表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メモ(おとちが)  作者: riyo
リコリスと花 編
18/204

お互いの話

ーー約束した放課後


私、サルビア、アヤメの3人は

教室を先生に言って借りて

お互いに机をくっつけて席に座っている


先生達が見廻りに来ても良いように

ノート(勉強してるぽく)とペンを出しているが

私達は勉強するつもりで出してる訳ではない


「さて、改めて自己紹介をしましょうか

私はサルビア、よろしくね」


少し演技ぽく彼女はアヤメと私を見ながら

自己紹介する


「リコリスです」


「アヤメだ、よろしく」


「とりあえず前世の話をしましょう

私とリコリスはお互いの話をしてるけど

アヤメは知らないからね、改めて

私は前世では元劇団員で役者の仕事をしていたわ

日本人で関東の生まれよ」


「私は前世で一般事務とかの仕事をしてました

日本人で関西出身です」


「そうか、私も日本人で関西の生まれだ

前世では舞台役者を少し‥な」


「同じ関西!仲間だっ!」


「まぁ‥私が関西の言葉を話すと

似合わないから修正したのだけれど‥」


「その口調も演技じゃなく素なの?」


「ああ、今の見た目が男ぽいからね

ゲームの記憶を頼りに真似ただけさ

以前は普通の口調だけど似合わないだろうからね」


「たしかに、そうね」


「で、アヤメさんは

どのキャラクターが好きですか?」


「‥今のところ居ないな

勿論、君にも興味あるけれど

私は"私"として好きになってくれるなら

男でも女でも構わないのさ」


「っ!不覚にも凄いトキめいたわ、カッコいい!」


「わかる!」


「‥私の他にも転生仲間が居るんだという事に

少しだけ嬉しくもあり驚いたけれどね

私が思うに此処はrepeatの世界だろうけど

討伐と恋愛なんて‥やっぱり不思議だなぁ」


「「え??」」


「あれ?もしかして

君達は[リコリスと花-repeat flowers-]を

プレイしてないのかい?」


「ちょっとまって

リコ花って続編が出てるの!?」


「私が死ぬ前は無かったけど?」


「そうなのかい?‥さっき言った

[リコリスと花-repeat flowers-]と

[ユイと虹]に[レイルと星]の3つ新作が出たんだ

発売されているタイトルは違うけど

不思議系乙女ゲームシリーズの作品さ」


「そ、そうなのね

白髪、白髪のイケメンの男の子は?」


「私が覚えていてイケメンだと思ったのは

ヴァイスって言って"ユイと虹"に

登場する人物さ、ちょっとペンを借りるね」


アヤメは置いていたペンを持つと

簡単にだが人物を描く


長い髪のイケメンな男の子、しかも凄い上手い


「これがヴァイスだよ

少し下手だけど、こんな感じかな」


「ちょっ、まっ、無理、好き‥

声は?声は誰?」


「ヴァイス?‥確か‥この人だよ」


そう言いながら前世で

有名な声優の名前を書いていた


「まって、このイケメンが

この人とか無理じゃない?

アンシャンテと同じぐらいに絶対に素敵じゃない」


「アンシャンテは俺様キャラだけど

彼は冷淡で無愛想キャラだったはず」


「ちょっと私達の知らない

ゲームの話とキャラクターも

このノートに書いてくれます?」


「もちろん、少し待ってくれるかな?

かなり人数いるから明後日までには

持ってくるよ、このイラストは

君に差し上げるよサルビア」


「良いの?家宝にするわ!」


「そんな大層な絵じゃないんだけどな‥

まぁ明後日の放課後に集まろう

簡単なイラストとキャラクターの設定とか

思い出せる範囲で描いてくるよ」


「助かります」


「ええ、是非お願いするわ」


「ああ、任されたよ」


アヤメは王子様スマイルで優しく承ってくれた


明後日の放課後まで

私は何も知らない続編の話に

そわそわしながら眠れない日々を過ごすのだった‥

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