物語の終焉
私達はアイシャさんを、この世界から消す
失う覚悟して母さんの元に
アリシア姫を連れていくと母さんは驚いていた
アリシア姫がアイシャ姫を絶望させていき
そしてアイシャ姫が目を閉じた
ーー今だ
そう思って私は祈った
プルメリアも私を見てから同じように祈る
すると突然、眩しい光に支配されて
目を開かれば、過去の私と謎の男性が居た
「え?何で?どういう事?」
そう叫ぶ私とアヤメが
「‥‥あれは‥‥」との声が聞こえた
すると過去の私は私とアイシャ姫達に向かって
[お母さん、もう終わりだよ
今まで全て巻き込んで来た
だけど、もう終わり、行こう]と言う
声すらも転生前の私自身の声だったのだ
その事に少し驚いていると
アイシャ姫が
「?貴女は?どうして私を
お母さんと言うの?」と尋ねた
アイシャ姫が声に返答したのを
少し驚いたサルビア達が小さな声で
「…何か言ってるのね
私には聴こえないのだけれど」
「‥魔の血に関わる者には聴こえてるみたいだ
リコリス、プルメリア、フリージア
コウ王子、アイシャ姫、アリシア姫は
驚いてないみたいだからね」
「‥なら私達は見守るしかないようね」
との声が少し聞こえた
2人のやりとりを転生前の私は気にする事なく
アイシャ姫の質問に答えていた
[今の姿は借り物だけど
私はリコリスだったの‥お母さん
お母さんが寂しい思いをしないようにね
彼姿は変わったけれど
お母さんなら、私を分かるでしょう?]
そう告げる以前の私に
アリシア姫もコウさんも驚いてなかった
此処に来る前に伝えてた事もあり
ただアイシャ姫は納得したように
「ええ、ええ、そうね
貴女は‥優しい子だった
姿は違うけど、貴女もリコリスね
でも、此処に居る私の子供は?」
そう尋ねていた
彼女は私で私は彼女だ
魂と体は変わってしまったけれど
確かに私はリコリスだし彼女もリコリスなのだ
だから少女は
[彼女もリコリスよ
魂が違うけれど、彼女もリコリス
貴女が産んで育てた大切な子だから安心して
お父さん、アリシアさん、今度は
ちゃんと幸せになって
リコリス、ありがとう
私を救ってくれて、ありがとう
彼らにもありがとうと伝えて]
と此処に集まってくれた彼女達が
聞こえてないから、伝えてくれるようにと
そう優しく微笑んでくれる
自分自身の笑う姿なんて見る事も無かったけれど
彼女に向かって頷いた
少女は謎の男性
[もう良いか?行くぞ?]と言うと
[はい、母さん、行こう]と言い
アイシャ姫と共に暗い道を歩んでいく
ああ、これで終わったのだ
長い長い私のリコリスの季節が終えて
やっと箱庭は魔物に怯える事のない世界を迎える
ただ幸せな日常が戻って来るのであった‥‥
これでリコリスの物語は終焉となる
ただ次の物語が待つ事を
今の彼女たちが知るのは、まだまだ先の話




