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メモ(おとちが)  作者: riyo
リコリスと花 編
105/204

君と私 -side アヤメ-

特別閑話、最後

アヤメさん達の前世話

全てが終わり、アリシア姫が国民に全てを話した


国の魔物達は消えて魔物に怯える事が無くなった事


これからの事を国民に支えて欲しいと

そう、キラキラと真っ直ぐに伝える姿に

思わず感動してしまった


ああ、やっと終わった

ゲームでは選択する事も出来なかった


辿る事がなかった幸せを彼女達が掴んでいるのを

見れた事と迎えれた事に祝福した


そして、やっと話すのだと決意して

リコリス、サルビアを呼んだ


彼女達は、すぐに集まってくれて

前みたいにテーブルに集まって

それぞれ以前と同じように席に座る


それが、何故か懐かしくなって

私は思わず笑っていた


「珍しいわね、アヤメが笑うなんて」


そうサルビアが話したので思わず


「‥あ、悪いね、少し思い出してしまってね」


と気を悪くさせたのだと思い謝ると彼女は


「良いわよ?別に

笑ってる方が私も嬉しいもの」


そう言って優しく笑うサルビアで見て

思わず、ふと"彼女"を思い出していた


転生前、私に最初に話しかけてくれて

私と彼女を出会わせてくれた恩人、日和


サルビアは日和(ひより)に少し似ているなと感じる

優しくて時々、不器用でドジするタイプな日和


そんな日和を、重ねてしまってか、私は

また、笑っていた


「えへへ、なんか嬉しいなぁ

アヤメが笑うのを見るのって」


「まあ、そうね、さてアヤメ

さっそく話して貰えるかしら?」


「ああ、勿論だよ、君達は前世を覚えている

だから可能性として感じたんだ

‥もしかしたら知り合いが居るかもってね」


「…あり得そうね

私とアンシャンテが私の前世で好きな人に

似ていた事があったの

だから可能性としては絶対とは言えないけれど」


「‥ならさ、この際だから

転生前の名前も言ってみる?

詳しく話して無かったし、今まで」


「‥そうね、リコリス

あと提案なのだけれど私たち3人の時は

お互いに、転生前で名前を呼ばない?」


「賛成!じゃ、まず誰からにする?」


「‥私からで良いわ

この中じゃ1人だけ、関わり無さそうだからね

私の転生前の名前は[藤堂 若菜(とうどう わかな)]

以前にも話したように転生前は劇団員の演者

家族は妹が1人いて‥後は[waka]として

歌っていた事もあるわね」


「‥うそ、本当に?あのwaka?

めちゃくちゃファンでフォローしてた!!

友達になりたくてメッセしてたし逢えて嬉しい!」


「‥ありがとう‥なんか複雑だけど嬉しいわ

で、次は貴女の番よ」


「あ、私か、私の転生前の名前は[小花 千里(こはな せんり)]

以前は事務職とか色々と点々してかなぁ‥

あと家族は4人姉妹の3番目

昔に趣味で歌ったり絵を書いたり書き物したり

色々と楽しく生きてたかな

‥書いてた時の名前は[セン]だった」


その彼女の名前にサルビアは


「うそ、セン?私見てたわよ!」と

驚いた声で叫んでいた


私は彼女の名前を聴いて思わず


「‥ありがとう‥ありがとう」


そう言いながら涙を流していた


会いたかった生前の友人、千里が、リコリスだと

そう思っていたのが当たっていて嬉しかったのだ


「ええ?どうしたの?アヤメ?」


「泣いてるの?大丈夫?」


優しい2人は私を心配して近付いて来てくれる


それも嬉しくて私は彼女達に、こう伝えた


「‥大丈夫だよ、少し嬉しくてね

私だね‥次は‥私の名前は[春日 京香(かすが きょうか)]

転生前はサルビアと同じく元演者を目指してたけど

諦めて‥普通のパートの仕事だったんだ

結婚して子供が1人の主婦

家族は兄が2人、妹が1人‥やっと会えた

ずっと会いたかった千里」


そうリコリスに向けて言うと

リコリス(彼女)も驚いたように


「‥京ちゃんなの?本当に?」


そう昔みたいに呼んでくれた


「知り合いだったの?」


「知り合いって所じゃないよサルビア

私の転生前の友達」


「‥そう、なら‥しばらく黙ってるわ

先聴かせてよ、2人の事

私達、前世で縁はあるみたいだから」


「良いのかい?」


「‥良いわよ別に

時間なら沢山あるんだし」


「ありがとう‥サルビア‥じゃなかった若菜さん」


「‥(わか)って呼んで(せん)

昔みたいに、私達も友達なのだから」


「‥っありがとう!若ちゃん!

京ちゃん、京ちゃんに生まれ変わって会えて

本当に嬉しいっ!」


そう言って笑って抱き締めてくれるリコリスこと千里


私も彼女を優しく抱き締めて


「‥私もだよ、千ちゃん

ずっと会いたかった、千ちゃんが死んでから‥ずっと

手紙も読んだよ‥だから、ずっと私、会いたかった

今ね‥本当に夢が叶って嬉しい、嬉しいよ」


「‥‥なんか声がアヤメだから変な感じだけど

京ちゃん‥私も‥私も嬉しいよ‥

私と友達になってくれて、ありがとう

守ってくれて、支えてくれて本当にありがとう」


「‥こちらこそ

あの頃から友達で居てくれてありがとう

私が私らしくなれたのは千ちゃんが居たからだよ

‥だから本当にありがとう」


「‥もう、いいかしら?

次は私ね、京香さん、はじめまして‥よね?

貴女が演者じゃ無かったと言ってたのは

少し驚いたけれど

これから仲良くしてくれるかしら?」


「若ちゃんはね、凄い優しいし

あと日和(ひより)ちゃんに似てるから

京ちゃんも好きになるよ」


「‥そうだね、日和に似てる

ごめん、嘘をついてしまって‥主婦と言ったら

少し驚かれそうだと思ってね」


「まぁ確かにね、1人だけ既婚者だもの」


「あー京ちゃんの元旦那さん見たかった」


「残念だったね」


「‥でも京ちゃんと再開が出来たし

ずっと会いたかった若ちゃんとも会えたし

私は凄い幸せ、嬉しい!」


「‥そうね、私も嬉しいわ

友達が1人増えたし、会いたかった人に会えたし」


「‥私もだよ」


そう言って三人で泣いて笑って


これから先の未来に進む‥‥


どれだけ困難が待っていても


この3人なら大丈夫だと、信じて


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