第039話 滅亡せし古代文明からの再興
第039話 滅亡せし古代文明からの再興
私は大学を卒業する頃には、ボランティア活動を続けることが出来なくなってしまっていた。
政治団体の中でこの活動を続けていくことにも限界を感じていた。
この世界で生きていくには、組織のエライ方々には絶対に逆らえない。
政治団体として本来やるべき事と、私がしないといけない事との関係もある。
兄のように政治の世界で日本を変えることも一つの選択肢としてはあった。
でも今となってはどのみち政治の世界でも、ボランティアの世界や、神社の世界にもこだわりはないし、どの世界でも構わない。
結局、私は古文書に書いてあるような、伝説の東方の国から現れる救世主がどんな人なのか今になってもイメージがどうしても出来なかった。
そう言えば世界地図は本当は東が上で、西が下らしい。
そうすると東の果ての東方の国とは世界の頂点にある聖地なんだそうだ。
その聖地から生まれる救世主とは、ゲームのRPGで言うところの伝説の勇者のような何千年に一度生まれてくる人なんだろうか。
それとも自力でLV1から経験値を積み上げてレベルアップしていった人なんだろうか。
なんだかんだ世間の波に振り回されて流されながら日常を過ごしてしまう。
そんな時に、ふと先日の出来事を思い出した。
巫女の平さんがこんなことを言っていた気がする。
神さまのようになるなんて、昔の偉人たちでもメチャクチャ難しいって。
でも、真の神は一つだけど、普通の神は一柱だけじゃないし、誰にでもチャンスはあるって。
どんなに小さい言霊でしゃべっても、しっかりと本気で想いをのせて言霊で宣言すれば何かが変わるとか。
でも自己中な宣言だけじゃダメだって言ってた。
物質世界は全ての意識エネルギー体の「共振」によって「波動」を固定させて出来ているから、多くの人から「共振」を得られればどんなことでも実現出来るって。
もう残された時間も限られているし、そんな事を言っていられない。
世界の危機が迫っているんだから、やるしかない!
絶対に諦めるな私!
全ては神々の代理人のシナリオ通りだなんて絶対にイヤだ。
そう決意すると必死で想いをのせて言霊を言った。
「私が世界を救ってみせる!」
神々や守護霊の方々にも協力をお願いした。
左脳の「自我」がいつものおしゃべりで現実的な疑問をぶつけてきた。
「ただの女子大生なんかに、そんな大それたことが出来るの?」
「自我」の消去こそが巫女修行の最大の成果だろう。
必死で「自我」を消去していると、だんだんと「無我」の境地になってきた気がするのは気のせいだろうか。
次第に周囲の騒然とした音が消去されて静かになってきた。
何でか知らないけど覚醒してくると舌が上に向いてくるのよね。
本物の天才って言われる科学者とかスポーツ選手って舌を出している人が多いのって何か関係しているのかしら。
続けて頭の上から見て時計回りに、霊的な体のイメージを1.5回転ほど体をひねりながら回転させる。
同時にヘソの辺りから、何か重苦しい体の苦痛から解放されていく感覚がある。
そしてふと気づくと自分自身が空に浮き上がって、部屋の中を俯瞰する自分がいた。
とうとう体から意識が分離されてしまったようだ。
これが幽体離脱とかアストラルプロジェクションって呼ばれてるやつね。
まさか、必死で集中して宣言したら瞑想と一緒になるなんて誰も気付かないわよ。
どっちにしろ最高のチャンスでしょ。
ヤバッ!
