第009話 チャネリングの基礎
第009話 チャネリングの基礎
最近は食生活や生活習慣を変えた影響か、すこぶる体調が良いと思う。
学校に通っていた頃は、朝は体が気だるいし、何か疲れていて食欲もイマイチだったけど、最近は小さな子供の頃に戻ったようだ。
やっぱり、色々と問題がある生活を過ごしていたのかもしれない。
体調が良いとメンタルもポジティブになる。
これは神社の巫女の平さんに心身一体とか身心一如とか言われたけど、体の好不調はやっぱり心にも影響していると思う。
今日の巫女修行は、平さんが担当だ。
今日の朝は座学ではなく、外に出て太陽の光をおでこに受けながら、地面の上であぐらで座って瞑想させられている。
こういうのを「日拝」と言うそうだ。
日本人は昔から太陽の向きを気にしていたのは、マンションのベランダでの洗濯物の日当たりのためだけじゃないようだ。
何でおでこというか眉間に光を受けなきゃいけないのかと思ったら、「松果体」とか言う頭の中のクリスタルでできた受信機で、神さまや様々なメッセージを空からとりあえず受信してみなさいとか、意味不明なことを言われた。
朝日が目の網膜に刺激を与えるとセロトニンとか言う成分が「松果体」に流れて脳の磁気振動が活性化するっていう実験結果もあるらしい。
若い乙女が、紫外線いっぱい浴びてシミでもできたらどうしてくれるのよと思ったけど仕方がない。
瞑想ってどんなスゴイことかと思ったけど、地面の上であぐらで座って、めちゃくちゃゆっくり呼吸しながら、何も考えなくていいだけだって。
まずは平さんから瞑想の説明を聞いた。
「最初に内なる永遠のソウルを探す無心型の瞑想を説明させてもらいましょうかな。
誰にでも自分のなかに「マインド」というか自我や思考と言われるもんがありますわな。
その自我が頭の左の脳の中で、おしゃべりするのを徹底して黙らせてくだされ。
この自我こそが、わがままで、欲深く、疑心暗鬼な人間そのもの。
最初は難しいかもしれませんがな、慣れればおとなしくさせられるもんですわ。
しばらく慣れてきたら左の脳での思考を、右の脳に引っ越し出来るようになります。
そうすると次に右の脳から別の冷静で知的な声が聞こえてくるのですわ。
意識したうえで安定してこの知的な声が聞こえてきましたら、まずは第一段階が終わりとなります。
瞑想で目を閉じると、神経の興奮は徐々に弱くなって安定しますな。
目を閉じて眠るのもその影響でしょうかな。
目を閉じて精神の集中を続けると、普通は雑念が湧きますな。
この雑念は気にしないで放置して、雑念に囚われないことが大事ですわ。
この雑念を放置して無心を目指すんですが、毎日の修行で長さを伸ばすのが最初の目標になるでしょうな。
次に呼吸に集中しながら、ゆっくりと長く呼吸して、自分の周囲の世界から霊的エネルギーを取り込むのですわ。
呼吸方法も、とても大事な要素ですな。
次の段階として視覚化とかビジュアライゼーション型の瞑想を説明させてもらいましょうかな。
瞑想がさらに安定してきたら、何かに焦点をあてて、そこに意識を集中させますわな。
ロウソクの火とか何でも良いですな。
物体の中心を徹底的に凝視して、安定するまで粘るんですわ。
凝視していた意識の焦点が安定してきたら、今度は物体の中心との一体感を感じますな。
物体の中心との一体感を感じたら、次に物体を一体的に観察しながら情報を徹底的に吸収してくだされ。
物体との一体化が進んだら、次に物体の中心にあった焦点を外して、今度は全体像を見てくだされ。
しばらくすると周囲の環境とも一体感を感じるワンネスの感覚が芽生えますな。
ここまでは3歳ぐらいから出来れていれば、将来は目覚ましい能力が期待出来るでしょうな。
世間では瞑想と言えば、単純に雑念を捨てて心を無にするような誤ったイメージがありますな。
それは雑念を排除するという意味が誤って拡大解釈されているんですわ。
瞑想では、何かに強く意識をフォーカスし、色々な想像力で徹底的に意識を集中させ、何度も何度も反復することが大事ですな。
もう少しレベルアップしたかったら瞑想のトランス状態で安定させて、霊的に高度な思考を熟考しながら高次元の示唆を受け取る訓練なんかも良いですな。
瀧行しながら、ひたすら祈るのも似たような感じですかな。
この領域は昔の偉人や高僧なんかがやっとったハイレベルな修行ですわ」
たしかに、あんまりよく考えていなかったけど、普段から頭の中には普通にダラダラしゃべっている自我そのものがいる。
平さんからは、座禅で肩を叩かれるように何度もしつこく言われた。
「まずは自分の左の脳にいるダラダラとおしゃべり好きな自我を、完全に黙らせるんですわ。
余計なことは考えなさんな。
ところで霊的な視覚のビジョンですが、次のようになっとります。
・第1段階・・・睡眠中のビジョン、予知夢など
・第2段階・・・眼を閉じている時のビジョン、モニターを見てるイメージ
・第3段階・・・眼を開けている時のビジョン、霊視、やや不鮮明
・第4段階・・・幽体離脱のビジョン、極めて鮮明
どれも霊感が上がってくるとやれるようになってくるでしょう。
ただし、第4段階は危ないので、あまりオススメしませんがな。
上手くいかなかったら螺旋状の渦巻で時計回りや、反時計回りで回転するイメージで想像すると良いとは聞きますな」
瞑想の基礎は、体のコンディションを整えた状態で、ひたすら自我がしゃべるのを黙らせるトレーニングらしい。
若き美少女の女子高生が、朝から日向ぼっこしながら、あぐらで座って瞑想している姿って外から見たらどうなのかしら。
それに必死でうるさくしゃべる自我を黙らせるために格闘しているのって、外から見てもこの大変さが全然伝わらない気がする。
片側で右の脳にいる冷静で知的な声って、今まで意識したことなかったけど、たしかに自分の中にいるわ。
自分でもあまり考えてなかったけど、私の「自我」が頭の中でアホなこと言った時に、冷静にやめなさいとか、危ないよとか諭してくるもう一人の自分自身。
これってたしかに何者かしら?
混乱した様子のサクヤ先輩が質問した。
「右の脳の中で冷静に知的な声で聞こえるのって、自我とか思考じゃなきゃ何なんですか?」
平さんが、しばらく黙ってから教えてくれた。
「それこそが永遠のソウルと言われるもんで、真の神そのもの。
この前も言いましたがな、永遠のソウルは真の神の出張所みたいなモンですわ」
この前にも聞いたけど、どういうことだろう。
自分の一部が神さまそのものって。
私の頭の中にいる神さまが話をしているってこと?
