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ふたりぼし  作者: ルコ
1/1

その1

誤字脱字がありましたら、そっと教えて下さい。



      まいごのまいごのこねこちゃん、あなたのおうちはどこですか~。


はーい、知りません。頭の隅っこで、昔歌った曲がぐるぐると回っている。

気がついて、目が覚めたら泥だらけになっているわたしと見たこともない景色。

これって、紛れもなく迷子だよね。ってもう、迷子のレベルじゃあないと思うんだけど。

涙目になりながら、少し冷静に考えてみる。


☆☆☆☆☆☆


この日は、家族一家待ちに待ったお姉ちゃんの出産日であった。

お父さんも、お母さんもみーんな真剣なまなざしでお姉ちゃんを見つめている。

これじゃあ、なんか見張られているような気がして逆に生めないんじゃ・・・。

っと心の中で思いながら、わたしも応援していた。

お姉ちゃん頑張れ。あとちょっとだよ。

しだいに、みんなの目線も熱くなり本当は辛いのはお姉ちゃんなんだけどこっちのほうがはらはらして大変なんじゃないかと思う。これで風邪をこじらせたら大変だ。それにもうわたしの両親老けてるし・・・。

いけないっいけない。そんな事を思ったらきっと誰だって怒るよ。

「美紀、ちょっと席をはずしてくれない。ちょっと先生たちとお話があるのよ」

「はぁーい」

さっきまで熱い視線でお姉ちゃんのことを見ていたのに、急に青ざめた顔をしているような。

すぐに席をはずすと、とんでもないことに階段から転げ落ちていた。

うー・・・なんか地味に痛い。

体を起こそうとしたとき、まばゆい光がわたしを包んで、わたしはそのまま意識を手放した。


☆☆☆☆☆☆


こうして、気がついたらもうここはどこぉーーー。なのであった。

迷子じゃなかったら、それともあれですか?

サバイバル生活かホームレス生活をやれとでも言うのですか。

空き缶を売ったり、魚を釣れとでもっ!!



これ絶対、半年でもう死ぬとしか考えられないんだけど。

ホームレスとかやったことのない人間にはこれは、無謀すぎる。

心が折れて、目に大粒の涙を浮かべてこの先自分はどうなるんだろうと想像してみる。


なんか異体のしれない怪物に追いかけられて、最後は食われるか餓死するかのどちらか。


考えるだけでも、怖いし恐ろしい。

もしこれで想像通りだったら、たぶんこの世の終わりだろう。


最悪な考えは、頭の中に素直に入ってくるのにいい考えはまったく頭の中に入ってこない。

ポジティブシンキングでいこうっ。自分に言い聞かせる。

じゃないと今でも大泣きしそうなぐらいに、へこみまくっていた。


「そこの君ぃ、そこでなにしてるんだい?」


茂みの中からごそごそとやってきた、熊・・・じゃない人間。それも特大の大きさ。

がわたしに向かってやって来る。

なっなに、っていうかどんだけ大きいの!?


「おやおや、ここでわ見たこともない子だねぇ」


それ、そのまま言い返してあげたい。

なんなんですか、その身長。3メートルは絶対あるって。それになんですか、その格好。

まるで、畑を耕すオジーさんじゃないですかー。でも、以外と府陰気は優しそう。


「ここはアイリス様のお庭だよ。勝手に入ってはだめだよ」


かってにって・・・。好きでここにいるわけじゃないし、はやく自分の家に帰りたい。


「あのぉ・・・ここは一体・・・」


勇気を出して聞いてみる。以外と答えってものはあまり聞きたくないのだが。


「ここは、ムールだよ。ここらへん全部アイリス様の土地なんだ」


ムール?


ムールってどこだよ・・。


そんな国、聞いたことも見たこともない。

頭の中が壊れた瞬間、


「どっこだここはぁーーーーー」


とおどろいているオジーさんをよそに大声でわめいた今年初の春。


わたし、玉屋 美紀 14歳。

とほうにくれまくった、春であった。


ショボーン。

楽しく読んでくださったら、わたしはうれしいです。


これからもよろしくお願いします。

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