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メモ(おとちが)  作者: riyo
ユイと虹 編
201/204

星の欠片の導き

とりあえず覚えている奴だけは

大丈夫だろうけど‥他の奴は

どうしようかと悩んでいたら突然に声が聞こえた


[ねぇ、何に困ってるの?

しっかりしてよね‥僕の為にもさ]


聴き覚えのある声に俺は思わず驚いた


「‥もしかして‥レイルか?」


ゲームで主人公を助かる役割の

サポーターの声もレイルと声の人が同じだから

混乱したが俺に話しかける奴はアイツしか居ない


[あ、うん、そうだよ‥良かった聴こえて

本来のサポーターが消滅したとかで

僕が君のサポートをする事になったんだ

知ってるとは思うけれど僕の声は

君しか聴こえないから気をつけてね]


「ああ‥そうだったな‥でも丁度良かった

お前に聴きたい事があるんだ

俺の覚えている奴ら以外の事を教えてくれ」


[‥僕が覚えているのも君と対して変わらない

もしかしたら君よりも少ないかもしれない

自分で見極めないといけなかったからさ]


‥そうだ‥なんで俺は肝心な事を忘れていたんだ


エタンセンタルでは

12の塔と1つの大きな島で成り立つ国だ


12の塔に各攻略キャラとサブキャラが存在し

各塔で本物の星座を宿す者を探し連れて

最後に島に[星の塔]と呼ばれる場所で

謎解きをしながら星座を宿す者を育てる話だ


フェイクのサブキャラを選んだら

星の塔の最後まで登れる事なく死が待つ


それを含めてスチルがある作品だからこそ

やり込み要素も高い[乙女ゲーム]だった事を

なんで今の今まで忘れていたんだ


[僕がクリア出来た星の塔の星座の子なら

サポート出来る筈だから‥その子が

君の知る星座でない事を願いたいよ]


「‥レイルが攻略できた試練の奴だけ

最初に教えてくれるか?」


[良いよ、僕が知っていても意味ないし

僕が攻略できた星の塔の試練で

確実に星座の子だったのは‥座の‥ス

‥座の‥ゴ‥獅子座のレオーネだけ]


何故かレイルの星座の子の名前にノイズが混じり

聞き取れたのはレオーネだけだった


「悪いレイル‥俺が聞き取れたらのは

レオーネだけだ‥もう一度だけ教えてくれ」


[良いよ‥ちゃんと聴いてね

‥座の‥ス‥座の‥ゴ‥だよ]


やはりノイズが混じって

星座の名前すらも聞き取れなかった


‥レオーネだけ聴き取れた‥という事は‥


「‥俺が覚えてない星座の子は聞けないんだ

だからレイルが俺に教えようとしても分からない

自分で見極めるか思い出すしか手段がないんだ」


[そうなんだ‥なら君が現地に行って

ヒントを教えるぐらいなら大丈夫なのかな?]


「そこは行かないと分からないけれどな

とりあえず‥行くしかないようだし行くか」


[そうだね‥そうだ僕の事は

レイルじゃなくてキミの元の名前である星夜を

使わせて貰っても良いかな?]


「別に構わないけれどさ‥自分で自分の

名前を呼ぶのって変な感じする」


[なら別の名前を君が考えてよ]


「別に良いけどさ

お前‥サポーターの導きの星にも名前を付けただろ

その名前でいいじゃねぇか」


[ステラ‥星を意味する名前は

僕には相応しくないよ]


「‥そうか?‥まぁ良いけどさ‥じゃ‥ライト

俺の国で光を意味する名前」


[良い名前だね‥ありがとうレイル

12塔があるけれどレイルは

どの塔から行く?]


「‥そうか俺が決めるんだよな

確か姉さんは昔に塔に順番が

左右されるんだとか良く言ってたんだよな

!!そうだ!思い出した

12ノ塔から巡るとバットエンドが多かったとか

良く怒ってたんだ‥だから数字通りに行く方が

安定して[星の塔]が進みやすいって言ってた筈

だから‥1ノ塔から行こうライト」


[分かった‥何かあれば

僕も声をかけるから頑張ってレイル]


そう言うと声が聞こえなくなった


‥大丈夫だ‥元レイルことライトも

見守って導いてくれるんだから


そう思って俺は家から出て

1ノ塔へと向かうのであった‥‥

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