私と"私"の小さな願い事 -side ⁇?-
此処は私と私の仲間達と
寂しそうな"魔物"と
全ての元凶が存在する[箱庭]
全ての元凶は此処を[鳥籠]と呼んで
世界を見たり自分が掻き回しに行ったりして
[鳥籠]を私達が存在した[箱]を楽しんでいるけれど
私達は此処から出れないから[箱庭]と呼んでいる
ーー私は[輪廻]している事を知っていた
だから知っていたからこそ
"探す"為に繰り返して様々な人を犠牲にして
自分を自分で殺したりもして
そうして何度目かで
やっと私が辿り着いた"居場所"
私や私の仲間を連れてきた"魔物"は
ずっと"少女"を待っているのだ
その少女の魂を持っている第2王女様は
魔物が守り、魔になる事なく守られている人なのだ
長年と魔物が探していた彼女の
魂を持つ生まれ変わりであるけれど
それをアノヒトは知らない
4回目の"輪廻"で[彼女]を持つのは
アノヒトだと分かったけれど
それからアノヒトを此処に連れては来れなかった‥
もう私は、既に此処に居て信じるしか出来ない
私の体を使っている"私"に
小さな箱庭に沢山と存在しているガラスの
破片(カケラと呼んでいるもの)で
"私"の居た世界を見る
声も映像も全てが映し出されている"カケラ"から
ポロポロと泣いた彼女の
告白を聴いて、見て、思わず声に出していた
ーー泣かないで と
私が、私が悪かった と
そんな言葉を箱庭から涙を流し吐き出すけれど
此処での声は彼女には伝わっていない
彼女には辛い役割を与えてしまい後悔していた
1番、私を好きだったのは
私を見てくれていたのは彼女だったのかもしれない
共に箱庭に居て同じようにカケラを
眺めている友人達は此処で私を支えてくれて
嬉しいし頼りにもなるけれど
本当に‥これで良かったのだろうか‥?
それは私にも分からない
私も最初は、本当に悩んでた
繰り返していると気付いた私と
同じく繰り返している彼女を
4回目の恋人に選択したのは私
巻き込んで‥いや犠牲にして
此処に、此処で過ごすと
決めてくれた私の友人達とは違い
私が彼女に言えなかった
彼女は此処に居る"友人達"と同じで
"私"を救う事を考えていた事に驚いたし
凄く申し訳なさも感じてしまった
「ありがとう」
その言葉しかなくて
けれどもう、私は"私"じゃないから
ただ泣きながらも
此処で彼女の幸せを祈るしかなくて‥
私が"カケラ"を見て泣いていると
共に犠牲になってしまった友人達が
私の側で寄り添ってくれる
きっと私の魂を持つ彼女なら
私の運命すら変えてくれるだろう
どうか、私を、救って下さい
そして、気がついて
全ての元凶に




