第008話 本当の体の仕組み
第008話 本当の体の仕組み
次の日から本格的な巫女修行が始まった。
今日の先生は神社の巫女の平さんだ。
座学の場合は専用の教室のような場所で受講する。
今日は体の仕組みから勉強するらしい。
そんな修行して巫女と関係があるのか分からないけど、考え方の重要な根っこらしい。
平さんがゆっくりと説明を始めた。
「我々の神社の世界では人間の思考を支える仕組みを次のように説明しております。
・マインド・・・自我、マナ識、心機能、左脳を中心とした地球上での3次元の物質世界を体験するための思考、欲望の意志
・スピリット・・・霊、心、唯識、霊体の中核、累魂の出張所
・累魂・・・オーバーソウル、ソウルグループ、ハイヤーセルフ、アーラヤ識、前世など過去世の累積された魂、原因結果の法則の審判者
・永遠のソウル・・・魂、霊体の中にある真の神の出張所、真我、法身、真の神の意志の伝達者
マインド、スピリットは自然界を構成する基本要素のようなもんですわ。
マインドは左脳を中心として地球上での3次元の物質世界を体験するための思考なんですが、自我を形成するものです。
あくまでマインドは1度の輪廻転生での1回限りの使用になりますな。
脳に記憶があるなんてのはウソですわ。
どんなに高度な機械でも脳から記憶なんて取り出せません。
過去の記憶はどこにあるか言いますと、地球霊界の中にある「位相」と呼ばれる層にあるようですな。
自分のスピリットは「位相」とつながってましてな、ここにある記憶の「波動」から情報を取り出しているにすぎないようですわ。
自我の中の欲望の元になる欲求は、進化するための1つの周期であって、1つの周期の完成が近づくと欲求は停止し、最後は死に至るようですな。
自我の中の欲望は3次元の物質世界を生きる意味での大事な要素だということになるんで、あんまり否定するもんでもありませんわ。
次にスピリットですがな、スピリットは霊体の中核で生気や霊的なエネルギーと言われとります。
心はマインドに分類する場合もありますがな、スピリットは霊的な意味で深い位置の心としときますわ。
次に累魂ですがな、過去世のマインドの記憶を持つスピリット群の集合体のことを累魂と呼びますな。
スピリットはスピリット群の系列ごとに集団になっとりますが、霊筋とか霊統とか呼ばれることもありますな。
累魂が木の幹だとすると、スピリット群が木の幹から分かれた枝で、個別の人生のスピリットは新たに生まれた葉のイメージですな。
多次元意識を玉ねぎの皮の外側と内側の構造で説明される方もおりますがな。
累魂は他の累魂とも群れますが、魚卵の塊が、全体として大きく丸い形状になっているようなイメージですかな。
霊界の霊体はお互いに溶け合いながら個人としての境界もゆるやかに存在するようなもんですわ。
「波動」の世界に、そこまでハッキリした階層は無いんですわ。
累魂をハイヤーセルフと呼ぶ場合は、かなりの高次のため宇宙意識レベルで考えた方が良いですな。
ハイヤーセルフは、6次元ぐらいの高次で、未来から過去の魂群を振り返っとる感じですかな。
実際は時間は直線に流れとらんので正確ではないですがな。
7次元以上になると過去を振り返るのは止めるんでしょうが、次元を上昇するために修行をする義務みたいなイメージらしいですわ。
ハイヤーセルフは、今までの累積された個人のアカシック情報の管理なんかもしとるようですわ。
瞑想して変性意識になって最初に目指すのもこの領域ですかな。
この意識にまで到達すれば、精神世界の中での移動の幅が一気に広がるのですわ。
ハイヤーセルフは目的地に到着するための人生の地図みたいなもんは持っとるらしいですわ。
ただしハイヤーセルフから人生の地図を聞いても、実際に目的地まで旅するのは自分ですから、思った通りにはならんでしょうな。
次に永遠のソウルですが、永遠のソウルとは霊体の中にある真の神の出張所みたいなもんですわ。
累魂が木の幹だとすると、永遠のソウルは地球の大地のようなイメージですかな。