私が疑わしい顔をしていると、平さんが補足してくれた。
「人や天使や神さまは、真の神さまから派生したもので全てつながっておるんですわ。
よくよく考えれば、永遠のソウルしかなかったら同じ者同士で会話しているようなつまらんことになるでしょうに。
それじゃ何も面白くないですわな。
だからこそ真の神さまは、精神世界とは別に3次元の物質世界を生み出して体験して学ばせ、新しいことを生み出す環境を整えたんだと思いますわ。
「マインド」とは3次元の物質世界を体験するために必要なもんだというのが分かりますかな。
3次元の物質世界ではあくまで「マインド」が経験を積むために優先されとりまして、永遠のソウルは静かに遠慮しとるんです。
だから左の脳の「マインド」を完全に黙らせない限り、右の脳の中から聞こえてくる真の神さまの声がきちんと聞こえん仕組みになっとるんですわ。
左脳はサヌキ性、男性性で人間脳とも言われとりますが、目的志向が強く、物質的な価値に対する欲が強いようですな。
右脳はアワ性、女性性で生物脳とも言われとりますが、受容的で協調思考が強く、精神的な意味に価値を見出すようですな。
普通は普段の生活の中で意識して脳を左右でコントロールするなんて無理でしょうな。
だから、静かな場所で瞑想して抑え込む必要があるんですわ。
次のステージに行くには、左脳の「マインド」にある主導権を右脳へ完全に引っ越しする必要があるんですが、なかなか難しいでしょうな。
ただし、一度、自転車に乗れるとずっと乗れるのと一緒ですわ。
昔の修行僧のように、落ち着けて霊的なエネルギーが溢れる自然の中で目を閉じて静かに瞑想するのは基本でしょうな。
チャネリングは霊的なエネルギーを大量消費するので、やり過ぎは巫女病の原因になるゆえ気を付けてくだされ。
最初は準備運動ですな。
まずは左、右、上、下、前、後を順番にしっかり見てから、目を閉じてその光景を瞑想の中でイメージしながら細部まで再現するのを繰り返してくだされ。
六方位の情報を一気に細部まで再現出来たら、次に耳でも同じように繰り返してくだされ。
安定してきたら過去の出来事を同じように細部までこまかくこまかく再現してみてくだされ。
しばらく続けると規則正しい直線的な時間軸の意識が崩壊して、流動的で多角的な時間軸の意識のトランス状態に移行していきますな。
目を閉じたまま俯瞰視点で周囲が見えればもう上級者ですな。
上手くいかない場合は耳たぶ、足の裏、手のひら、足や手の指などをマッサージするのも地味ですが良いでしょうな。
次に、吸う呼気と、吐く呼気との合間に意識を集中してくだされ。
しばらく意識を集中すると合間の時間が乱れるでしょうな。
そのまま合間の乱れを体の自然の流れに任せてくだされ。
次にヴィヤパニチャクラと呼ばれる頭の上の空間を意識して、頭頂部から放射状に広がるブラフマンの門または永遠への門と呼ばれる通路を開放してくだされ。
次に頭の眉間のアジナチャクラにある松果体と、コンタクトしたい相手の心の橋をつなぐイメージを強く意識してくだされ。
ラジオのチャンネル合わせと一緒の仕組みで、松果体のチューナーが相手の「波動」と合うまで辛抱強く意識するのが大事ですな。
チャネリングを安定させるには脳の高閾値の120ヘルツ以上が目標となりますわ。
どうにも安定しない場合は、チャネリングしたい相手の由緒がある場所の近くで、静かに集中出来る場所へ行く必要があるでしょうな。
もしくは亡くなった方でしたら仏壇や大事にしていたモノなどの近くでも良いでしょうな。
相手の「波動」をしっかり感じて、相手と会話したいと念じることですわ。
状況によっては自分の累魂や守護霊が通信基地のようにサポートに入る場合もあるでしょうな。
サポート役も霊的エネルギーの調整と供給や、「波動」のチューニングとかやることは多いんですわ。
ラジオ送受信にかかわる機械装置もチャネリングも似たような工程が多いかもしれませんな。
昔の偉人とチャネリングしたい場合は、偉人が神仏化していれば、偉人の由緒がある場所の近くでしたら探すのが容易ですわ。
こちらからチャネリングは焦点をフォーカスして探しますがな、探す場所がそもそも間違っとると見つからんケースも多いですな。
例えば、昔の偉人に対して、学校で間違った歴史の知識を教わっていて、何か偏見を持っとるとか、由緒があると聞いた伝説が間違っとるとかですかな。
昔の偉人は後世の時代に勝手に名前を変えられて、本人が知らん違う名前に変わっとる場合も多いでしょうな。
相手が神仏化していない場合は、生きていた時代の残留思念みたいなモンが、4次元の精神世界に漂っとるんで厄介ですわ。
悪霊が残留思念を巧妙に使って、偉人になりすまししとる場合も多いんで気を付けなされ。
この残留思念は霊魂体のエーテル体に刻まれた記憶で、脱皮した抜け殻みたいなモンですな。
外見や声とか思考パターンまで残っとるから、新しいことも考えてそれっぽく言うんで面倒ですわ。
ちなみに亡くなって四十九日経過しとらん成仏前の相手とのチャネリングは絶対にいけません。
成仏の妨害になりますから危ういですわ。
音と音楽の違いは、音は意志を持つ周波数の「波動」ですが、音楽は音階を繋いだ感情表現でしょうかな。
日常生活の中で頭の中で激しく思ったことも音楽のような感情表現として瞬時に電波のように発信されとります。
声による言語も大事ですが、のどに集まった意志のエネルギーと、発信された音階の流れもとても大事だということです。
ただし例え無音だとしても、感情表現は既に時空を超えて発信はされとります。
一人の人間として、宇宙全体にどのような音階の音楽を流すのかは、とても重要なことですわ。
地球そのものや、周囲の者たちとの繋がりによる調和は共鳴和音を生み出し、さらに力を増幅させますな。
圧倒的な共鳴和音は世界をも変える力があるのですわ。
チャネリングは、こういう永遠のソウルと「波動」の仕組みも確り理解しとかないけません」
本当に次々と衝撃を受けるけど、あいかわらず意味不明だわ。
でもこんなことをノンビリしていて、本当にこんなに短い時間で神事が出来る巫女になんてなれるのかしら。
昔のエライお坊さんとかだって、長い時間厳しい修験道で修行して悟りを開いたなんて話を聞くし、とても間に合う気がしない。
平さんがサクヤ先輩と私がある程度は出来てきた様子を見て、お茶菓子で休憩したあとに次の段階の話をしてくれた。
