大切な人と過ごす日 -side アンシャンテ-
アンシャンテ誕生日話
誕生日だと思い出したのは
彼女から祝いの言葉を貰った時だった
ずっと誕生日なんて縁遠い家で
祝ってくれるのは友達だったアマリリスのみで
アマリリスからの祝福の言葉は嬉しかった
けれど彼女から、サルビアからの祝いの言葉に
何故か胸が暖かく感じた
「‥アンシャンテ?大丈夫?
ずっとボーッとしてるけど」
「ああ、大丈夫だ
嬉しくて胸がポカポカしてるんだ
こんなの初めてで‥だから本当にありがとう
君の誕生日も近いのに‥」
そう、彼女の誕生日を聴いたら
彼女は俺の2日後の3日と答えた
明日に彼女に送る贈物を探さなくてはと思いながら
何故、早く聴かなかったのかと後悔した
あれ?けれど俺の誕生日を
何故、彼女は知ってるのだろう‥
思わず気になって彼女に尋ねた
「そう言えば俺は君に誕生日を
伝えてなかったが、誰かに聴いたのか?」
「…そんなの聴かなくても分かるもの
私が[別世界]から来た[魂]の持ち主よ?
前にも伝えたけれど貴方の事は知って
近付いたの、幻滅したでしょう?」
「‥ああ、そうだったな
けれど君に幻滅なんてしないさ
前に伝えたが俺は君だから好きなんだ」
「っ//!!だから何で、照れないで
そんな事を言えるのよ、もう恥ずかしい
さあ、食べてみて
久しぶりに作ったから少し心配だけど」
そう言って彼女は持って来ていた袋から
箱を出して中からケーキが出てくる
ケーキは俺の好きなチョコレートで
綺麗に出来ていた
「凄いな、これが手作りか
君は料理が上手いんだな」
「ありがとう、見た目は綺麗に
出来たと思うのだけれど‥良かった
少し待って、はい、どうぞ」
渡されたケーキを食べると
少しビターで美味しかった
「っ!!美味しい!
少しビターだが、俺の好みだ
ありがとうサルビア」
「はぁ〜良かった‥安心したわ
貴方は少し甘いのよりも濃い方が好きでしょう」
「‥ありがとう
必ず君の誕生日に返礼する」
「ふふっ、楽しみにしてるわ」
彼女は優しく笑って答え
自分もケーキを食べ始めた
優しい時間を君と過ごせるのを嬉しく思いながら




