終活
掲載日:2025/11/18
保険に入ろうと思う。
身の回りを片付けようと思う。
これが終活というやつなのだろうか。
何もないはずなのに、死が近い感覚に襲われる。家族の光景が思い浮かばれる。もしかしたら、死が近いのは私ではなく家族なのかもしれない。家族の死を感じて、私も影響されたのだろうか。とにかく、何か焦燥感のような、諦めのような、絶望のような、そんな感覚に襲われる。
今日、一匹の蝿を殺してしまった。気づかず無意識だった。あの親指で潰した感覚が忘れられない。水で流しても、あのぷちっとした不快感が込み上げてくるのだ。
蝿の命が一瞬だったように、私の命も一瞬で終わるように思う。
死への恐怖がある。
しかし、未来を生きる恐怖もある。美しいまま死にたい。落ちぶれることなく、老化を感じることなく。
死への報せすら無いのに死に怯え、死に憧れる。なんと矛盾したことだろう。
死んだ彼らはどこへ行った。教えてほしい。




