私とサルビア、そして知らない設定
私はサルビアと仲良くなり改めて
[リコ花]の事について詳しく教えて貰う事にした
私が知ってるのはゲームの内容のみで
ファンブックに書かれていた設定や内容は知らない
サルビアはゲームの資料が
纏められたファンブックを購入していたらしく
この世界の成り立ちや私の過去に詳しい
「で?まずは、この世界について
教えた方が良いの?」
「お願いします」
「まずは国の事からね
今の国の王女がプルメリアの母親ってのは
ゲームのプルメリアルートを
クリアしてるから知ってるわよね?」
「あ、はい‥確かアリシアですよね?
で、確かフリージアは
王族に縁があるんですよね?」
「そうよ、リコ花での真のラスボスは魔物だけど
設定資料では王女と魔物と書かれているわ
理由としては今の国の王女であるアリシアが
本当はアイシャで姉と入れ替わっているの
入れ替わっているアイシャが生んだ子は2人」
「もしかしてフリージア?」
「まさか、違うわよ
プルメリアがハッピーエンドでも"主人公"と
結婚しなかったのを不思議に思わなかった?」
「ああ、確かに
リコ花のハッピーエンドは必ず結婚だもんね」
「理由は簡単よ
貴女は王族の子供だったから
アイシャ様が生んだのは貴女とプルメリア
だから本編で貴女とプルメリアは
恋愛は出来ても結婚は出来なかったのよ
姉妹で結婚は違法なの、リコ花では」
「ええ!?まさか〜
私、ふつーの庶民だって!」
「ま、そう思うわよね
‥けれど‥私が覚えているファンブック通りならば
貴女の父親であるコウは元々、王族を守る騎士で
彼はアイシャではなくアリシアを好きになった
第1王女であるアリシアも彼を好きになったけど
魔物を宿す"刻印"の際にアリシアとアイシャは
入れ替わってしまってアイシャとコウが結婚して‥」
「‥私達は生まれた‥って事?
じゃ‥フリージアは?」
「彼は本当に王族の"縁"だわ
フリージアのエンドを覚えているでしょ?
彼は"王様"になったの」
「もしかして‥兄弟?」
「それなら貴方と結婚が出来ないでしょう?
‥正解は従兄弟
魔物になったアリシアが他国から
連れて来た囚われ王子との間に出来た子供よ」
「リコリスと花って主人公が
社交界に出て恋をして、その力で魔物を滅ぼす的な
魔物を救済した恋愛物だった気がするんですけど‥‥」
「そうね、それは家庭版の内容でしょ?
同じ恋愛が出来て内容が酷かったPC盤は
魔物の討伐がメインだったはず
もしかしたら誤解してたのじゃないかしら?」
「ええ!?まさか‥PC版のリコリスの花と
家庭版のリコリスと花の入り混じった世界って事?」
「‥もしかしたらって事よ
あり得ない話では無いと思うわよ?
だって元々は一つの作品なのだからね」
「まぁ‥そうですけど」
「PCの内容は討伐と救済だったわ
どちらにしても魔物を宿すアリシアを
救えるのは貴女だけよ
まぁ‥もし駄目なら私も手を貸すわ
私もゲームキャラの1人だからね」
「でも基本的に討伐でも救済でも
キャラと出逢うはず‥ですよね?」
「ええ、友好関係を築いたキャラが
2人になってる影響かしらね
貴女がクロユリと仲良くなってくれて
プルメリアとも会っているから
私との出会いがあった訳だし」
「ゲームでは良くある主人公が
攻略キャラと親睦を深めると
次の新しい攻略キャラに出会えるっていう
乙女ゲームでは、お約束のスキルですよね‥」
「ええ、ファンブックではラブスキルと書かれてたわ
ゲームでは主人公が社交界デビューの場で
王族の子供と言われて魔物を宿す為と
アリシアの元にと向かう為に誰か
選ばなくてはいけない
そして攻略対象達は貴女を救う為に
各キャラが恋愛を申し込んでくる
もちろん隠しキャラ達も含めて‥だけど
今までに関わっている人達から必ず選ぶ事になる
それがゲームではキャラ選択だし
シナリオに入る前の大切な選択なのだけど
此処は現実なのだから後悔しないように
しっかりと選びなさいよ?」
「‥まぁ‥とりあえずの目標はアリシアを救う事かな
彼女を救うのもだけど
誰と恋愛するのかも今から
決めていかないとって事だよね?」
「ええ、そうね
‥でも貴女は決まってるのでしょ?」
「でも‥フリージアの好感度って
今のところゼロだよね?」
「大丈夫よ、これから貴女には関わってくるわ
だって調べているはずだからね
プルメリアに頼まれて貴女の事を
分からないけれど‥もしかしたら貴女を避けるかもね
もし避けられたなら逆に近付きなさい
私がアドバイス出来るのは、それだけよ
貴女なら大丈夫だわ、天然でフラグを
回収してるぐらいですし」
「て‥天然って少し酷い
でも‥ありがとうサルビア!」
「御礼ならいいわよ
私も大好きな人と恋愛する為だし
それに友達なら普通だわ
ま、困った事があれば聴いて」
そう言ってサルビアは教室から出て行った
この生まれ変わった世界で
私が目指す目標が、再確認出来たのだった