「そろそろ次の第二段階に進みましょうかな。
次は受信と発信の仕組みをお話ししましょうかな。
神さまの声の受信は、ヴィヤパニチャクラというか頭の少し上の空間から、サハスラーラチャクラというか頭頂部を経由して、アジナチャクラというか眉間の中の松果体で受信するイメージをしてくだされ。
ただし、本当につながって会話する部分はマニプラチャクラの腹のヘソのやや下の部分で丹田とも呼ばれる場所ですわ。
ここで霊道と直接つながっとります。
前にも言いましたがなチャクラとは霊的エネルギーを循環させる通路の中継地点にあるところといったイメージですわ。
古代文明の時代は霊道が開いとったらしいですが、悪霊の影響を受けやすいので、神々が霊道を閉めたという言い伝えがありますな。
次に、こちらから発信する場合はエネルギーが足裏の親指からから頭上のヴィヤパニチャクラを抜けて空へ放射されるイメージで考えれば大丈夫ですがな、受信する場合は逆の向きでイメージしてくだされ」
それにしても、いつも説明がロジカルなのが本当に違和感がある。
ここまでロジカルだと、逆にどんな不思議なメカニズムなのか学者に解明してほしいところだわ。
平さんは悪戦苦闘して瞑想しているサクヤ先輩の姿を見て、ヨガに例えて分かりやすくして説明してくれた。
「ヨガは、あまり知られていませんがな、心の動きを止滅させて輪廻転生のループから解脱するのが目標になっとると聞きます。
ヨガは、サンスクリット語で「結びつける」という意味で、ボディとマインド、スピリット、ソウルを結びつけるという意味のようですわ。
ヨガでは「マインド」の動きを止滅させるために修行しとるんですが、何かに似ていると思わんですかな。
この4つを「結びつける」とは昔の方はよく言ったものです。
普通はボディとマインドとスピリットまでは結びついてるでしょうな。
でも、現代人は永遠のソウルのコントロールを完全に忘れとるでしょう。
だから、無我の境地でマインドを黙らせないかんと言っておるのですわ。
そうするうちにソウルつまり永遠のソウルが自分自身の中での比重が上がってきて自然と結びついてくるってわけですわ。
神降ろしの神事では、永遠のソウルと同化せんといけません。
そのあたりは良く理解しておいて欲しいとこですわな。
チャネリング実践の極意が何かと聞かれたら、我神なりまたは我は光の一部分の光の子との確信と、「波動」上昇への目覚め、神息の呼吸法による霊的エネルギーの循環あたりにあるんじゃないですかな」
ヨガとか瞑想にそんな理屈があったなんて全然考えもしなかった。
平さんは受発信の仕組みを続けて説明した。
「昔から日本には霊媒者と言われる存在がおりましてな。
最近ではチャネラーや、アカシックリーダーなどとも呼ばれております。
霊媒者は、ただ受信した情報を伝えたり紙などに記録するところまでが仕事ですわ。
チャネリングとは、広い周波数のラジオのチューナーのようなチャンネルを合わせにいくイメージが分かりやすいでしょうな。
霊媒者は、膨大な受信した情報を選別するなどとても出来ませぬ。
霊媒者は、自分の自我や、幽霊、天使、神さまの声を、見分けることも難しくて十分には仕分けが出来ませぬ。
単純に受信した情報を全て信じてしまうと、聞いた方の皆が混乱しますわな。
真の欲しい情報へのアクセスは難しいもんです。
幽霊と言われる存在の雑音や、神さまになりすました似たような存在とか、そこに自分の自我が歪めたりすると、もはや何かわからなくなりますわな。
気分が暗くて体調が悪く「波動」が下がった時は、悪い者を呼びよせるからチャネリングはやめた方がよろしいですな。
同じ相手と定期的にコンタクトするなら、チャネリングする時の固定高速回線のようなミクロトンネルと呼ばれるネットワークを開通しておけばコミュニケーションが便利になりますな。
そこで霊媒者とは別の存在として審神者という存在がおります。
審神者の仕事は霊媒者が受信した情報を取捨選択して、さらに情報を解釈して一般人が分かるように文書化するところまでが仕事ですわ。
最近は素人のチャネリングが流行っとるようですが、審神者なしで情報を信じると痛い目に会うんが分からんようですな。
審神者も一人ではなく複数人でしっかり議論せんといけませんわ。
昔の日本には、巫女、霊媒者、審神者、祈祷師、呪術師などといった仕事がはっきりと分かれて分業されておったのですわ。
霊感が強い、つまり「波動」が高ければ何でもできるように思われがちですが仕事の専門性が全く違うのが分かりますかな。
次に最近の霊媒者の事情ですがな、受信してネットとかで発信しとるもんの種類が結構増えてましてな、昔より複雑になっとります。
・チャネラー・・・霊媒者が受信し審神者が情報を取捨選択し、ネット上で神々、天使、高位霊、指導霊、守護霊、外宇宙からの情報を受信して配信。動画だけではなく、書籍や、音楽、映画、アニメ、絵画など様々な媒体や制作物を通じて情報の浸透を目指している。
・エイリアン・・・外宇宙の協力者。外宇宙人は「波動」の次元が高く地球の地上世界での長時間の滞在は不可。UFOなどの反重力制御装置がある飛行物体は遠隔操作のアンドロイドのような機能による無人探査機のケースが多い。
・スターシード・・・外宇宙からの輪廻転生者。外宇宙の出身母星とチャネリングし地球の地上世界に協力する者。
・ライトワーカー・・・外宇宙出身で地球上で輪廻転生した者。前世を含めた累魂の知識に目覚めている者。実働部隊として地上世界で活動している。
・古代文明由来人・・・南東の大陸、西の大陸、北西の大陸など古代文明の出身者で輪廻した者。古代文明の跡地や遺物に引き寄せられ、古代文明の復活と回帰を目指す傾向が高い。
・古代神官・・・宮司、巫女、僧侶、陰陽師、呪術師、司祭、女神官、シャーマンなどの家系で強い霊感を持ち、仲間を覚醒させる技術を受け継ぐ者。チャネラーの育成に必要な古代の叡智を説く。
・権力者一族・・・古くから権力の中枢にいる家系の一族で、先祖からの言い伝えに従い、世界の情勢を見ながら世界を安定させバランスをとるために尽力をする者が多い。バランスをとるためにはあらゆる手段を選ぶ。
まあ色んなもんがそこらにおりますから、ネットで発信されている情報も自分で取捨選択せんといかん時代かもしれませんな」
平さんの言っていることの重要性はよくわかる気がする。
たしかに、仮に誰かから受信出来たとしても、そもそも誰とつながっているかさっぱり分からない。