木が朽ち果てて大地に戻るように全てはつながっとるということです。
生き物は全員が、自分の中に内なる神を持っとる神の子って話は聞いたことはありませんかな。
他にも、ある偉人が言った「御父と私は一体である」という言葉は、欧米では有名だと思いますがご存じですかな。
要は個人の霊体の中に永遠のソウルの一部分があるから、真の神とも常につながっとると言うことですな。
真の神の叡智にハッキリと分かるレベルでアクセスするには、ヨガの瞑想とかでチャンネルとつながるアンテナを強化せんといけません。
最近の大都市の経済社会で暮らしとったら眠ったような状態になりますわな。
創作活動を仕事にしている方々なら嫌でも分かるんでしょうが、右脳からその世界に具体的な発注のオーダーをして、しばらく置いてみなされ。
しばらく散歩でも風呂でも呆けていると、勝手にインスピレーションを受けて、見たことも聞いたことも無いアイディアが得られる仕組みがありましてな。
アーティストと呼ばれる者なら、無意識で集中しとる時に、視えない誰かの手足になって何かを作らされている感覚を、一度ぐらいは感じたことがあるんじゃないですかな。
そういう時に限って、とんでもない大作が生まれて、二度と自分では作れなかったりするもんですがな。
インスピレーションは、地球霊界にいる神々や霊体から地上にいる人間と交信するための重要な通信回線と言われとります。
特に幼児期ほど手厚いインスピレーションでサポートされとりまして、子供の時にこのままじゃ危ないって声を皆さん一度は聞いとるはずです。
ある方向が楽しくてドキドキしたり、顔見ただけで嫌な雰囲気がしたり、川辺に近づくのをためらうとか、急に良い文書や曲を書いたり、誰かが亡くなったような予感がしたりとか、インスピレーションは様々ですわ。
本人が鈍感過ぎると周囲の知人がインスピレーションで変な話題を言うケースなんかもありますな」
サクヤ先輩が我慢出来なくなって質問した。
「質問なんですけど、インスピレーションが地球霊界のサポートなら、もっとたくさんサポートして欲しい気がするんですけど。
どうして、たまにしか手伝ってくれないんですか?」
平さんは、少し考えてから答えた。
「インスピレーションは子供でも分かる具体的なリクエストでオーダーを出さんといかんそうです。
先方さんは、オーダーが無いと手伝ったらいかんというルールがあるらしいので、そこが肝心ですかな。
地球上での3次元の物質世界を体験しに来とるのに、勝手に手伝ったら楽しめなくなりますから、当然と言えば当然でしょう。
自分自身の直感やアイディアだと思うのは本人の勝手ですがな、世界中の宗教にも万物に感謝しなさいと書いてある理由ですわ。
この辺の話は現代人じゃ普通は理解出来んでしょうが。
現代の知識に偏った詰め込み教育は、左脳の牢獄などと言われているようですな。
そのうち時代が変わってAIが左脳の役割を担う時代にでもなれば、右脳の仕組みが、どんなもんか皆が分かりますわ」
たしかにお節介の神さまとかだったら、やり過ぎてつまらなくなるかも。
友達の家でゲームしている途中で、ちょっと貸してとか持ち主が言って、あっさりクリアしちゃうようなものかしら。
それにしても今の学校や塾じゃ右脳って使わないかも。
平さんは、次に霊魂体についての話を続けた。
「次にボディや霊魂体などの関係ですが、次のように説明しております。
・ボディ・・・地球上での3次元の物質世界を体験するために神さまから借りた自分専用の炭素ボディの肉体、先祖から一部の特殊機能を遺伝として継承
・エーテル体・・・3次元の物質世界の体を裏側で支える霊的エネルギーの体、肉体とは裏表の関係、精神世界のゲートウェイ
・霊魂体・・・4次元の精神世界の体、アストラルボディ、微細身、上下の次元をつなぐ調停機能
・霊体・・・霊魂体が完全な「波動」として体を失った状態、カラーナボディ
・累魂・・・元の霊体を6つに分割している場合はその霊体グループをまとめる概念、オーバーソウル
・永遠のソウル・・・霊体の中にある真の神の出張所、プルシャボディ
