15歳、物語の始まり
煌びやかな景色で賑やかに聞こえる声
集まっているのは私と同じ15歳になり
初めて 社交界入りとなる子達か
その家族、付き添い達が多く集まっていた
私も普段の伊達眼鏡を外して
父が送って来ていたパーティードレスを着ている
そう、まさにゲームのスチルで
主人公が着ていた服だ
物語は私が、今、まさに進んでいるのである
国で唯一と思われているプルメリアの誕生日式典の
社交界から全てが始まるのだ
国に存在している15歳と
まだ誕生日を迎えていないが同じ学年の子も
大勢集まっており、賑わっていた
この、世界の成人は以前にも説明したように15歳で
プルメリアが誕生日を迎えた事で
彼女も王族の跡継ぎとして国の大切な姫様となる
今まで出来なかった事も
出来るようになるからこそ
プルメリアは自由では無くなってしまう
今、現段階では、唯一の姫なので
厳重な警戒がパーティー会場内でされているらしい‥
パーティー会場を歩いていると
まず、出会ったのは
綺麗なドレスを着たサルビアだった
隣には弟でもあるサングリアが
タキシードを着て共に話しながら歩いていた
私は彼女に近付いて話しかける事にした
そう、全てゲームのプロローグと同じように
ただ違うのは、話している内容ぐらいだろう
「リコリス、凄く綺麗ね
会えてよかったわ
さっきアヤメとも会ったのだけど‥
アドニスさんと並ぶと美男美女が逆転してたの
それが本当に笑いそうになるから貴女も気をつけて
ほらサングリア、貴方も褒めなさい」
「凄く素敵です!こうして素敵な貴女にと
御挨拶が出来た事を光栄に思います!」
「ありがとう!サルビアも綺麗だし
サングリアも素敵だね
申し訳ないけれど他の人にも挨拶があるの
また後でね!」
「ええ、"頑張って"ね
もちろん、私も手を貸すから」
「ありがとう、サルビア」
私はサルビアと別れて再び会場を歩いていると
次に出会ったのはクロユリとクリスだった
「こんにちは!リコリスも
凄く素敵な服ですね
ね?クリスも、そう思うでしょう?」
「ああ、そうだね」
「ありがとう!嬉しい!
二人も凄く似合ってるね」
着物姿の二人は凄く絵になるぐらい素敵で
二人に良く似合っていた
ゲームでも思ったが実際に見ても
違和感なく凄く素敵だ
「あ、ありがとう」
「ありがとう」
「申し訳ないけれど他の人も挨拶するの
また、後でね二人とも」
「あ、うん、またね」
「うん、また、ありがとう」
クロユリ達と別れて再び会場を巡ると
次に出会ったのはアマリリスとアンシャンテである
「2人とも、凄くカッコよくて素敵ですね!」
「おや、君か‥ああ、まあね
私は女性物の服とか苦手なのだかど
似合っているかい?」
「ええ!」
黒いパンツドレス姿のアマリリスと
騎士ぽい服のアンシャンテが一緒に居る姿を
周りの女性達は美しい物を見るように
遠巻きに眺めている人の姿も見える
「そうだ、サルビアを知らないか?
挨拶をしたいと思ってたんだが
人が多くてだな‥会えなくて困ってるんだ」
「さっき入り口の方で会いましたよ
良ければ見て来たら如何ですか?」
「そうか、助かった
アマリリスも一緒に頼む」
「もう、仕方ないな‥では、またね」
「あ、はい!」
ある意味で美男子すぎる2人と別れて
再び会場を巡っていると次は
アヤメとアドニスに出会った
「やあ!やっと会えたね!」
「2人の衣装が似合ってるけど‥
性別が逆転してない?」
ちなみにアヤメがタキシードで
アドニスがパンツドレスだった
「衣装は似合うのが一番さ
良く似合ってるだろう?」
「‥たしかに2人とも良く似合ってるね」
「君はロングドレスなんだね、良く似合ってる」
「あ、ありがとうございます」
「これ、君の為に纏めてきたよ
後で確認して」
「ありがとう」
「じゃ"頑張って"」
「また後で」
2人と別れて次に出会ったのは
ハルジオンとバイヤだった
「あ!良かった‥人が多くて
リコリスに会えるかは不安だったんです‥
あれ?リコリスの付き添いは?」
「やあ、美しいフラワーレディ
君に会えて嬉しいよ」
「こんにちは、ハルジオンとバイヤ
2人とも良く似合ってる」
「本当に?良かった‥クロユリさんに
和服というのを勧められたのですけれど‥
袴というのは可愛いらしい物が多くて
選ぶのが凄く悩んじゃいました」
「ハルジオンに付き合って
和服を着てみたけれど‥フラワーレディに
褒められるなら、選んで良かったさ」
「はい!とても素敵です!」
「あの‥これから大変かもしれませんけど
私は、必ず、貴女の味方ですから!」
「ありがとう」
「?何の話をしてるんだ?」
「こっちの話です!ほら、行きますよ
まだ挨拶したい人は居るんですから!」
「こらこら、押すんじゃないよハルジオン
じゃまた、美しいフラワーレディ」
「あ、はい!」
賑やかな2人と別れて
あと挨拶していないのは
プルメリアとフリージアとレナである
辺りを見渡してみればタキシード姿のレナが
様々な女性に囲まれていた
「困ったな‥リコリスか‥良かった
先に来て居たんだね
私は彼女の付き添いなんだよ
だから君達をエスコート出来ないんだ」
囲っていた女性達は仕方ないという顔で
それぞれ散らばっていく
「すまない、助かったよ」
「いえ、全然
父に頼まれてエスコートに来たんですよね?
先に来てたんですか‥良かった‥探したんですよ
まだ挨拶をしてない方も居るので
……付き添いを、お願いしても大丈夫ですか?」
「もちろんさ、その為に私は来たんだからね
で、誰に挨拶しに行くんだい?」
「あ、プルメリア様です
この国のお姫様で、今日の主催です」
「そうか、私も挨拶したいと思ってたから
ちょうど良かったな」
「では行きましょうか!」
私はレナと共にプルメリアの元へと向かう
彼女の挨拶をすれば、物語が始まるのだ‥