ネットで発信されている情報も、受信したままの情報だと似たようなものかもしれない。
神さまのフリなんてされて嘘情報を流されたら信じちゃいそうだわ。
たしかに誰かに分析して貰わないといけないのかもしれない。
どんなにスゴイ科学的技術のことでも、本人の学力だけでは解釈できないかもしれないし。
昔の日本人って、この分野ではすごく発展していたんだなって思う。
現代人はそんなの信じなくなって全部捨てようとしているけど、何でたった100年でこんな風に変わってしまったんだろう。
本当に良くわからない。
平さんは次に次元の説明を始めた。
「世界の本質は全て「波動」によって出来ておりますな。
最近の量子理論とか言う学問でようやく裏付けが見えてきているとは聞いとります。
ただし、まだまだ今の地球の技術レベルでは実態はわからないでしょうな。
「波動」とは螺旋状の渦巻のヴォルテックスと呼ばれるものですがな、真の神は「波動」で精神世界を凝縮することで物質化させたようですわ。
この「波動」の密度の精妙さを次元と呼びますな。
真の神は、10次元だけでは創造に限界を感じたようですな。
そこで9次元、8次元、7次元と下位の次元に向かって「波動」を凝縮して、より密度の高い物質世界を創ったようですわ。
こうして3次元へ到達して、ようやく今いる我々の物質世界が出来上がったようですわ。
ちなみに、この次元の間の壁は下降はホワイトホール、上昇はブラックホールで穴を作れば移動出来るようですな。
この次元というものですがな、惑星には次元が設定されておるのです。
惑星が7次元なら、そこに住む魂も7次元の光のボディを持つことになるでしょう。
惑星が5次元なら、そこに住む魂も5次元の半霊半物のボディを持つことになるでしょう。
惑星が3次元なら、そこに住む魂も3次元の肉体つまりボディを持つことになるでしょう。
ただし、少し複雑ですが同じ4次元でも霊界のような精神世界と物質世界に近い世界が裏表で存在しとります。
精神世界は別名でアストラル界、アトモスフェリア界、心霊世界とも言われておるんです。
精神世界の中で高次元の世界は、神界やエーテル界とも言われとります。
物質世界から精神世界に行くには次元のベールの壁がありますが、神界に行くにも壁があるんですわ。
精神世界をプラス次元と呼び、物質世界をマイナス次元、真次元、有象世界と呼ぶ場合もありますな。
次に地球の中の次元ですがな、地球の中にも縦軸として物質世界では次のような世界に分かれとります。
・3次元・・・地上世界、物質世界、コーポリアル界、ボディの活動領域、6万~15万ヘルツ(振動回数 / 1秒間)
・4次元・・・霊界、エーテル界、霊魂体の活動領域、18万~25万ヘルツ
・5~6次元・・・根の国、古代大陸(南東の大陸、西の大陸、北西の大陸)、33万~67万ヘルツ
光と相対する闇の存在は5次元までが存在する限界点ですな。
闇の存在はエゴの思想で自己のためにだけ奉仕し、他人と自己を分離するという考え方が基本ですわ。
6次元以上に存在するには真の神に近づくために愛で調和する必要があるため、闇のポジションを維持することが難しくなるんですわ。
したがって闇の存在が、自らを維持するためには、より低い次元に留める必要がありますな。
次に精神世界では次のような世界に分かれとります。
・1次元・・・点の世界、鉱物の意識レベル
・2次元・・・線の世界、植物の意識レベル、動物の意識レベル
・3次元・・・立体的な世界、過去や未来を思考可能な個別の意識レベル
・4次元・・・精神世界、高位世界、霊体の活動領域、自我と集団意識が両立される意識レベル、ヨガではアストラルの領域、3次元側と5次元側にベールがある
・5~7次元・・・天界、天使界、神界、直線的な時間軸から解放された意識レベル、アセンデッドマスターと呼ばれるアセンション次元上昇した存在、ヨガではカラーナの領域、6次元と7次元の間にベールがある
・8~9次元・・・地球9次元神霊など人格神の最上位の領域
・10次元・・・地球神など惑星意識の領域、波動界と呼ばれる物質的な個人としての形態を超えた世界、原則界、ヨガではプルシャの領域
・11~12次元・・・太陽神など恒星意識の領域
・13次元以上・・・真の神の領域
・次元のはざま・・・原始の9柱の神々の領域、超次元の世界
真の神の領域は、次のような呼び方でも呼ばれとりますが全て同じ意味ですな。
・永遠のソウル、聖霊・・・累魂であるオーバーソウルの根源という意味の名称
・ソース、源、一なる創造主・・・霊的エネルギーであるプラーナの源という意味の名称
・空・・・ビッグバンが起こる前の世界の名称
・元元明け(もともとあけ)、元主一神、太源神祖、天御祖神・・・日本の神代文字で書かれた古文書に登場する名称、大いなる意志
・エオイー神霊、アイヨッド神霊、ジェホヴィ神霊・・・男性性の呼び方、古代ラテン語圏など諸外国語で日本語のあえおういが発言できずに名前が歪んだ説もあり
・オーム神霊・・・唵、Ω(オーム)、女性性の呼び方、ヨガの言霊や修験道の真言でも呼ばれる名称の聖音
真の神の直下の神々は総称して、宇志採羅根真大神とも呼ばれとります。
この神々は、造化三神、天神、地神、陰陽の神々がおられ、日月星辰、三千世界、山川草木、人類禽獣を始めとした森羅万象の万物をして、宇宙の真理より創造大成せらるる神々のことを意味するそうですわ。
日本の神社でも、大きな神宮クラスに宇志採羅根真大神に列せられる神々が祀られとるんでご存じの方もおられるでしょうな。
何十億もの物質世界があるように、対になる精神世界も何十億も存在するようですわ。
物質世界の構造を変えても精神世界の構造に大して影響しませんがな、精神世界の構造を変えて物質世界の構造に影響させることは出来るようですな。
ある意味では高次元は低次元を部分的にコントロールする事が出来るとも言えますな。
ただし物質世界で悪い「波動」を出すと、精神世界にもつながっとるんでおかしな影響は出ますな。
2次元の植物なんかは個人としてハッキリと分離しとらんので、意識がつながっとりますな。
桜が一斉に咲くのも意識がつながっとるせいですわ。
2次元の動物でもペットとかは飼われている間に個人としての分離が進むんですわ。
ペットも3次元まで魂のレベルが近づけば輪廻転生で人間として生まれる道筋も出てきますな。