ボディは氷のような固体、霊魂体は水蒸気のような液体、霊体は見えない気体に例えるとわかりやすいですかな。
ボディ、エーテル体、霊魂体、霊体も全て、霊的エネルギーのプラーナによって動くことが出来ますな。
霊的エネルギーとは、普通の太陽の陽の光ではなく、霊太陽の太陰の陰の光のエネルギーのことで宇宙の根源的なエネルギーのことですわ。
ヨガの世界では霊的エネルギーのことをプラーナとも呼ばれとります。
次にそのプラーナを体中に循環させとるのがヨガの世界ではチャクラと呼ばれとります。
チャクラはサンスクリット語で車輪の意味で、霊的エネルギーの通路にある中継地点やポンプ、変圧器といったイメージですわ。
物質世界のドップリと浸っている者はチャクラが眠っとりまして飯をしっかり食わんと餓死しますな。
精神世界に目覚めるとチャクラが徐々に覚醒してきてプラーナも体順に満ちるもんで断食しても生きていける仕組みですわ。
一般的にボディの機能は六塵と言われ、眼、耳、鼻、舌、見、意という機能で、色、声、香、味、触、法を認識しますな。
ところが本当はボディには他にも3つの特性がありましてな、文字通りの血液が流れる血管を中心とした肉体、磁気が流れる神経を中心とした磁性体、プラーナが流れるチャクラを中心とした霊的な肉体のエーテル体があるんですわ。
エーテル体は肉体と表裏の関係でして、昔はエーテル体が肉体よりハミ出しとったようですが、今は同じような形状になっとりますわ。
霊眼で霊視が出来るなら肉体の裏にエーテル体が視えるのもおるでしょうな。
霊魂体とは4次元の精神世界の体のことですな。
霊魂体は4次元の精神世界と言うアストラル世界で乗り物に乗ったり、色んな活動が出来るのが特徴ですわ。
いわゆる幽霊は霊魂体を指すんですな。
霊魂体は、知能を支えるメンタル体、永遠のソウルとつながる因果体のコーザル体とか複数の体で構成されとるようですが、ややこしくなるので説明は省きますわ。
ボディとマインドは今世を終えたら役目を終えるもんですがな、マインドの中の重要なエッセンスとスピリットは霊魂体に引継ぎされますんで基本的に何も変わらんのです。
霊魂体の寿命は今世を含めて合算で130年と言われてまして、ボディを使用していた期間が80年なら霊魂体としての残りの期間は50年となります。
ボディの使用中も並行して霊魂体の影響は強く受けておりましてな、霊魂体側に傷がつくとボディ側にも悪影響が出るんですわ。
当然ながら霊魂体が亡くなれば、ボディはすぐに活動を停止するような関係ですな。
霊魂体の寿命が過ぎると、完全な霊体になります。
霊体になると個人としてのマインドや活動は次第に薄くなっていき、最後は累魂や永遠のソウルとの一体化が緩やかに進みますな。
亡くなると細かい記憶はアカシックレコードに保存し、霊的に深い価値がある蒸留物だけが残る感じですかな。
逆を言えば個人の霊体とは、累魂や永遠のソウルの中の最小単位の1体とも例えて言えますかな。
輪廻転生する時には、累魂の霊体たちのいずれかが、新たな霊魂体として切り出されてからボディに入るイメージですかな。
マインドは輪廻転生するたびに完全に新規で作られ全ての記憶を消してから生まれます。
個人として活動してきた累魂にある過去世の記憶や情報はアカシック情報として地球霊界に保存されておりますからいつでも参照は出来ますがな、ベールで壁を作って見れなくなっとります。
赤ちゃんが累魂にある過去世の情報を持ってたら、人生がつまらんでしょうからな。
霊魂体の中核のスピリットは複数回の輪廻転生で使用されるんですが、役割を終えると同じ累魂の系列の他のスピリット群と同じ扱いになるんですわ。
スピリットは4次元の精神世界のもので、他人のスピリットを見たい場合は右脳と松果体で感じ取らんと見えんもんです。
昔はスピリット同士で直接交信出来たと言われております。
いわゆるテレパシーって言われるもんですな。
全てのモンが永遠のソウルでつながっとるなら交信が出来るんもおかしくないでしょう」
何これ?