そう言えば私の体ってどこに消えたんだろう。
不幸中の幸いで、体はベッドに上手く寝てくれているから、しばらくはバレないでしょうけど。
変な場所で倒れたらものスゴイ騒ぎになるし。
このまま体に戻れば、普通に戻れるんじゃないかとは思うけど。
気にしないで、敢えて行きたいところがある。
この4次元の精神世界って意識をフォーカスした場所に一瞬で行けるから便利だけど、スゴイ感度が良すぎるのよね。
怖いとか思うと、怖いモノを大量に呼び寄せちゃうし。
こんな不安定な場所で、平常心で余計なことを考えずにいるのってメチャクチャ難しいわ。
霊魂体の体も自分で勝手に3次元の物質世界の延長線上で体をイメージしているだけだから、簡単に性別とかも変身出来ちゃうしね。
周囲の世界観も簡単に模様替えが出来ちゃうしヤバイでしょ。
事前に修行せずに、いきなりこの環境に放り込まれたら悪霊とかモンスターとかになるヤツがいるのも無理が無いわ。
行きたい場所をイメージしてアニメのように瞬間移動をする。
その瞬間に一瞬で地球を飛び出し、そして目的地の上空へ移動していた。
あらためて少しだけ宇宙から眺める「古い地球」の姿を目に焼き付けたくなっている自分がいた。
たしかに霊的な目を凝らして見ると、黒い不気味な霧が立ち込めているように見えてきた。
私は霊界の僧侶の天海さんに会いたかったんだ。
私は突然の訪問で意味不明だと思われるかもしれないけれど、天海さんに無理を言ってでも会いたかった。
目的地に到着すると、しばらくすると天海さんがお寺の本殿のような場所から会いに出てきてくれた。
天海さんは私の姿を確認してから言った。
「アリアさま、またしても生きながらこの場所へ来られたのですかな。
肉体から離脱するより肉体に戻る方が非常に簡単ですから心配は無用ですが。
まあ、あまり気にしても致し方がないですが、わざわざ来られずともチャネリングしていただければ良いのですが。
それなりに何か大事な事を聞きたいということでしょうな。
それでは皆までお聞きするまでもなくお答いたしましょうか」
天海さんは、そう言うとしばらく瞑想しながら何かの祝詞を小さな声で発している。
だいぶ時間が経過した。
シーンとした静寂と、夏の虫のような声が響く。
しばらくすると天海さんから静かに答えが聞こえてきた。
「聞きたいと言うのは世界を救うとは何かということですかな?」
私はびっくりしながらも答えた。
「仰る通りです。
どうしても世界を救うという方法が見つけられませんでした。
何かヒントだけでもぜひ教えてください」
きっと、この後もとんでもないことがあるんだろうから、嵐の前の静けさってやつだろう。
さすがに全てお見通しのようで唸るしかない。
私はどうしても答えが見つからず何をすべきなのか、ヒントだけでも聞きたかった。
天海さんは歩き出すと言った。
「文明というものは、あまりにも低い「波動」で闇側のダークサイドに陥ると、人々の集合意識により業想念が生まれます。
この業想念こそが戦争や、自然災害、ウィルスを強大化し、最後には彗星などを呼び寄せてしまうことすらあります。
かつて兄弟の惑星文明が三つも滅んだのも見たでしょうか。
それでは残りの二つの大陸の文明の最後を振り返って、過去の反省から始めましょうか。
人類は再び同じ過ちを繰り返し自らの文明を滅ぼすことになります」
天海さんは歩きながら言った。
「それでは、ご参考になるかもしれませんので、古代文明のアトランティス大陸文明に移動しましょうか」
そう言うとアトランティス大陸文明の首都にある寺院へと移動していた。
天海さんは歩きながら言った。
「さて、ここからはアトランティス大陸文明のキーマンである、1人の天才科学者にご説明をお願いしましょうか。
それでは、よろしいでしょうか?」
そう言うと、鳥の頭の神官のような方が姿を現した。
コワっ!
やっぱり顔が鳥の人だ。
神奈川県の動物園、水族館、植物園がある大きな施設でサラー教授の指導霊をされていた書記の神さまだった気がする。
書記の神さまが、さっそくお話をしてくれた。
「お久しぶりですアリアさん
中東で発見された古文書の緑色のタブレットの話を聞きたいとのご要望を伺っていましたので気になっておりました。
今日はチャネリングや憑依しているわけではありませんの、ゆっくりとお話しが出来そうです。
古文書の緑色のタブレットについても教えて差し上げましょう」
そう言えば考古学のダンブル教授の授業で古代文明のアトランティス大陸文明にいた1人の天才科学者の話を聞いた気がしてきた。
うそ!