他にも高次元の神々が修行するための裏次元なるモンもあるようですが、正直よう分かりませんわ。
少し理解するのが難しかったですかな」
たしかに、なんだか言っている意味がわからない。
そのうち、振り返ったら分かるようになるんだろうか。
平さんは、次に外の世界とチャネリングする時の焦点をあてるポイントについて説明をしてくれた。
「色んなもんがそこらにおる言いましたが、少し整理してから相手した方がよろしいですな。
チャネリングして意識の焦点をあてるレベルごとに、どんな相手なのか、おおよそわかってからやるもんですわ。
意識の焦点をあてるレベルは、おおよそ次の通りですわ。
・レベル01・・・物質世界にだけ焦点があっている意識
・レベル02・・・体は眠りながらも覚醒している意識
・レベル03・・・瞑想などの境地で時間感覚が無い無時間の意識、過去が見える
・レベル04・・・物質世界と精神世界の境界にいる意識、両方が見える
・レベル05・・・意識不明で昏睡状態の意識、肉体は生きているものの魂は勘違いして精神世界に移動してしまっている
・レベル06・・・亡くなって肉体を失っても物質世界に執着して留まっている霊魂体の意識、長期滞在すると浮遊霊や地縛霊と言われる
・レベル07・・・強い信念でのコミュニティーを形成し、成仏出来ずに執着して留まっている魂の意識、地獄と言われる世界も同様
・レベル08・・・成仏した霊体の意識、次の輪廻転生の準備が整っている状態
・レベル09・・・太陽系レベルの意識
・レベル10・・・銀河系レベルの意識
・レベル11・・・銀河団レベルの意識
どのレベルに焦点をあてるかは、自分の中で決意を言霊に出して宣言すると上手くいきやすい気がしますな。
少しでも疑うと上手くいかずに崩れていく感覚がありますわ。
あと飲食も控えた方がよいでしょうな。
空腹のほうが上手くいく感覚がありますわ。
特に肉食は論外ですな。
体の中の食べた死肉が発する低い「波動」が邪魔になるのは経験から分かるようになるでしょうな。
発酵食品もこまかい「波動」の微生物が大量にいるので避けた方が良いですな。
昔は断食を数日して瀧行で身を清めてから霊媒をしたもんです。
カビとかが多い部屋なんかも、不調和な「波動」が多いのでよろしくないですな。
植物にウソ発見器をつけて、部屋の中のカビに消毒液をかけたら、植物が極端な反応をしたそうですわ。
カビから悲鳴のような「波動」を感じた植物が、怯えてウソ発見器に反応したとか言う仮説ですわ。
いずれにしても自分の「波動」が低いと、波長同通の法則で、悪いモンを呼び寄せるので中止せんといけません。
かなり上のレベルに行くには中継する場所にシンボルを自分の中で作って、いつもその中継する場所を経由してから上がると便利でしょうな。
一気に上のレベルに行こうとしても、どうも上手くいきませんわ。
それと高次元へのアクセスは、まずは自分の意識そのものを拡張せんといけません。
意識の拡張には、そういう世界が存在することをしっかり認めて認識して、縦横に意識を拡張するんですな。
レベル06は天国や霊界などの存在を否定していると起きますな。
例えば孤独死で亡くなっても、永久に農作業をし続ける霊魂体とかは典型的でしょうな。
他にも船が沈没して船と一緒にガレキの下で諦めて目を閉じて寝ている霊魂体とかもそうですわ。
本当は自由に動けるのに思い込んどるんでしょうな。
1つ注意点ですが、亡くなって一定期間を過ぎてない方にチャネリングすると、成仏せずに戻ってきてしまうことがあるので禁止事項ですわ。
特に成仏する途中の浄化をサボって物質世界で悪霊のように誰かに憑依すると、罪人として咎めを受けますんで、要注意ですな。
昔はそういうのは龍神が回収して周っとったんですが、最近は人口が増えてとても手が追い付きませんわ。
龍神は三本指ですがな、よく手に丸い玉を持っとるでしょう。
あれが霊魂体のオーラで人魂と言われるもんでしてな。
龍神がレベル08まで運んどるんですわ。
レベル08に行かずに自由に物質世界を移動するのが浮遊霊、同じ物質世界の場所で何かしら同じことをしているのが地縛霊と言われとります。
次にレベル07は、執着社会と言われとりまして、想像して創造してましてな、現実と変わらん社会を作っとります。
例えば教会を中心に作って、周囲に家まで作って普通に集団で暮らしとるもんとかいるんですわ。
集団の魂で執着しながら想像して創造すると「共振」して、よりはっきりした教会が作れるのが特徴ですな。
こまかく細部までよう出来てますよ。
ただし教会ならええですが、地獄の世界を作っとるもんもおります。
このレベル07は放っておくと成仏出来んので、永久に輪廻転生も出来ませんわ。
レベルの違いは番号が小さいほど、より物質世界に近い雰囲気ですな。
約3千年前では、こういう世界に捕らわれるもんを、不義の領域の不義者と言われとったようです。
逆に義者で、物質世界の人生で預託しておいた義が多い者は、そんな低い「波動」なんかには捕らわれたりしないでしょうな。
そういうのを昔の宗教では、狼を恐れる羊のように地獄を恐れる必要なんぞないと、昔は比喩しとったようです。
世間で地獄や魔界と呼ばれる世界は約50千年ぐらい前から大きくなってきとるようです。
この時代のことを日本の神代文字で書かれた古文書には、鬼人が増殖し生存競争が激しく世界の事や物がことごとく暗黒化したと書かれとるようです。
地獄は低い「波動」の下層霊界や、さらに低い苦界とか呼ばれるような場所ですな。
この地獄は低い「波動」の者たちが業想念で自分で生み出しといて、波長同通の法則で勝手に集まっているだけであって、神々が作ったものじゃないんですわ。
この地獄からは「波動」を上げれば簡単で出られますんで、地球の人類が進化すれば、いずれ消滅するかもしれませんな。
レベル08は成仏した後の世界ですかな、これは神々により輪廻転生の制度と一緒に管理されとる世界ですわ。
最初の頃は龍神が管理人やっとったんですが、今では人口が増えてきて追い付かんので、地球霊界の氏神とか地域神と呼ばれる神々に移管されとります。
魂の傷を修復したりとか、ちゃんと必要な環境が作られとります。
ちなみに地球の次元がアセンションで次元が上昇すると、この地球霊界のレベルの位置も、全体的にもう一段上のレベルに引き上げされるようですな」
またまたロジカルに霊界の説明をされてしまった。
私が知らないだけなのかしら。
何だか普通にある世界観に感じてきてしまったわ。