霊太陽って何のこと。
体の仕組みの勉強って言うから、普通に脳とか内臓の話をすると思っていたのに。
いきなり、ぶっ飛んだ内容だわ。
話の先が気になるけど大丈夫かしら。
平さんは、次にチャネリングの準備を始めた。
「ここからは少し難しい話になりますんで、神々のお力をお借りますわ。
今から中東の古代遺跡の壁画に描いてある神々にチャネリングさせてもらいます。
少し待っていて下され」
そう言い終わると平さんは瞑想しているような感じで集中しているようだ。
チャネリングって何だろう。
しばらくすると平さんから男性の声が聞こえてきた。
「私は、この地球上での太古からの知識と知恵の保持者で、神々の書記役を務めております。
現代の物質世界に蔓延する臓器の機能に偏った知識ではなく、本来の体の仕組みを学びたいとか。
よろしいでしょう。
ご説明しましょう」
何だろう、この声は。
平さんの声には聞こえないけど。
喋り方も完全にさっきと違うし。
書記の神さまと名乗る方が最初に体の臓器の話を始めた。
「人間の臓器は現代の医療が解明しているよりも、はるかに多くの機能があります。
それでは臓器ごとの機能を説明していきましょう。
現代の医療が説明しているような3次元の物質世界に偏った話は割愛させてもらいます。
臓器ごとの機能は次の通りです。
・大脳・・・大脳から各臓器に神経が接続している
・松果体・・・睡眠と覚醒のリズムや、約2時間おきの気の流れを統制している、宇宙とも連動している
・脳下垂体と甲状腺・・・進化や活性化などに必要な成分を霊太陽のエネルギーと混ぜて融合させて体に供給している
・目・・・意識をフォーカスした先に向かって目からエネルギーを放出している、相手との反応のバランス感覚を与える、物質世界で固有の至高の感覚
・顔・・・顔の周辺の霊魂体で他人の感情や欲求を感じる
・鼻・・・訴えかけてくる相手の特徴的な性質を感じる
・舌・・・最良と思われる価値という感覚を与える
・内耳・・・内耳の蝸牛で作用と反作用の産物である物質的な音だけでなく、神々の音も霊聴力で受信している
・手・・・エネルギー回路を創ったり気を送る機能がある、相手と自分との引力を感じる
・背骨・・・体内のプラーナのエネルギーラインの根幹を担っている
・頸椎・・・脊柱に沿って存在するプラーナが通る管は星々のエネルギーの通路、光も闇も全て通過させる、頚椎が歪むと精神に異常が出る
・心臓・・・宇宙のリズムを受信して連動しながら調和している
・骨盤・・・歩行による骨盤の回転でエネルギーを蓄積している
・肺・・・魂の言葉も発声している、嘘などは口先だけで話をして肺が十分に活用されない
・腎臓・・・生まれる前のエネルギーを貯蔵している
・ヘソ・・・母体からの栄養以外にも、霊太陽エネルギー、先祖の記憶、母体からの情報を受領している
・脾臓・・・霊太陽のエネルギーを体内に分解している
・大腸・・・腹部の体温を調節して安定させ冷静さを生み出している
・仙骨・・・霊太陽のエネルギーや全ての意識を受け取り体内に流している、全身の骨を支配して精神とも接続している
・大腿・・・霊太陽のエネルギーを蓄積してポジティブな心理を形成している
・ふくらはぎ・・・第二の心臓としてのポンプ機能を担っている
・足の裏・・・足の裏は全ての体のパーツと接続し神経群のセンサーとして機能している、体が不調和になると経穴に症状が出る
・体内電気・・・7次元にある電気を足下から背骨などを通して頭部へ送電している
いかがでしょうか?
