理想の女の子 -プルメリアside-
私はプルメリア
隣に居るのは執事見習いのフリージア
フリージアは私と同じ歳で私が生まれた時と
同じ季節に生まれている
私の母が同じ季節に生まれた子を私専属の
執事にすると決めた事から
フリージアは私の側に執事としている
しかし執事しては半人前だから見習いとして
まだまだ私の専属ではないが
近い将来、本当に執事として私の側に居る事になる
フリージアは私の母が勝手に
私の婚約者候補の1人に入れているが
けれど私はフリージアが、好きじゃなかった
そもそも私が好きなのは女の子だから
そんな私が初めて恋をしたのは
私の教育担当のメイドだった
綺麗な女性で優しく時に厳しくて
素敵な人だったけど
彼女は私が小学校に入る際に結婚され辞めた
私の初恋の話も私が女性が好きな事も
フリージアにしか言ってなかった
理由は母に言えば変な子だと思われて
心配され大変な事になるかもしれないと
彼自身に先生を好きになった時に言われたからだ
そんな私の2度目の恋の相手は
目の前にいる赤い髪と瞳の綺麗な女の子だった
話を聞けば学校が広くて迷っているみたいで
困っている顔をした彼女は本当に可愛い
目的の場所を聞けば
図書室と答えてくれて、ならば
自分が案内してあげたいとも思った
しかし、それを止めたのはフリージアだ
本当に空気の読めない見習い執事だ
彼女に私が案内すると伝えれば
彼は「‥お嬢様、宜しいのですか?」と聞くのだ
まぁ普段なら、此処で彼に頼むのが
いつも通りの返し方なのだが、今回は違う
彼女と歩いて案内したい
だから断ろうとしようと思えば
彼女がフリージアを見ながら
「あの、すいません
わざわざ、ありがとうございます
それで‥隣の方は?」と尋ねる
見た目も目立つし顔の整っているフリージアが
気になるのだろう
でも私は彼女に笑顔で
「私の執事みたいな感じかしらね
彼はフリージア、私はプルメリアよ
‥彼の事は気にしないで良いわ
ほら、行きましょう?」と
言い彼女に手を差し出した
すると彼女は少しだけ困った顔をしながらも
ゆっくりと手を握ってくれた
この事が凄く嬉しかったが
なんとか顔に出さずに
彼女を図書室に案内すると彼女は
「ありがとう」と笑みを浮かべてくれた
その笑顔が凄く可愛くて癒された
ああ、もう可愛いんだから!
絶対に、これから仲良くなるからね!
なんとか彼女の御礼に笑顔で答えると
私はフリージアに
彼女の事を調べるように命令するのだった‥