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メモ(おとちが)  作者: riyo
リコリスと花 編
99/204

物語の終焉

私達はアイシャさんを、この世界から消す


失う覚悟して母さんの元に

アリシア姫を連れていくと母さんは驚いていた


アリシア姫がアイシャ姫を絶望させていき

そしてアイシャ姫が目を閉じた


ーー今だ


そう思って私は祈った


プルメリアも私を見てから同じように祈る


すると突然、眩しい光に支配されて


目を開かれば、過去の私と謎の男性が居た


「え?何で?どういう事?」


そう叫ぶ私とアヤメが


「‥‥あれは‥‥」との声が聞こえた


すると過去の私は私とアイシャ姫達に向かって


[お母さん、もう終わりだよ

今まで全て巻き込んで来た

だけど、もう終わり、行こう]と言う


声すらも転生前の私自身の声だったのだ


その事に少し驚いていると


アイシャ姫が


「?貴女は?どうして私を

お母さんと言うの?」と尋ねた


アイシャ姫が声に返答したのを

少し驚いたサルビア達が小さな声で


「…何か言ってるのね

私には聴こえないのだけれど」


「‥魔の血に関わる者には聴こえてるみたいだ

リコリス、プルメリア、フリージア

コウ王子、アイシャ姫、アリシア姫は

驚いてないみたいだからね」


「‥なら私達は見守るしかないようね」


との声が少し聞こえた


2人のやりとりを転生前の私は気にする事なく

アイシャ姫の質問に答えていた


[今の姿は借り物だけど

私はリコリスだったの‥お母さん

お母さんが寂しい思いをしないようにね

彼姿は変わったけれど

お母さんなら、私を分かるでしょう?]


そう告げる以前の私に

アリシア姫もコウさんも驚いてなかった


此処に来る前に伝えてた事もあり

ただアイシャ姫は納得したように


「ええ、ええ、そうね

貴女は‥優しい子だった

姿は違うけど、貴女もリコリスね

でも、此処に居る私の子供は?」


そう尋ねていた


彼女は私で私は彼女だ


魂と体は変わってしまったけれど

確かに私はリコリスだし彼女もリコリスなのだ


だから少女は


[彼女もリコリスよ

魂が違うけれど、彼女もリコリス

貴女が産んで育てた大切な子だから安心して

お父さん、アリシアさん、今度は

ちゃんと幸せになって

リコリス、ありがとう

私を救ってくれて、ありがとう

彼らにもありがとうと伝えて]


と此処に集まってくれた彼女達が

聞こえてないから、伝えてくれるようにと

そう優しく微笑んでくれる


自分自身の笑う姿なんて見る事も無かったけれど

彼女に向かって頷いた


少女は謎の男性

[もう良いか?行くぞ?]と言うと


[はい、母さん、行こう]と言い

アイシャ姫と共に暗い道を歩んでいく


ああ、これで終わったのだ


長い長い私のリコリスの季節が終えて

やっと箱庭は魔物に怯える事のない世界を迎える


ただ幸せな日常が戻って来るのであった‥‥


これでリコリスの物語は終焉となる


ただ次の物語が待つ事を


今の彼女たちが知るのは、まだまだ先の話



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