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メモ(おとちが)  作者: riyo
リコリスと花 編
19/204

彼女の才能と感想

その数日後、アヤメから呼び出されて

再び放課後に私達は集まっていた


アヤメはノートを三冊程、持って来て

私達に渡してくれた


「少し下手だけど

私が覚えているのは描いてきたよ」


「ありがとうアヤメ!」


「さて、とりあえず一冊目からね

これが[リコリスの花 -repeat flowers-]の

キャラクター達ね

うわっ‥アヤメの描いたアンシャンテが素敵‥

とても特徴を捉えていて良いわ」


「それを言うならフリージアもよ

凄い似てるって事は‥」


「ヴァイスも似てるって事のね?

最高じゃない?もうアヤメの才能に拝むわ」


「そこまで褒めてくれるなんて思わなかったよ

嬉しいな‥ありがとう」


「‥なんだろうアヤメが

男なら私、確実に惚れてたわ」


「私もよ」


「そう言って貰えると嬉しいよ

リコリスのリピートの追加キャラは1人

最後に描いた彼、レナだね」


「少し私の父に似てるって事は私関係?」


「そうだよ、君の父親の姉の子供

君とは従兄妹みたいな関係だね」


「二冊目は知らないキャラばかりだねサルビア」


「ええ、知らないわ」


「今、見ているのは[ユイと虹]だね

全部で9人、前に見せたヴァイスは此処さ」


「ヴァイスは隠しキャラなのね

主人公が男女で描いているんだけどなんで?」


「ああ、主人公は選択できるんだ

男か女かは‥流石の私にも分からないからね」


「ちょっ、まっ、まさか

腐目線でもプレイ出来るの?え?公式なの?」


「もちろん、公式だよ

主人公が男で男と結婚するルートが普通にあるから

リコリスと花もだけどレイルと星も

同性同士の結婚が許される世界なんだ」


「前世の私は腐ってたから

なんともプレイするには素敵な世界だけど

実際、主人公になると同情するね

同じ主人公に転生した私が、そうだし‥」


「まぁ、そうだろうね

で、これが三作品目の[レイルと星]だね」


「うわっ、本当にキャラクターが多い!」


「こんなにも覚えてるなんて凄いわ‥

ありがとう、アヤメ

貴方は私と同じく

キャラクターの設定本も買ってたのかしら?

少し詳しく書いてるのね」


「私の覚えてる範囲だけどね

で、次に関わってくるのはレナかアマリリスだね」


「新しく加わっているレナは分からないけど

アマリリスなら前でも知ってるから

対応できるかもね」


「まあリコリスなら

天然でレナのフラグ回収しそうだけどね」


「ええ〜アヤメ

お願いだから回避策、絶対に教えてね!」


「私の覚えている範囲でならフォローするよ」


「イケメン王子だ‥」


「ダメよリコリス……彼女は女性よ」


「すっごい悔しいぃ!

男なら惚れて告白するのに!」


「奇遇ね、私もよ」


「ありがとう」


心がイケメン、いや姿もイケメンな

アヤメに悶えながらも


私は新たなるキャラクター達のフラグを

回収しない為に動くのだった‥‥

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