クッキースターズ
この世界の北部に位置する北部クッキーズは島国だ。その立地から敵国に領土を占領された事はほとんどない。
その彼らはビスケッティア帝国に勝るとも劣らない技術力によってじわじわと勢力を広めていた。
ある時は大量のクッキーを放つ銃を、ある時はクッキーを落とす飛行機を作り、世界の一歩先を行っていた。
しかし、今やそんな彼らの土地もビスケッティアの植民地である。
ビスケッティアの圧倒的な物量と優れた戦術により壊滅してしまったのだ。
今や見る影もないほど落ちぶれたクッキーズであったが、裏では反乱計画が着々と進んでいた。
南西同盟が結成された今こそ決起の時である。
彼ら反乱軍…通称「クッキースターズ」はその恐るべき士気と戦略、物量を
持ってして反乱を始めた。南西同盟結成からたった1週間での出来事である。
しかしビスケッティア軍も劣っていない。せっかく手に入れた領土を失ってたまるか
という勢いで増援をよこし、戦局は泥沼と化した。
この状況、クッキースターズ、ビスケッティア軍兵士両方にとって地獄であった。
ビスケッティア軍は兵站を無視して増援を送ったため、衛生環境は最悪で、食糧も不足していたのである。
クッキースターズはビスケッティア軍の強力な兵器と、圧倒的な物量差に苦しんでいた。
しかし、この状況は5週間ほど経ってから急展開を迎えた。
南西同盟軍がクッキースターズと連合して戦闘に加わったのだ。
連合軍の兵士は83万。対して帝国軍は20万。
この圧倒的な差で帝国軍は混乱し、3週間後には撤退した。
こうして、クッキーズは再度独立出来たのである。