平さんは、続けて外宇宙人について説明をしてくれた。
「外宇宙人と会話する時には少し気を付けた方が良い点がありますわ。
外宇宙人は、物質世界には興味が無い精神的な霊魂体も多いんですわ。
どちらかと言うと精神世界で高みを目指している修行僧のような方も多いですな。
そもそも霊魂体になると普通に物質を所有したり、物質の歴史などには興味が湧きませんわな。
時間も永遠に流れておりますし、そんなことを気にしてられませんわ。
物質にこだわること自体が悪だと言う惑星もあるようです。
あとは、こちらの記憶も読まれるので要注意ですわ。
あんまり隠し事が出来ませんな。
余計な言葉の装飾も嫌われることがあるようです。
余計な装飾は、嘘を飾るためだと嫌悪されるようですわ。
極端な話では、YesとNo以外の意思表示は、全て悪の源だと思っている惑星すらあるんですな。
他にも真の神を真剣に崇拝している惑星も多いので、あんまり失礼のないようにせんといけません。
失礼も限度を越すと懲罰の対象になる惑星もあるようですわ。
そういう惑星の外宇宙人は怒り出して、物理的な攻撃を受けることもありますんで要注意ですわ。
外宇宙人は「波動」が下がることを恐れて逃げる者も多いですな。
「波動」が下がって重力が重くなると、表情も重くなって下がるようです。
顔の表情を見て、嫌悪されることもあるようですわ。
高い次元の惑星では、霊魂体に近い状態になるんですがな、「波動」が下がると波長同通の法則で、「波動」が高い者に会えなくなるようですわ」
やっぱり地球の霊体と違って、外宇宙人は文化が違うからコミュニケーションが難しいのかしらね。
平さんは、続けて宇宙の図書館について説明をしてくれた。
「天の川銀河系の銀河神霊のアカシャさまには、銀河系全体を包み込む大きなフィールドのマインドを持っとりましてな。
このマインドをその名の通り「アカシャ」と呼んどります。
ちなみに、これは地球を包み込む繭のようなバブル状の地球磁場フィールドのサイコスフィアとは別物ですわ。
そっちは地球限定の地球霊界ですな。
もちろんサイコスフィアからも、地球の過去のレコードを見ることは可能ですがな。
これは人間の記憶を霊魂体の位相に保有しているのと同じで、惑星も物質世界のボディとは別に霊魂体の位相の方に記憶を保有しているんですわ。
アカシャには地球以外の天の川銀河系全体の膨大な情報を保有しとりますが、これを「アカシックレコード」と言っとります。
宇宙はとてつもないスピードとエネルギーで膨張しとりますんで、膨大なデータ量になります。
惑星単位のサイコスフィアなんかでデータを保管しとったら追いつかんので、巨大な空間上のサーバーを作ったらしいですわ。
このアカシックレコードは非公表部分が多いんですがな、最近は我々にも一部の情報が開示されてますわ。
そのアカシックレコードにアクセスできるもんをアカシックリーダーと呼ぶそうですわ。
まぁ、さっき言ったレベル08にまで行けば誰でも見れますわな。
ただし、アカシックレコードは万能ではありません。
アカシックレコードを見て予言などと言われるものを生み出す者はおりますが、いつも苦慮しとるようですわ。
アカシックレコードにアクセス出来たとしても数字やビジョンだらけで意味が分かりませぬ。
未来はフラクタルな宇宙にある可能性の1つであって、絶対でもなんでもありはしませんしな。
未来だと思って視たもんが大変だと騒いでも、別世界の過去だったなんてオチもあるやもしれませぬ。
アカシックレコードでは誰かの記憶像を追体験するのも特徴ですな。
記憶像なんで感情とかまで追体験できますわ。
ただし映画のように客観的に見れないのも難点ですな。
アカシックレコードは、アストラル界に残像みたいな紛らわしいモンを漂わせとります。
それは偽モンとは言いませんが、本体のレコードと違って曖昧で蜃気楼みたいなイメージですわ。
霊体にチャネリングして会話したと思ってもアカシックレコードの残像にアクセスしとるケースもありますな。
この残像は厄介なことに新しいことを考えてしゃべることもあるんが困りもんですわ。
有名な音楽家の残像から新曲を聞き出すなんて芸当もあり得る感じですかな。
SNSを賑わすガセネタのチャネリング情報は、霊能力の低いモンが蜃気楼だけ見て拡散しとるんでしょうな。
騙されたらいけません。
本物のアカシックレコードへアクセスすると、現実世界と変わらないぐらいリアルで曖昧さなんぞありませんわ。
戦争のシーンなんて霊視したら血まみれで生々しくて怖くて視れたもんじゃないですわな。
あと最大の問題は日付が、地球の物質世界の日時とも違いますし、時間という概念が曖昧でしてな。
宇宙には時間という概念が曖昧で、実際には存在しないと言ってもよろしいでしょう。
時間はあくまで我々のような者が勝手に思い込んでいるだけのものですわ。
時間を特定する簡便な方法は、別の何か重要なイベントが同時に起きているかどうかで判断する方法があるんですわ。
例えば誰かの誕生日や、季節催事などが同時期であれば分かりやすいですな。
ただし、月日は良くても、年までは見分けにくいのですわ。
誕生日も毎年あるでしょうに。
もう一つの問題点は未来は複数パターンに分岐していくということですな。
これは、ある人にはこの未来であっても、別の人には別の未来へ分岐するということです。
未来が分岐して別れた同一の方には会えませんが、似たような方が別にいるので気にはならんでしょうな。
個人としての累魂の記憶もこのアカシックレコードとして保存されとりますんで。
ボディの脳の記憶は関係ありません。
お二人も、修行が進めば普通にアカシックレコードを見ることだけなら何とか出来ましょう」
こんなの調べられたらお金儲けなんてし放題だし、科学の賞の受賞なんて簡単なんじゃないだろうか。
それにしても、ここの巫女の方々は、アカシックレコードを駆使して色々と調べたんだろうか。
平さんは続けて言霊の話をしてくれた。
「チャネリングとは少し脱線しますがな、神社で願い事を叶えるアドバイスを一つさせてもらいましょうか。
ヴィシュダチャクラの喉ですが、言霊を発する大事な機能で、体全体のバランスポイントでもありますな。
口にする全ての言葉は言霊として、地球神のガイアさまに向けて指令が発せられます。
ガイアさまは指令の中にある目的あるニーズを具現化しようとされます。