そう言えばあの時に、話の続きを聞きたいって星空に向かってつぶやいたような。
まさか神はからいってこんなレベルまで実現するのかしら。
ちょっと怖いぐらいだわ。
天海さんは近くの席に座ると話を続けた。
「お互いに既にご存じでしたか。
こちらの方は古代文明のアトランティス大陸文明の天才科学者と呼ばれた方です。
中東地域では鳥の頭を持つ偉大な知識の神として古代遺跡の壁画などに描かれることが多いでしょう。
この方は驚くべきことに古代文明のアトランティス大陸文明の前期文明だけではなく最後の終盤にも登場します。
年齢をざっと試算すると、おおよそ約5万歳と推測されます。
まさに中東の歴史のキーワードとなる亡くなった後に再び再生する不老不死のミイラの概念を体現するような存在です。
中東の歴代のファラオたちは永遠の命を手に入れるために、この方の人を超越した行動に憧れて、ミイラの外科技術を生み出したのかもしれません」
書記の神さまはさっそく話を始めた。
「私は古代文明のアトランティス大陸文明がアンテモイなどと呼ばれていた時代にウンダル島に住んでおりました。
ウンダル島は10個の島々の1つで、ウナル島の対面にありました。
ウンダル島は、島全体が大きな都市で、城の外壁で囲まれていました。
都市の中央部はこの外壁で2つに分割されていました。
1つ目の市は神官が多く住むケオ市です。
2つ目の市は科学者や哲学者が多く住むキーン市です。
私はこのケオ市に住んでいました。
この2つの市は通行許可証が無いと往来が出来ませんでした。
私の父親はアデプトと呼ばれる1人でした。
アデプトとはアカシックレコードにアクセスしながら学ぶ覚醒者のことで人類を超越した知識を持っていました。
父は大寺院の管理者で多くの智慧を持っていました。
私はその影響もあって、大寺院の大師などから多くの智慧を学ぶ機会に恵まれました。
私は周囲の大人たちからの学びを終えると、さらなる高みに向けて原始の9柱の神々への謁見を求めます。
アトランティス大陸文明にあるピラミッド型の大寺院の地下にはアメンティーと呼ばれる場所への入り口がありました。
私は社会的な地位の向上により、この入り口の鍵を入手しました。
地球には電磁気で創られた格子状のグリッドがあります。
この鍵は地球の電磁気グリッドにアクセスするための鍵ともなっています。
アメンティーには生命の広間があります。
生命の広間には32の玉座があり、32柱の光の子が座します。
私の大師も光の子の1柱です。
光の子は地球創世記の第1周期に地球に到達した者たちで、アメンティーを建設し、地球の物質世界の近くに固定しました。
生命の広間の中心には生命の花がありました。
生命の花から出る火は、生命の火または生命の霊と呼ばれ、強力な火の光により生命力を与えます。
アメンティーでは生命の花から出る火の光の花かげの横に寝ながら体を再生させる技術を教わりました。
私は約5万歳と言われていますが、この肉体を再生させる技術を活用していました。
肉体を維持するための再生は50年に1度のサイクルが必要です。
生命の花で再生することが可能な期間は、冬眠した年数の10倍です。
したがって5年の冬眠期間で次の50年間ほど活動が可能になります。
したがって約1千回は肉体を再生させた計算ですが、実際は地上で活動していない期間がありますので、そこまでではありません。
また、肉体から幽体離脱して生命の花の横で冬眠させている間は、肉体を再生維持しながら長期保存させることが可能でした。
32柱の光の子の上位には、無限の智慧を持つ原始の9柱の神々がおられます。
アメンティーで謁見が可能な原始の9柱の神々は3番から9番までの7柱でした。
1番から2番の2柱は、この時代の周期の関係上で不在でした。
原始の9柱の神々は肉体が無いため声を発音出来ませんし、「波動」があまりにも高すぎるため、私のような人間のためにご自身で「波動」を下げていただく必要がありました。
