるなんて嬉しいったらねえ。


しかも優勝賞金の一億まで手に入るときた、毎晩ネットサーフィンしてた甲斐があった。じゃなきゃこんなトーナメントが開かれてるなんて気付けなかった、俺も運の良い男だぜ....!!



「優勝は俺だぜ、さっさと金をよこしな」



「己が力に慢心したな小娘!!」



「なに!?」



塞いだ地面の下から爺さんの声が聞こえてきた、しかも地面に(ひび)が入っている!?



(てか俺が女だって何故わかったんだ!!)



「地下闘技場の更に地下に閉じ込めるとは、ワシは土竜ではないぞ?」



化け物かよこの爺さんは、地中で....今のポーズから推測して多分アッパーを繰り出し、地面を粉砕しながら脱出して来やがった!!



「やはり決勝まで来ただけあって凄まじいな!」



「やっちまえムキムキ爺さん、お前が優勝するんだーっ」



「爺!爺!」



チッ、さっきまで俺を褒めてた奴まで爺さんに称賛を送ってやがる、絶対に浮気するタイプだぜ。



「土竜というより竜じゃねえかよ、くそっ、今の技を破るとは!!」



「あれくらい大したことはない」



「人間やめてやがるなジジイ!」



爺さんは地面すら簡単に破壊する拳を構えて突進してくる、しかもさっきより速いので再びさっきと同じ技を出す時間がない。


そこで俺は足踏みをして地面を揺らし、地盾を自分の周囲に張り巡らせる。この二段構えの防御は象どころかマンモスですら破れねえ....のに。



「ほーほほほほ!!」



「なにぃ!?」



眼前にも盾を張ったので爺さんがどうなってるか見えないが、地震により転倒し立ち上がれずにいるだろうなと思っていたのに、ヤツの笑い声と共にゴツい拳が地盾を貫通して俺の顔面スレスレで止まった。



「ぬおーっ、弾丸すら防ぐ俺の地盾があああ!?」



爺さんは地面が揺れようとも、バランスを崩して倒れることもなく突っ込んできて、俺の眼前に張られた地盾もパンチで破壊したのかよ!?


いくらムキムキで力があるからって理屈には無理があるし、それだけじゃ能力者には勝てねえ。



「このイカれたパワー、まさか能力によるものなのか?」



「降参するんじゃ、そうすれば命だけは助けてやる」



「ほざきやがれ!!」



せっかく此処まで来たのに負ける訳にはいかねえ、金をたくさん貰って今まで迷惑かけた母ちゃんに恩返ししなくちゃならないんだ!!


俺は三メーターある土塊を爺さんに飛ばすが、想いも虚しくストレートパンチ一発で粉砕されてしまう。



「....真倉くん、ワシと共に来い」



「え? なぜ俺の名前を」



「逃亡は許さんぞ!!」



ヴォルフトが鞭を俺達に鞭を向けると審判やスタッフ達が短剣を手に走ってくる、俺らを取り押さえるつもりだ。もし捕まったら間違いなくあの男の様に粛清されちまう、それだけは絶対に嫌だぜ!!



「地面を揺らしながら地面に潜れ!!」



「なっ」



「いいから早くしろ、とりゃああああああ」



「ぐあああああああ」



「くそ、分かったよ!」



爺さんが短剣を持ったヴォルフトの部下どもを拳一つで凪ぎ払ってくれてるお陰で地面に念を送る時間ができたぜ。



「くそっ揺れる!!」



「立てねえ」



「えーい何をモタモタしている貴様ら、トーナメントの優勝者を春野 緋美華に差し向けろという命令を遂行できなくなるではないか!!」



地震により敵を足止めしている内にまんまと、俺は爺さんと一緒に地下に潜って暫く移動、そろそろ善いかという場所で地上へと脱出した。


夜空が綺麗で空気がこんなに美味かったと初めて知れたのも、この爺さんのお陰か。



「サンキュー爺さん、助かったぜ。あのままだと負けた俺はあんたに見逃されてたとしても....」



「殺されていたな、だからこそ共に脱出したのだ」



「感謝はするが何者なんだあんたは、何故に俺を助けたんだよ!?」



「ワシは赤土 鴎子(あかつち おうこ)の祖父じゃ」



「なっ....」



思い出すだけで吐き気を催す様なイジメを毎日のように俺に行ってきた、あの赤土の爺さんだとーっ!?



つづく

主人公以外のキャラのバトル好きです、あと狼てか狐ぽくないすか?? 画像とか見て描いたら怒られるかもと、何も見ずに描いた結果です。


金城は久々に描いたぜ!!

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