ただし、目的あるニーズだけを具現化するというのが大事です。
普通は人間は多くの内なる「葛藤」を持っとります。
葛藤が多いとニーズを意図としてではなく、「葛藤」そのものとして言霊が発せられるため、ガイアさまは具現化しませぬ。
だから「祈り」の言霊は、強い想いをのせる必要があるのです。
真の神さまは一柱だけですが、普通の神は一柱だけじゃないってことを覚えておいてくだされ。
真の神さまってのは永遠のソウルと同じ意味ですわ。
世間の普通の宗教で言うところの神さまってのは、真の神さまから地球霊界の管理を任されたローカルな神々ですわ。
この神々は、あくまで人間、幽霊、天使よりも高位の存在で「波動」が高い方のことを指しとります。
ちなみに日本には聞いたことがあると思いますが、八百万もの神さまがおるのです。
そこでまず大事なのが「祈り」と「願い」と「念」の違いですわ。
神さまは自己中心的な「願い」なんてのは忙しくて聞いてくれません。
「念」は昔の人がやってた呪術に近いから忘れてもらってかまわんです。
神さまが聞いてくださるのは「祈り」だけですわ。
どんなに小さい言霊でしゃべっても、「祈り」だけは漏れなく神さまが聞いてくださっていると思ってもらってかまわんです。
神社では、本当は神さまに向かって言霊で、お「祈り」と感謝をしないといけませんわ。
三つの拍手とは、元は永遠の喜びと言いますか感謝を意味するらしいですわ。
両手の魂のオーラを拍手でぶつけることで、大きな「波動」が宇宙へ向かって共鳴して響くんですな。
参拝とは三拝と言う意味にも使われると聞きますな。
祈る時にも真言を言ったり、手で印を結びながら祈ると力が増すような話もあるようですわ。
単純に神社に「願い」をして叶ったって場合は、どちらかというと自分自身で確信して確定させているって意味に近いでしょうかな。
いわゆる予祝と言われとりまして、未来と現在の順番を逆にした因果関係のことですな。
そういう意味では「祈り」も「意宣る」とも書きますから意思を宣言するという意味では似たようなところもありますな。
でも、3次元の物質世界では確信して世界を確定させることも大事なことではありますな。
そんなのでも、ある意味では「願い」は叶っているのかもしれませんが。
ただし、それは神さまの力ではなく自分自身の力でしょうな。
もう一つ大事なのが、しっかりと想いをのせた言霊で言うことですわ。
言霊はとても大事で強い力があります。
心の中でつぶやくだけでは駄目でしょうな。
神社には祝詞ってもんありますがな、必ず言霊で言うのですわ。
祝詞も事務的に読み上げているだけで想いがのっとらんと、「波動」が濁りますので全く意味がありません。
本当に八百万の神々に頼るのなら、本気で真摯に想いをのせた言霊で、お「祈り」をしてくだされ。
あとは神さまに対しての感謝も大事です。
先にもあとにも感謝、感謝。
叶ったあとも、放ったらかしにせんと、しっかり感謝のお参りが大事ですわ。
神さまだろうが、相手は学校の仲が良くない知り合い程度だと思ってくだされ。
それに出世みたいに他人を蹴落とすことや、嘘とか、欲望が丸出しな「願い」もイマイチでしょうな。
神社の神さまにも、色んな神さまがおられますので相手の得手不得手に合わせて神社も変えないけません。
・源系・・・「源」の真の神さまからの使命に由来する高位の神さま、何か大きな使命を元に動かれている、使命ごとに叶えることが異なる
・山岳系・・・龍神のような極めて強い力がある神さま、言葉数も少なく実直、天候とか災害や難病治癒などの相談も応相談
・解脱系・・・人間から神さま修行して神上がりした神さま、人間の俗物的な欲望を嫌う傾向、世界平和など意義のある活動を支援
・自然霊系・・・狐、狸、天狗、馬(ユニコーン、ペガサス)、鹿のような神さま、金銭などの相談も応相談、相手によりお仕置きされることもある、必ずしも人間の価値観での正義ではない
・眷属系・・・本店の神さまに対しての支店のような位置づけ、本店のお手伝いが中心
ちなみに源系とかの高い次元の神々ほど宇宙の原理原則を維持する役割を担ってらっしゃいますので、人間の人生相談レベルには関与なんかされませんな。
それより少し低い次元の神々は、人間を守護する役割を担ってらっしゃる場合もありますんで、そういう神さまは人間の人生相談にものっていただける印象ですわ。
都道府県の一の宮、二の宮のような大きな神宮は、県知事のようなイメージで、県政を執行しているイメージですな。
現実でも庶民の悩み事を県知事に直談判でお願いするのもおかしな話でしょうが。
そういうのは地域の役場で相談するのが普通ですわ。
ですので地元にも産土神と呼ばれるような小さな神社がコンビニの店舗数ぐらいある言う話ですかな。
他にも地元の神々は氏神や鎮守と呼ばれるケースもあるようですな。
山岳系の神々は、龍神とかで少し気難しい方々も多いですかな。
現代の呆れるような意地汚い欲望にまみれた人間が嫌いで、離れた場所にいらっしゃる神々もいらっしゃいますわ。
人間のために何か願いを叶えとると言うよりも、自然体系の管理とか何か特別な役割の管理者の仕事を任されたり、自ら買って出ていらっしゃる場合も多いでしょうかな。
気に入られれば会話してくださるが、気に入られんと無視されるケースなんかもあるでしょうな。
山岳系の神々は、人間出身の神々よりも圧倒的な霊力をお持ちの神々も多いので、桁違いの願掛けを聞いてくださる場合もあるかもしれませんが、邪な期待はヤメた方が良いですわ。
山岳系の神々はテリトリーの山があって、1つの山だけじゃなく連峰のようにテリトリーが広い神々もいらっしゃいますな。
山岳系の神々のテリトリーの山に入山する前には、失礼の無いようにしっかり入山の許可を得る祈りを捧げて、お土産のお酒とかも持っていくと良いですわ。
山岳系の神々は、逆に激怒されると天罰や祟りでバッサリ処分されるケースもあるので、くれぐれも神域で怒らせるような悪いことはヤメなされ。
神域に許可なく入るだけでもイカン場合もあるので、山に入山する前から細心の注意が必要ですわ。
人間出身の解脱系の神々は、金運系の願いは、あまりお好きではありませんわ。
ただし、商売繁盛と言いますか、仕事が世の中の役に立って上手く回転するようにという願いはギリギリで受けてくださる場合もありますな。
あくまで欲望のために使う金稼ぎではないので勘違いしたらいけません。
