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スペルススケッティア防衛作戦-フェイズ2-
輸送車でスペルススケッティアに乗り付けた俺は、驚愕の光景を目にした。
ビスケッティア軍の爆撃機が空を覆っていたのだ。これでは恐らくSー0じゃ敵わない。
絶望的な作戦だ。
「隊長…こんなの勝てるわけありませんよ」
ケルスが言う。同感だ。
物量差が圧倒的過ぎるのだ。ビスケットが絶え間なく降る。
圧縮されたビスケットが地面に落ちると割れ、それが兵士を絶え間なく襲う。
本部へ撤退の許可を要求する通信をしたが、
「ノイズが酷すぎる。よく聞こえない。」
と抜かす。
さらに、相手の新兵器はBー2だけではなかったみたいだ。
鋼鉄の円盤が天空から降りてきたのだ。100m位はあるだろうか。
それはBー2より少し上の所で静止した。
しかし、様子がどうもおかしい。Bー2がどんどん撤退して行くのだ。
もしかして他の国の兵器なのか…?
そう思い監視していると円盤が突然光線を発射した。
Bー2が狙われ数十機が撃墜された。民家や兵士も余すことなく全て攻撃対象だった。
恐らく全ビスケッティア軍を上回る圧倒的戦力。
勝ち目は無かった。