異世界 ここは? 神谷家の謎
「…、うーん、ここは…」
俺は目を覚ました。するとそこは俺の家でもなく化け物もいなかった。
空を見ると車のようなものが飛んでおり、横を見れば大量の人が走っている
ここはどこだ?
明らかに俺がいたせかいとは違う全く別の世界だった。俺が困惑していると
「おい!そんなところに突っ立っていると化け物に喰われちまうぞ!」
大人の声がした。声の方を見ると、20歳くらいの若い男性が顔を真っ青にしながら立っていた。
「あのー、大丈夫ですか?顔色悪いですけど…」
「そんなことはどうでもいい。早く逃げるんだ」
その男性が言ってることは信じられなかったけどここで行きません と言ってもめんどくさくなるだけなので、とりあえずこの男性と他の人と一緒に逃げることにした。
ところでなぜこんな場所に?ここは俺がいた世界じゃない、別の世界だ。車が空。飛ぶなんて考えられない。未来だとしてもー……
「ドワアッッッッ!」
俺はたくさんの人が逃げる中端の方にいたので、逃げる人の勢いで端の方に飛ばされてしまった。
「イテテテテ…」
俺は頭を右手でさする。あれ?右手を負傷していない?あのナイフで刺された傷なんかどこにもなかった。おかしいなあ?
「saddxytrf」
突然意味不明な言葉が聞こえた。英語でも韓国語でもアラビア語でもなさそうだ。一体どこの?俺が考え込んでいると、「mmtuketa」というまたしても意味不明な言葉が上から聞こえて来た。なんだなんだ?上を見上げると、赤い目をしていて、手に鎌を持っている化け物がそこにいた。
「うわっ!」
俺はとっさに立ち上がり後ずさりをした。なぜだ?なぜこいつがいるんだ?
「うわぁぁぁ!」
他の場所から悲鳴が聞こえる。まさか…こいつ他にもいるのか?
「Gffffff」
ドン!俺は意味不明な言葉を発する化け物に突き飛ばされた。
俺の体は橋の外へ出される。が、なんとか橋の鉄骨に捕まった。てか、ここ橋だったのかよ。
「グッ………」
俺の右手は徐々に鉄骨の下の方へ下がっていく。
だめだ…このままじゃ…
ガシっ!
俺の手を誰かが掴んだような気がした。その手はほんのり暖かかった。
「大丈夫?」
どうやら俺の手を掴んでいるのは女性のようだ。俺はその女性に引き上げられた。
「助けていただいてありがとうございます」
俺は助けてくれた女性に向かって礼をした。女性は髪が長くて年齢は20歳くらいで美人だった。
「いいのよこれぐらい…」
女性はそういうと、「私について来て」と言った。俺は助けてもらったんだし、ついていくことにした。なんか展開ガバガバじゃない?
女性についていくとそこは映画とかで見るような宮殿があった。道中死体がバンバン倒れててびびったよ。
「中に入って」
女性は周りに化け物がいないことを確認すると中に入っていった。
中は普通の宮殿だった。俺は応接間らしきところに案内された。
応接間はソファが2つ、その間にテーブルが1つあった。奥側には、バラの花が飾ってあった。
片方のソファには、白髪だが、杖を持っていて品の良さそうなおじいさん、小学校高学年くらいの可愛い女の子が座っていた。女性がもう片方のソファへどうぞ というので座ることにした。
俺がソファに座ると
「おじさん名前なんていうの?」
と、可愛い女の子に聞かれた。
それに対して品の良さそうなおじいさんは
「コラッ、人の名を聞くときはまず自分の名からだぞ。それと初対面の人に“おじさん”はなかろう」
と、優しく言った。俺はまだ中学3年生確かにおじさんじゃないぞ。
それを聞いて女の子は
「私は神谷かみや 鈴香すずか。小学六年生、よろしく」
と、言って頭を下げた。
やはり小学生か。小学生にしちゃ可愛いな。
今度はおじいさんが
「わしは神谷かみや 寿太郎じゅたろう。神谷家第13代当主でございます」
神谷家第13代当主…、聞いたことねえな。やっぱりここは…
そして俺を助けてくれた女性が
「私は神谷かみや 楓かえで。第14代当主神谷かみや 蓮れんの娘です。よろしくお願いいたします」
そう言って頭を下げる。
「あっ、こちらこそ…」
俺も頭を下げる。楓さん というのか。それにしてもこの人たちは…
「で、本題に入りますが…。優様あなたはなぜここに?ここは優様がいた世界とは別の世界…」
やはり、別の世界なのか。俺はスイッチを見せ、このスイッチできたことを話した。同時にその世界でさっき見た化け物がいるということも話した。
すると、おじいさんー寿太郎さんーが
「なんと…それはワールドスイッチ…」
と、口を開けて呟いた。
「ワールドスイッチ?なんだそれ?」
「それは私から説明しましょう」
楓さんが説明し始めた。
ワールドスイッチとは
現実世界と異世界を行き来するためのスイッチ。神谷家に古くから伝わる秘宝で、その謎はまだ明かされていない…
「!!!、えっ!やっぱここ異世界なのか!」
俺が大声をあげると、寿太郎さんが
「そうです。そしてわしたちも現実世界から飛ばされてきたのです。」
と、目が点なことを発した。
はい?もう理解できないんですけど
寿太郎さんは続けて
「第二次世界対戦の時、わしは子供だったんだが、原爆の被害で異世界に吹っ飛ばされたんじゃよ。」
「原爆受けたのかよ!?すげえタフだな!」
「そのスイッチが見つからないから、ずっと異世界にいたまんまじゃったんじゃ…」
話がめちゃくちゃだけど、なんかいけないことしちゃってたかも。
「本題のはずがずれてしまったな。この世界は異世界だが、未来だ。しかし現実世界の延長線上にない未来だ」
「現実世界の延長線上?」
「ゆえば、テレビやスマホのことじゃよ。この異世界だと、ガラケーという携帯は存在しない。スマホといえばスマホだけじゃ」
意味わかんねえ。??????
「話は飛ぶがこの世界でもバイオハザードというパニックが起きている。」
「お主この世界を救ってくれんか?」
え?どういうこと?このバイオハザードを耐えぬけ と。無理だよそんなの。
「今、無理と思ったでしょ?優おじさん。だけどどちみち現実世界のバイオハザードを耐え抜かなければならないのよ?2つの世界を救えるのはあなたしかいないわ」
鈴香ちゃんがいう。優おじさんはやめろって。
まあ、いい
「いいぜ、引き受けてやるよ」
「おおっ、引き受けてくださいますか!」
ここから現実世界と異世界のバイオハザードの戦いが始まった。
最後の方がめちゃくちゃになりました。すみません