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法に背く罪人達

作者: マンドリル

その場にいたみんなそうだと思った。

「殴ったのは、金髪の方だ。」「あのヤンキー野郎、急に通行人を殴りやがった」

「あいつやべぇ、警察呼んだほうがいいかも」


新宿駅西口付近、通称二番通りである。

時刻は、午後三時、まだまだ夏の空気が残る昼下がりの事であった。

金髪の男のkobushiが天に向かって掲げられた瞬間、目の前のサラリーマン風の男が地面に崩れ落ちたのである。

 おそらくその場にいた半分以上の人はそうだと思った。「金髪が悪、サラリーマンが妻子持ち」と“ドドどどどどど鳴ったと思うと急に辺りが暗くなり始め、サラリーマン風の男の方の頭上に、大きな「×」印が出た。

その場にいた全員が、考えを改めた「あっ、サラリーマン風の男の方が悪いのか、勘違えをしてしっまたな、恥ずかしいなぁー、赤面してないかなー、人は見た目によらないなー」

 『サラリーマン風の男』は、幼少期の頃から一度キレると、そこらじゅにあるものを殴りかかるというチャームポイントを持ち合わせていた。

その日は、朝から会社で、上司に仕事の遅さを指摘されとてもイライラしながら家に帰っている途中であった。駅の改札を抜けて、家の方向に独り言をブツブツ言いながら爆発寸前の状態で歩いていた。

本人も自分がとてもイライラしていることに、気がついており「このままでは、いけない」と深呼吸をし、気晴らしにコンビニでコーヒーでも買おうと思い、ちょうどコンビニを見つけた瞬間、見知らぬ金髪にアゴとカカトを思いっきり殴られた。

金髪の男は、実は黒髪であり、男を見ていた通行人の方の目がブルーライトでやられていただけであった。

金髪の男(ここではあえて、ブルーライトありきでこのように呼ぼう)のモットーは、小学校5年の時から変わらず「作り笑顔が世界を救う」であった。

この言葉を大切にするあまり、習字の授業で先生が「好きな漢字一文字をこの紙に書いて下さい」と指示があっても、小さい習字用紙に長々と「漫画を読んでいると、自分もやってやろうという気になるんですよ。」と書こうと頑張っていた。いつも、書を提出する時には、真っ黒な紙を一枚提出する始末であった(笑)


  ♫ マイケルーの頭ーにゃ

        業者のサーイモン―

              サイモーのン頭―にゃ

                    友達、柏木― ♪


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