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いっけねぇ、今日トランクスだからあんまり激しい動きできねぇや
もしも学校にテロリストが来たら...
てな事を考えた事がある奴は俺以外にも少なからずいると思う。
テロリストが攻めてきたら、誰が最初に殺されるんだろう...
藤田かなぁ...お調子者だから、調子に乗って女の子かばって死ぬってパターンだろうな。
まぁ、俺だったら不意を突いてテロリストを一人ずつ鎮圧。
人質を解放した後、警察よりも先にテロリストをすべて排除。
しかも、死者を一人も出さなかった事で感謝状なんてもらっちゃたりしてwww
それからの俺の学校生活はモテモテで毎日がパラダイスwww
あぁ、テロリスト攻めてこねぇかな...
二時間目の数学の時間中、俺はそんなくだらない妄想に現を抜かしていた。
授業が終わるまで残り25分。
妄想も疲れたので、寝ようとして持っていたシャーペンを机の端に寄せて、机に顔を伏せようとした瞬間誰かが教室に入ってきた。
「先生、授業は中止だ。お前ら全員教室に隅にかたまれ。」
目出し帽を被った男が先生に銃を突きつけてそう言った。
「まじかよ...」
後ろの大塚君がボソッと言った。
正直俺もそう思った。