こうして原始の9柱の神々から多くの叡智を授かりました。
またアメンティーへ自由に入る許可と、自由に生命を延命する許可を得ました。
私はアメンティーでアカシックレコードにアクセスし多くの智慧を得ました。
また幽体離脱し星々を旅しながら多くの智慧や真理を探究しました。
他の惑星の種族は光明の中や漆黒の中で生きるものなど多種多様で多くの智慧を得ました。
特に宇宙のエーテルを凝縮し融合して自分の思うがままに自在に使い、次々と巨大な造形物を生み出す種族には驚愕しました。
しばらく彼らを眺めていると、驚くべきことにこの惑星の種族は巨大な都市すらもエーテルから自在に生み出すのです。
また時空も自由に旅し、新しい未来だけではなく、古い時代からも多くを学びました」
この方ってそんなに偉い方だったんだ。
しまった。
結構な失礼なことばっかり言ってしまったかも。
口には出していないけど、このクラスだと思考は読まれてそうよね。
書記の神さまは古代文明のアトランティス大陸文明の最後について口を開いた。
「古代文明のアトランティス大陸文明は前期文明から後期文明へ移り、次第に低い「波動」の幼児のような文明へとなり果てました。
アトランティス大陸文明は前期文明ではヨーロッパや中米とも隣接していた大陸でしたが、後期文明の時代には段階的に大半の大地が水没して島々にまで縮小されていました。
アトランティス大陸文明を支配していた製造主と呼ばれる組織の科学者たちは、さらなる支配力の拡大を求め続け、大量破壊のエネルギーにまで手を出しました。
アトランティス大陸文明は発展し続けた科学技術とは相反し、社会は堕落が限界に達していました。
精神世界での神の子としての記憶を忘れ、物質世界の欲望に没頭する人々の割合が増大していったのです。
堕落した社会を憂い、神の法を説く王が出現し、その周囲の神官と共に精力的に活動をしていた時期もありました。
ただし当時の王族は、すでに権力を失い飾りのようになっていました。
ある時に当時の実権者たちは、王と約20名以上の神官たちを反逆罪で逮捕し、公開処刑で生き埋めにする事件が発生したのです。
当時は霊道が開いていた者が多かった影響で、相手の心の中を覗き込む技術すらあったため、都市部で隠れて住むのは困難でした。
通報制度から逃れた神官には、洞窟や森を転々とし、怯えながら暮らすような者もおりました。
もはやアトランティス大陸文明の業想念の蓄積は限界に達していたのです。
アトランティス大陸文明の最後に、アトランティス大陸文明を支えていた聖なる「偉大なクリスタル」を、ある事件をきっかけに強烈な破壊音で砕くという者が現れました。
この事件によりアトランティス大陸文明は崩壊に進みます。
当時の高次元の地球霊界の神々は、低い「波動」へ低下し続ける世界を懸念し、現代よりも優れた科学技術を、段階的に封印する決定をしました。
理由は、高度な科学技術をそのまま残しておくと非常に危険な使用方法を考える懸念があったからです。
時代は業想念が蓄積し、進退窮まる臨界点に到達していきました。
多くのアデプトたちは風向きを変えるために必死で改善に努めましたが、もはや世の流れは変えられませんでした。
もはや言葉や理性のロゴスは尽きたと言えましょう。
私や他のアデプトたちは原始の9柱の神々と会話する中で、アトランティス大陸文明の水没するタイミングを認識しました。
周期の主である神々が地球を新しい次元のチャンネルへ移行する意思決定をしたのです。
アトランティス大陸文明の上層部は、事前に大陸を脱出する船を100隻用意して、船の行先が書かれた封筒を渡していました。
選抜された次世代の種人の候補たちには、封筒を出航してしばらく経過してから開けて読むようにと伝えてありました。
「偉大なクリスタル」の破壊と同時に、大陸そのものが稲妻のごとく爆発し、大地は割け、大津波が起こりました。