少し難しかったでしょうか」
う~ん難しい。
いきなり巫女修行とは思えないマニアックな話が続いて頭が追い付かない。
次に書記の神さまは治癒力の話を続けた。
「人間の体は良く出来ていますが、自然治癒をさせる力を多く持っています。
体が熱を出すのは体の水分に溜まった余計な「波動」の情報を捨てさせるため。
水には地球が始まって以来の色々な情報を持ち続ける仕組みがあります。
ただし、水には37度を超えると余計な情報を捨てる性質があります。
お風呂に入ると爽快になるのは、その仕組みの影響です。
風邪になった時にも38度近い体温になると風邪が治るのも同じ仕組みです。
宇宙の99%がプラズマと「波動」で出来ていまして、水は宇宙で最も大事な物質と言いれています。
ウィルスも「波動」の存在ですので、密閉されたビーカーの中にでも入ってきます。
輸血での抵抗反応も「波動」の違いによる影響でしょう。
近親者の輸血が上手くいくのも、近親者は「波動」が近いからですし、「波動」の影響をもっと考えた方が良いでしょう。
骨折した時に出来る腫れは、ギブスの役割があるからです。
患部が痛いのも患部を動かさないために、体が情報を発信しているのは分かりますかな。
下痢になるのは体の毒物を全て排出させるためです。
細胞は28日間の周期で輪廻転生していますので、傷がついても自動で入れ替わります。
他にも中高年者が毎日指先の神経系を鍛えているだけでも、神経を維持することで筋力も自動的に維持され、筋力により基礎代謝でエネルギーを消費し、若々しい体が維持されます。
体の動きを信じると新しい発見があると思います。
病気は、あくまでストレスなどが原因で「波動」が低下して、免疫力も下がり、良からぬ「波動」のものを自分自身で引き寄せしていると言ったら信じられますか?」
病気にまで「波動」が影響しているって、ありそうだけど初めて聞いた気がする。
次に書記の神さまは、脳の仕組みについて話を続けた。
「地球には電磁気で創られた格子状のグリッドがあります。
このグリッドワークシステムは、地球上の3次元の物質世界での霊的エネルギーを授受したり周波数変換や備蓄するなど多くの役割があります。
西洋医学では脳や脊髄で何でも考えて指示を出していると言いますが、そんなことはありません。
心臓や腹にも思考は存在しています。
最近では心臓や腹にもニューロ構造があることが判ったようで、ようやく少し追いついてきたようです。
極度に緊張すると自分の頭の意思とは無関係に腹や心臓に異常が起きるのは経験があるでしょうから、皆さんの体はよく知っていると思います。
昆虫には一般的な脳が無いのはご存じでしょうか。
昆虫は、背骨や脳がある魚と比べても差があるでしょうか?
