24/24
No.24 そして
私たちが……その……付き合うことになって、地上に降りたあと。
「兄さん、優姫さ――――――ん!」
「重、お姉ちゃ――――――ん!」
試合場入り口から、ほのかと玲が走ってこっちに向かってくるのが見えた。
たぶん、私たちの武器が壊れたのを見て、すぐモニター室から飛んできたのだろう。……重とのキスは見られていない、と思いたい。
私はイレイザーを収納して地面に降り立つと、同じくイレイザーを収納した重の横に並ぶ。
そして私は、右手をのばして重の硬い左手を掴み、握った。
それに気がついたようで、重は私の方に驚いた顔を向ける。
重が何か言う前に、私は口を開いた。
「行こっか、重」
顔が熱くなりながらも、重に言う。
「……ああ、そうだな」
重は表情をやわらかな笑みに変え、ギュッと私の手を握り返すと――――玲とほのかの方へと歩みを進めた。
第1部、完
いつもお読みいただき、ありがとうございます。




