フラグを折ったので改めて考える
前回はフラグを折らなかった事を
少しだけ悔やみながらも
友達が出来たので嬉しいとは思う
回収してしまったのは仕方ないので
諦めて私は改めて
ゲームのエンディング分岐を思い出していた
大まかに分けてエンディングは3つ
*ハッピーエンド
*ノーマルエンド
*バッドエンド
そこから好感度によりエンディングが分岐して
ハッピーエンドは友情ハッピーエンドや
大恋愛ハッピーエンドに分岐する
ノーマルエンドでは
共通ルートと呼ばれる個別ルートに
分岐する前の、どのキャラでも通る共通の物語がある
つまり、誰も選ばないまま終わる普通のルートの
エンディングも存在するし
バッドエンドでは友人バットエンドとなれば
個人ルートに進んだが友達止まりだったり
時には攻略している相手と結ばれなかったり
主人公・相手が死んだりと様式は様々で
ハッピーエンドでバッドエンドのような
鬱シナリオ(所謂、片方が死ぬルート)になったり
ノーマルエンドでも死ぬルートがあったり‥
ハッピールートだからと言って
幸せになる訳ではなかったりと‥
色々と攻略が難しいキャラも居たりして
ゲームとしては面白い要素が沢山あったのだが
今は我が身、恐ろしくて仕方がない
ちなみにリコリスの花、リコリスと花では
ハッピーエンドよりもバッドエンドが
人気だったりする
特に"リコリスの花"はバッドエンドが人気だった
そりゃ女の子と結婚するより
男の子と結婚して
終わるゲームの方が面白いからだ
だからこそオマケだったけれど
ファンディスクの[リコリスの花]は人気だった
リコリスの花ではファンディスのみ
男性攻略可能だったが様々な人に需要は良かった
その理由の1つは全フルボイスかつ
恋愛ルートになると耳元で囁かれるという
乙女達には堪らないダミーボイス付きだったから
主人公以外の登場する全キャラクターがフルボイスで
勿論、主人公をリコリスとは呼ばない
[リコリスの花]では攻略キャラである女性陣の
豪華で可愛らしい声達が聴けていたが
サブキャラとして登場していた男性のボイスは
フルボイスではなかったし声も無かったのだった
理由は簡単で[リコリスの花]が
百合ゲームだったからである
元々、百合ゲームだったのを
摩訶不思議な乙女ゲームという
新しいジャンルで発売されたファンディスクでは
サブキャラクターとして登場していた男性キャラにも
豪華でカッコいい声が付き今までの全台詞が
フルボイスとなった
追加されたファンディスクが好評で人気になり
PC版の[リコリスの花]が乙女ゲームとして認識され
人気となり声優陣は同じままで
サブキャラクターで攻略が出来なかった男性キャラも
攻略が出来るようにして全フルボイスで発売された
(もちろん対象年齢が変わる事でゲームの内容が
大きく変わるのだが‥)
それを知ったリコリスの花のファン達は
ファンディスクのみだった男性キャラクターの
攻略を目当てにしながらも
豪華すぎた両方の声優陣を楽しみに
家庭版の[リコリスと花]を購入してプレイする
そうして[リコリスと花]は有名となり
世にも珍しい"乙女ゲーム"として
前世の私のようなヲタクにも広まったのだ
対象攻略キャラが
男女含めてスチルも、やり込み要素も強い
フラグが来て折っても幸せになれないかもだし
もしかしたら回収した方が幸せになるかもしれない
私は個人ルートと呼ばれるルートで
好感度を上げそうな台詞さえ言わなければ
基本的に大丈夫だと思ってるので
本番である社交界ではプルメリアを選び
バッドエンドを目指す予定である
クロユリの場合は、今のところ
友人として好きだと思っていると信じてる
まさか本当に虐めを助けて
恋したとか言わないで欲しい
自分の行動も少し気を引き締めつつ
私は他の攻略キャラを探すべく
学校内を散策するのだった‥‥‥‥‥‥