人間の体は、何十兆もの膨大なミトコンドリアのような動くモノたちが細胞の中で動いています。
ガン細胞のように暴走するモノはいますが、ほとんどが自律的活動している印象を受けるでしょう。
それでも何十兆もの細胞の中にいるモノたちに、誰が統一的な指示を出しているのでしょうか。
そんなことをやってみろと言われて、自分の脳だけで無意識とはいえ実行が可能でしょうか。
最新のスーパーコンピューターのAIでも自律した生命プログラムを何十兆も同時に稼働させられるでしょうか。
そもそも人間の頭のサイズという大きさの制約も決して無視してはいけないのです。
地球霊界に所属する霊体は、前世を含む記憶などを「位相」と呼ばれる層にデータ保存しています。
この「位相」と常につながりながら、過去の記憶を見ることが出来るという仕組みです。
この「位相」とつながる管がとても大事ですが、この管が切れるとエネルギー供給や意識とも分断されて、ボディは動かなくなるという構造です。
人間は宇宙に行くのは構いませんが、他の惑星のような遠くまで行くと管が切れて動けなくなります。
どこかで管を外して、別の惑星の管につなぎ直し、「位相」を引っ越しする必要があるのです。
最近の科学の実験で、人間を磁場の無い部屋に閉じ込めて脳波を計測する実験をしたようです。
この部屋で磁場の位置を移動させて切り替えると脳波が変化したとか。
人間も渡り鳥やイルカなどと一緒で、磁場を無意識に感知している機能があるいうことが科学でも証明されつつあるようです。
次に脳ですが、大脳には12のアンテナがありますが、それは次のような心動帯と呼ばれる力場とつながっています。
・本能界・・・1~3層、下六道、動物水準
・感情界・・・4~6層、下六道、動物水準
・理性界・・・7~9層、上六道、人間水準
・精神界・・・10~12層、上六道、人間水準
1~6層を下六道と言い、動物水準の感覚で、満1歳~満5歳頃までに形成されています。
7~12層を上六道と言い、人間水準の感覚で、満6歳~満16歳頃までに形成されています。
この大脳のアンテナが損傷するような強い放射線などを受けたり、大脳のアンテナの出力不足が起きると上六道と切断されるケースがあります。
強い放射線は様々な機械からも出ていますので気を付けた方がよろしいでしょう。
こうなると下六道しか機能せずに、感情に偏った行動をするという仕組みです。
現代の医学はさておき、この状態に陥ることを六道劣化病と昔は言われていました。
満60歳までに大脳の出力を上げておかないと、満60歳からは出力が緩やかに下がっていきます。
出力が落ちて6層までしか届かないと苦労することになるでしょう。
夢遊病とか金縛りは、悪い霊魂体がこの心動帯を乗っ取る仕組みです。
ところで頭部のセンサーは次のようになっています。
・こめかみの左側・・・テレパシーによる以心伝心の機能
・こめかみの右側・・・高次元の存在と会話する機能
・眉間の斜め上・・・地球上での遠隔透視の機能
・後頭部の斜め上・・・対外離脱用の機能
・眉間の水平・・・多次元宇宙の遠隔透視の機能
現代の科学では、このような話をしても誰も理解することは出来ないでしょうが、いずれは解明が進むと思われます」
またまた、すごい仕組みの話を聞いてしまったけど、どういう仕掛けなんだろう。
今のところ私は難しいなりに何とか追いかけている。
隣のサクヤ先輩の方はビックリした顔でシャーペンをクルクル回しているし。
どんな状態なんだろうか。
次に書記の神さまは遺伝子の話を続けた。
「遺伝子は、西洋科学で知られた自己複製機能以外にも、量子や素粒子レベルでの情報の受信、解釈、翻訳、伝達をします。
つまり体の細胞中に驚くべきAIと送受信機能を持つマイクロチップを搭載しているようなものです。
遺伝子は、心の共鳴で通信するような暗号化された機能があります。
遺伝子は、時空を超えた送信機や受信機でもあります。
遺伝子は、思考から生まれた言葉や、イメージによって伝えられた情報を受け取ります。
