数学教師の性格悪い率は異常っ!!
大塚は頭を打ちぬかれて即死。
血を浴びた奴が叫び声をあげたり死体を目の前にして皆動揺していたが、二十秒くらいで皆落ち着いた。
落ち着いてから十秒位したら、女子の松本が言った。
「気持ち悪いから移動しね?」
皆そうだねとか言いながら教室の右後ろ隅から右前隅に移動した。
本当は対角の場所にみんな行きたかったらしいが、
ドアに近いからという理由でテロリストがそれを許してくれなかった。
それにしても、皆薄情だなぁ...
「漏れそう...だから...御願いします...」
末永が重い口を開いた。漏れそうなのを忘れていた。
ニヤッっとテロリストが笑ったような気がした。
末永はクラスで一番可愛い。下手したら学年で一番可愛い。
肩甲骨の下まで髪がのびていて、ちょっぴし童顔。
スタイルもいいが、性格は悪い。
「フッ。じゃぁ行こうか。」
テロリストがまた妙にニヤニヤしている。
これ絶対Hな事するつもりだろ。
絶対頭の中ピンク色だろ...
多分皆も末永がトイレで何かされると勘付いているだろう。
どーすんだよ...でもこの状況を打開できる策なんて...
「ちょっと待ちたまえ!その子は...俺の生徒だっ!」
先生が叫んだ。先生も勘付いたのだろう。
この状況だ...使命感に狩られているに違いない...
いつもは授業分かりにくいし、うざいと思ってたけど...見直したぜ先生!
「先生さんよぉ。この子がみんなの前で漏らしちゃってもいいの?止めるのはこの子のためになるのかな?」
テロリストは銃を持っている。
それに、先生はガリガリだし色白だし...
肉弾戦になっても勝てそうな気がしない...
先生...気持ちは分かるがここは引くんだ...死ぬぞっ!!?
「t...ちが...う...」
先生が拳を握り締めてそう言った。
先生の体は震えている。
勇気を振り絞って生徒を助けようと...
大丈夫だよ...心配すんな先生...
先生のその教師としての生徒を想う真っ直ぐな気持ち。
故に起こした生徒を助けようとする行動。
教師の鑑だ...(涙)
もしここで息絶えようと、俺がレジェンドとして語り継ぐっ!!
「あっ?」
テロリストが聞き返すと先生は続けた。
「ちが...う...ちがうっ!俺はその子の教師だ...混ぜてもらう権利はあr」
バンッ!
...先生はかえらぬ人となった。
失望させんなよな...
それにしても先生...ロリコンだったのかな?