プロローグ
最後まで、ご覧いただけたら幸いです。
────痛い、熱い痛い痛い痛い痛熱痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛!!
あぁ。どれだけ、どれだけ痛みを感じただろうか。
もう、痛みさえも感じなくなってきた。
いったい、俺が何をしたというのか。
村の仲間や子どもたちは殺され、愛する人がほかの男に犯され、その愚行を止めようとした僕らは不敬者として焼かれてる。
『痛いよぉ……熱いよぉ……』
『あはははっ! いいザマだ! もっと泣け!! 』
勇者を名乗る奴が女や子どもを焼く。
『うぉぉ、このやろう! 妻を返せ! グフっごバッ!! ゆ、ユルジデェェッ!』
『邪魔をするな人間が……』
魔王と名乗るものは次々と人間を潰していく。
目の前で繰り広げられるのは、ただの虐殺だった。
『魔王さん、ここはいい場所だろ? 』
『そうだな、ここは、いい女にいい玩具があって愉快だ』
魔王と勇者は、楽しそうに話している。
何故! なぜ! ナゼッ!
俺達が、間違っていたのか……。
違う、違うッ!
ポロポロと涙が零れる。
活気の溢れる村だった。
食べ物も美味しかった。
優しさの溢れる街だった。
毎日が楽しかった、幸せだった。
そんな、楽しかった日常が一瞬にして絶望に変わった。
アイツらのせいで!
「うあぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ!! っごふっ!」
『うるさいので。ちょっと静かにしてもらえますかね? ボルトっ!』
勇者の取り巻きが、腹を立て呪文を唱えた。
「あガガガがガガガッ! グゥ……ァ」
俺の喉を雷が突き抜けた。
「ゥ……ァァ」
俺は無力だ。
次があるならば、僕はあいつらを許さない。殺してやる。どうやってでも! 絶対に!
『そうだよ。許しちゃダメよ? 』
突然頭の中に誰かの声が響いた。
誰だ?
『魔王よ? 』
は?魔王はそこで、人間潰してるやつだろうが?
『ふふっ? 』
何がおかしんだよ。
『だってぇ、無知なんですもの? 魔王は、1人だけじゃないといけないって決まりないでしょ? 』
まぁ、そうだけど
『わたしね。グローリアっていうの。よろしくね』
お前もあいつの仲間だろうが!
『ちーがーいーまーすー! 一緒にしないで! じゃあ、あなたはあの勇者の仲間とか同類って言われたい? 』
誰が仲間だ!
『ふふふ、少しは元気になったみたいね 』
お前、おちょくってんのか?
『さっきの弱気のあなたより全然いいわよ? 』
うるせーな。
『あなたの名前も教えて欲しいな? 』
俺は、須王 竜王 (すおう りゅうおう)だ。
『ぷっ、あははははっ! 変な名前ー! 』
わかってるよ。言うなよ。
『ごめんね、拗ねないでよぉ〜』
拗ねてねぇよ。こっちは死にかけてんだ。そんな気も起きねぇよ。
『うん、それじゃ!とりあえず一回死んできてね? 』
は?おい助けてくれる展開じゃないのk『バイバーイ! また後でね! 』
なんだっ、たんだよ、あいつ……
僕は、長時間火に炙られて、結局死んだ。
はじめまして! かたかなきんぐです! 最近、暑かったり寒かったり体調が崩れやすい時期ですよね。お体に気をつけて行きましょう!
では、また。