町は狂乱そのものとなり海の中に沈みました。
トドメのように巨大な隕石も落下し、新たな大津波を引き起こしました。
その後も大噴火や地殻変動は続きました。
地球の中心部には地球の重心のバランスを整える十字の通路のようなモノが存在します。
この通路は地球が自転するたびにバランスをとるためのエネルギーが通過します。
何かの影響で、このバランサーの重心が大きく移動してしまうと、地球上の大陸や海の場所が大きく変動します。
現在の世界地図と古代文明の時代の世界地図が大きく違うのは、バランサーの重心が大きく移動したためです。
およそ16,000年前から13,000年前にかけて、すでにムー大陸文明での出来事も含めた地球全体を揺るがす複数回ものインパクトにより、地球の次元は5次元から崩れかけておりました。
最終的にアトランティス大陸文明は、地球の電磁気で創られた格子状のグリッドから外れて、5次元の半霊半物の世界から崩壊し、3次元の物質世界へ次元が下降したと言われております。
グリッドから外れて5次元から3次元に螺旋状に降下する中で、耐えられなくなったアトランティス大陸文明の大師や上級巫女たちの中には、逆に次元上昇して下降する流れから脱出する者たちもいました。
3次元の地球にはとても耐えられない高次元の「波動」を持つ者たちだったとも言えます。
こうして世界各地の超人的な神々たちも同時期に全て地球上での生活の痕跡を見失います。
電磁気で創られた格子状のグリッドは新しく「波動」の調整がされ、4次元以上の精神世界や外宇宙との交流を遮断するシールドも設置されました。
ただし現在は地球の次元を上昇させており、この当時に調整された設定が、再びアップデートされながらチューニングされています。
地球は少なくとも8つの異なる次元世界から構成されており、各次元ごとに似たような地球が存在します。
これは同じ次元同士の並行世界とは別物です。
こうした現象は、古代文明の壁画に形跡が残っているのではないでしょうか。
逆にこの3次元の地球に残った者たちは輪廻転生により記憶を受け継ぐ者もいることでしょう。
次元の降下により、5次元の光の体から、3次元の重い体へ密度が降下していきます。
また、遺伝子は不活性化し、松果体は眠り、霊道は閉じ、テレパシー能力や魔術を失い、寿命も短くなり、時間の流れも遅くなります。
直接プラーナを取り込む技術も失い、チャクラの回転も弱まると、肺呼吸が中心になります。
ちなみに船で脱出した100隻の中で、実際に生き残ったのは宿命の11隻だけでした。
最終的に、アトランティス大陸文明は後期文明も経て約12千年前には完全に水没しました。
アトランティス大陸文明の記録は、秘儀参入者のマスターたちによって巨大な建造物に保管され大西洋の海底に密閉されました。
しかるべき時代が到来したら、開示がされる計画でした。
地球自体に大きな傷跡を残した古代文明の影響を完全に癒し、次の文明が再開されるために数千年の時間が必要となりました。
古代文明の崩壊後も残った大陸が沈むのに約200年間ほどかかっております。
また、その後の約2千年で大陸の形状が変化していきます。
大量に発生した古代文明の残骸や、有毒な物質も発生しました。
古代文明の残骸は約1千キロメートルを超える内陸地にまで到達する巨大な津波で海に沈みいきます。
太陽の光は有毒物質で覆われた大気を通過出来ずに地上は暗闇となり、気温も急激に低下しました。
この時期には多くの動植物を失いました。
ただし、多くの貴重な動植物は、地球にある5次元の物質世界へ逃げ延びた人々や、地下の聖秘都市などに保護されました。
現在でもこの動植物の保護地区では、地球上の絶滅危惧種を定期的に保護する活動を続け貴重な種を保存し続けています。
これは箱舟伝説にも通じるものがあるのではないでしょうか。
当時の種人と呼ばれる生き延びた人々は、相当な厳しい環境下での生活を余儀なくされたと言えます。