逆に低過ぎる次元の神々は、悪霊の神々と言われる領域で、積極的に人間の欲望を叶えますが、相応のペナルティも覚悟せんといけません。
低次元な欲望がメチャクチャ叶うパワースポットなんて甘い言葉には要注意ですわ。
狸に憑かれると霊視で太いしっぽが見えることがありますわ。
狐に憑かれると霊視で顔が狐に見えることもありますな。
ただし人間の欲望に満ちた願い事を聞いてもらえることもあるので、ケースごとに良し悪しですかな。
願い事を叶えてもらったら、しっかりとどぶろくのようなにごり酒や果物などを持ってお礼にいかないけません。
お礼をサボるとお仕置きされると思っといた方がよろしいでしょうな。
特に末代までの商売繁盛と繁栄みたいなお願いは危険ですわ。
子供や孫までお仕置きの対象になりますな。
子供や孫が体調不良だ言うので霊視したら、お参りをサボっとったなんて話もありますわ。
そんなの自分だったらご先祖さまに日頃から感謝した方が良いと思いますな。
神社に行ったらご祭神の名前と履歴をちゃんと確認せんと、誰でもいいから手当たり次第に神さま呼称でお願いするってのはナンセンスでしょうな。
お参りする時間は夕方より前が必須ですな。
夕方も遅くなると霊視しても神々の光の痕跡が見えなくなりますわ。
朝は太陽さえ昇ってれば、早朝でもよろしいようですな。
神社の開門と閉門の時間も、そんな感じの時間になっとるはずです。
神々がしっかりいらっしゃる神社で、霊眼で霊視しながら神々に質問すると霊聴出来るなら由来やご利益の種類を聞くことが出来ますな。
神々や龍神によっては何か物をくださるビジョンを見せてもらったとかいう話や、境内を周る順番のご案内をしてもらったとかいう話も聞きますわ。
神社のホームページに書かれている内容と実際のご祭神が違うケースも多いですが、時間の経過で変わる場合もあるようですわ。
途中で由来が間違って伝わった場合や、神々が自ら問題が起きて出ていかれた場合とか、場所によって理由も複雑ですわ。
何千年も経過していれば、しょうがないでしょうが。
手水舎で手を洗うのもそうですが、意外と忘れるのは口のすすぎだそうで。
特に自然霊系の神々は、人間の生臭い死肉の匂いがする息を毛嫌いされます。
下着からも糞尿の痕跡から死肉の匂いがするそうで、新品の下着が良いとも聞きますな。
死肉は低い「波動」の象徴みたいなもんですから肉食しとると仕方がないでしょうな。
家の神棚を高い位置に設置するのも人間の息がかかるのを避ける目的という説もありますな。
本気の神事では肉食は断食して、事前に禊もしとかないけません。
神社にある要石や烏帽子岩は、昔の高度な霊術を駆使して、何かの存在を繋ぎ止める技術が流用されているかもしれませぬ。
また何かの守護する存在により縛りつけている場合もありますな。
何を繋ぎ止めているかでご利益がある場合や、悪い霊障がある場合が変わるので、むやみに祈るのは危ないからヤメときなされ。
パワースポット呼ばれる場所は、地球の電磁気で創られた格子状のグリッドとも関係しとりますが、人間で言うところのチャクラやプラーナ管みたいなものが惑星にもありましてな、その霊的エネルギーの流れが地表で吹き出している場所にパワースポットが多いですな。
パワースポットにも陰の場所と陽の場所があるので、どちらか間違えると悪霊とか余計なモンに絡まれるので気を付けないといけませんわ。
日当たりが良いのに暗い寒気がする場所とかは危険な兆候でしょうな。
逆にキリっとした背筋が伸びるような厳格な雰囲気で、深呼吸したくなるような清々しい清らかさがある場所は大丈夫でしょう。
逆にバツ字で表現されるような陰と陽がバランスして交わる場所は、特別な力を持つとも言われとります。
神社が山の上にある場合や、神社の背後にピラミッド型の山がある場合は、霊視出来る者が視れば天に向かって光の柱などが立っている場合もありますな。
そういう場所は何か霊的エネルギーに強い力がかかっとるんでしょうな。
今言ったようなポイントをしっかりすれば、きっと神さまたちも喜んで何かしら動いてくれますわな。
神社の神さまの名前は少しややこしいですな。
縄文時代の名前とかを引き継いでる場合もありますんで、後世に無理に漢字を使うと、そもそも読みにくいもんですわ。
神さまは神格がレベルアップすると名前に大神などがつきますんで、似たような名前も多くてわかりにくくなっとります。
時代によっては政治闘争の流れで、政治上のライバルを守護する神さまが国民から信仰されないように、政策的に神社から名前を消す場合もあったようですな。
縄文時代に口伝えで地域に入ってきた神さまなんかは、名前が変わってしまっとる場合もあるでしょう。
他にも時代ごとに神仏が交互に入り乱れる中で、神さまだか、仏さまだか、わけわからんようになっとる場合もあるようですわ。
ちなみに話がそれますが、お守りは神が依りつくものを袋に入れて配るものですが、神そのものでもあり粗末に扱うとよろしくないですな。
ちなみに意識をフォーカスすればなんでも実現するというわけではなく、あくまで周囲の者たちとの「共振」が大事ということです。
「共振」があって初めて物質として固定化されるんですわ。
「共振」が得られないような、疑問とかの不安定さがあっては実現が遠くなるということですな。
何より自分自身が実現に少しでも疑問を持ってるようじゃ論外ですわな。
しっかり確信を持つことが、良い事でも悪い事でも引き寄せて実現するには大事だと言うことですわ。
ちなみに他人と触れ合うことで「波動」エネルギーも増幅されて力を増す仕組みもあるんですが。
逆を言えば独りで常にいると「波動」エネルギーも弱体化するんですわ。
その辺りを理解しとかんといけません」
本当に驚きの連続だわ。
神社の参拝を、こんなにロジカルに説明してくれた人は初めてかもしれない。
それにしても平さんの話は今日も不思議な話ばかりだった。
一見すると意味が不明だけれど理屈はしっかりしている。
他にも、枕や布団の邪気を払うための練習。
耳の裏側の通信機能を良くするためのマッサージやお掃除。
背伸びして外宇宙や内宇宙とつながる練習。
メッセージを受け取るための言霊。
直感のインスピレーションで来た予定日をカレンダーに書き溜めて、後日に精度をチェックする訓練。
などなど自分で出来るエクササイズについても教えてもらった。
こんなよくわからないエクササイズでも続けていたら「波動」がパワーアップする気がする。