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メモ(おとちが)  作者: riyo
リコリスと花 編
4/204

フラグ‥へし折れませんでした

恋愛に至るまでの"フラグ"


選択によっては好感度が上がり

ゲームではハッピーエンドまでに至る道のりである


そのフラグなのだが‥何名かは幼少期の

私の行動などがキッカケになっている子もいる


‥って言っても、どうするべきなのだろうか?


目の前には虐められているっぽい女の子がいる


これが普通の女の子なら私は仲裁に行くだろう


しかしながら虐められているのは"クロユリ"


ゲームでは最初に選択し

攻略する事が出来る攻略キャラだ


クロユリが私を好きになる理由は

私が、この虐めっぽいのを

終わらせたから‥だったはず

(そんな事を台詞で言ってた気がする‥)


ちなみに私が行動しなくても

クロユリは自分で先生に言いに行くだろうが

この虐めを仲裁しても私がクロユリの変わりに

虐められるという理不尽な虐めは起こらない


虐めているっぽい人達が

クロユリの周りに居るのは彼女と仲良くなりたくて

彼女が嫌がってるにも関わらず

積極的に話しかけているのだ


嫌いだからではないという事を

ゲームの中でクロユリが後から

台詞で説明していたのだ


確かゲームの内容では

私が虐めている側の人達の話も聞いて

仲直りさせるという話だ


私が仲裁した事に感謝したクロユリが恋をしたという

過去エピソードがルートで聴けるのだが‥


しかしながら私への好感度はいらない


それでも困っているし助けたいのだから仕方ない


ここは諦めよう、フラグ回収しよう


‥ひ、1人ぐらい好かれても大丈夫だよね!


私も友達は欲しいし(下手するとボッチだしね)


そう思って私はクロユリ達の所に向かい


「ねぇ、やめなよ!

クロユリさんが困ってるでしょう?」


そう虐めてるとは思ってないクロユリに

話しかけていた人達に向けて言った


「え、そんな、嘘‥」


話しかけていた人達は動揺しながら

そう呟いたので私は思った事を告げる


「嘘じゃないよ

私から見ると貴方達がクロユリさんを

虐めているようにしか見えないよ?

どうかな?クロユリさん?大丈夫?」


「え?本当?ごめんね‥クロユリさん」


「‥‥ええ、すいません

あの、ありがとうございます

‥助かりました‥虐められていると思ってたので‥

耐えれば諦めて下さると思ってたのですが‥」


「ご、ごめんなさい!!!

私達はクロユリさんと仲良くなりたくて

その私達の事を知って欲しくて

話しかけてただけでさ、虐めてた訳じゃないの!

だから、だから、あの‥許して下さい!

その‥友達、なって欲しいです」


「ええ‥虐めてたんじゃないなら許します

あの助けてくれた貴女も

私と友達に‥仲良くして下さいます?」


「うん、もちろん!

私はリコリス、リコリスで良いよ!

友達なら敬語も、なし、ね?」


「わ、私、普段から、この話し方でして‥

その‥徐々に‥で、宜しいでしょうか?

私の事はクロユリで構いませんよ」


「ならクロユリ、これからよろしくね」


「私も、私も!」


「私もクロユリって呼ぶんだから!」


私はフラグをへし折る事が出来ず

攻略キャラの好感度(もとい友情力)を

あげてしまったのだった‥‥‥

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