遺伝子は、受け取った情報を肉体の全ての細胞や、意識に転送します。
これが直感またはインスピレーションと呼ばれる原理の元になります。
直感で感じた影響で、何か体調がおかしくなったりした経験は誰でもあるでしょう。
古代の封印から解き放たれ、完全に活性化された遺伝子はクリスタルの速度で振動し驚異的な力を発揮します。
遺伝子は思考、意図、音の周波数によって活性化し、再構築することも可能です。
正しい音の周波数は遺伝子を再プログラム化することが出来るということです。
言霊の影響で体が良くなったり、悪くなったりするのもこの仕組みの影響です。
黙って考えるよりも、ポジティブな言葉で意思表示して外に発することが大事なのは皆さんも経験されたことがあるでしょう。
笑いなどポジティブな感情や無条件の愛は「波動」を高め、霊的エネルギーを大きく吸い込み、全身が活力に満ちます。
不快のストレスは逆に作用します。
スピーカーからではなく、生の音楽をライブで聴くと想像以上に体が元気になるのも体感したことがあるのではないでしょうか。
逆に不治のモノであっても、原因になるモノの遺伝子を固有の周波数によって強く共振させると、様々な応用の可能性が見出されるでしょう。
既に東洋医学の鍼治療、気功術、整体などでは活用が進んでいると思います。
電子レンジは、新型のレーダーの開発中に偶然に発見した「波動」の法則を流用した仕組みだと言われていると思います。
電子レンジは食べ物に含まれる水分を急速に共振させて加熱する仕組みと科学の世界では信じられているかと思います。
厳密には異なりますが「波動」の仕組みを理解するにはおおよそ近いイメージでしょうか。
遺伝子は、光の干渉によっても反応します。
遺伝子は、受けた光をクリスタルのように反応して屈折させ、その背面に光を照射します。
受信し、処理し、接続し、放射し、そして満たすのです。
すがすがしい朝日や夕暮れで、体の調子に変化を感じたことはあるでしょう。
この地の神の山々は世界でも最高峰の霊場で、とてつもない力があります。
それに、この地の水にも頭を活性化させる特殊なクリスタルのミネラル成分が入っています。
この水を飲むと頭の中の「松果体」が肥大化したり、体の遺伝子がとてつもないスピードで入れ替わると思われます。
人の遺伝子は12の階層に分かれておりますが、各階層を解放して覚醒させることで、異なる「波動」の世界であっても対応出来る体になるとも言われています。
しかし現代の人間たちは、ほとんどの階層が眠っていると言いますか、気絶しているようです。
大自然の叡智が詰まった植物を食べ、水を飲み、不要な成分が含まれる食べ物をヤメれば、自ずと覚醒するキッカケは生まれるでしょう。
アセンションと呼ばれるものにより3次元の重い体から5次元の光の体へ移行するには、遺伝子への霊的なエネルギー循環の増強と、遺伝子の目覚めが必須です。
通常では人間は、表面意識が10%で潜在意識が90%を占めていますが、覚醒すると徐々に割合が変わっていきます。
エクササイズとしては瞑想などでチャクラを活性化させながら、遺伝子の「波動」の周波数の振動率を上げていく方法が近道でしょう。
物質世界の2本の遺伝子だけではなく、精神世界の12本の遺伝子にも意識が必要です。
霊的な遺伝子の受光部分の効率性を高めれば霊的エネルギーを受け取る「波動」の高さや量も強化されます。
さて、今日はここまでにさせていただきましょうか。
今は十分に分からずとも、いずれはご理解いただけるでしょう。
また、お会いしましょう。
お呼びいただき、ありがとうございました」
何この話は?
どういうこと。
全くついていけないわ。
平さんは、話を終えると疲れ切った顔をして倒れそうになっている。
今日はこれで終わりみたいだ。
何だったんだ今のは。
何やらスゴイ超常現象を見てしまった気がした。
それにしても学校で聞いていた話とあまりにも違うので混乱してきた。
こんなのが毎日続いたら、どうなってしまうんだろうか。
ちょっと心配になってきた。