この食べ物すら満足に調達出来ない環境下で、高度な科学技術の知識は大半を失い、原始的なサバイバル生活へと移行します。
そして3次元の物質世界でも十分に耐えられる五色人と呼ばれる新人類により、現代へと続く文明が生まれます。
逆に古代文明の旧人類は、淘汰され姿を消していきます。
中東の古代遺跡の壁画にある身長15~12メートル級と身長5~3メートル級の高身長の者たちは、重い重力に耐えられなくなりました。
恐竜の子孫の痕跡も、この時代に消えていくのは、そもそも氷河期での体温維持は苦手で、重い重力の影響もあって生存が厳しくなり、地下へと新天地を求めたためです。
半人半獣の旧人類も、現代ではアニメや都市伝説以外では、話題に出ることもないと思います。
日本では歴史書が混線していて分かりにくいですが、神世の時代と人皇の時代と言った言葉で区切られています。
逆に3次元の物質世界に先行して存在していた羊飼いの惑星に導かれし地球人類は、このタイミングで5次元からディセンションした地球人類と合流することになります。
そのため双方の地球人類の歴史に大洪水と巨大ピラミッド建設の伝承が残っていますが、矛盾した内容になっているのではないでしょうか」
ここまではムー大陸文明ともよく似ている気がする。
リセット&リスタートは似たような感じなのかしら。
書記の神さまは、次に地下の世界について説明した。
「地下の世界に新たな生活環境を求めた者たちもいました。
地下の世界は、地球の内宇宙や、地球の恐竜時代からの先住民の居住区ではなく、もっと浅い約130km程度の深さの場所にあります。
この地下の聖秘都市は、世界で最も高地の南アジアの山脈地帯にある寺院に、秘密の入口があるという伝承は有名でしょうか。
ただし地下の聖秘都市は、実際には世界に7カ所程度に分散して存在しています。
世界に分散している理由は、都市ごとに独自の目的と任務があるためです。
地上にある秘密の入口からは反重力テクノロジーのエレベーターで地下に入ることが可能です。
聖秘都市は地下の大空間にあり、人工的な太陽もあるため、地上と変わらない環境です。
地上では絶滅した古代の植物が植生しており、空気も新鮮なものが供給されています。
地下の聖秘都市にある大寺院などには、過去に滅んだ古代文明の歴史や叡智が保存されています。
小箱のような映写機ではクリスタルのレンズからスクリーンに投影された3次元の立体映像で動画を視聴することが可能です。
ただし動画や古文書も古代文明の時代の言語など当時のまま保存されているため、現代の言語では翻訳に苦労することでしょう。
ちなみに現在では聖秘都市に入ることが許される者は、秘儀参入者を目指し準備が整った者だけです。
入口が少なく、マスターなど高度な霊術を使う者たちも多数いますので、下手な軍事施設よりも警備体制が整っています。
探検家が偶然に探し出して到達することなどは極めて困難でしょう」
地下の世界って何かの映画やアニメとかでも見た気がする。
そんなの本当にあるのかしら。
でも地上に比べてかなり安全な気がするし、記録を長期間保管するには良いかも。
書記の神さまは、次に自分自身がどう生き延びたのか説明を始めた。
「ウンダル島の山岳地帯の頂上付近にあった光の寺院は水没せずに残りました。
私は大師から中東の地域の人々に今まで学んだ技術を伝えて導き計画を進めるように促されます。
私は大師から大師の船と呼ばれる宇宙戦艦への搭乗を許可されます。
この宇宙戦艦は星間航行も可能な船で強力な武装を持ちます。
私は、ウンダル島の他のアデプトクラスの科学者や神官などと共に宇宙戦艦でアトランティス大陸文明から朝の太陽に向けて脱出しました。
地上を見下ろすと大寺院は、かろうじて残っていましたが、突然の津波により地上から消え去る姿が見えました。
ただし、あくまで消え去っただけで、行方は見えませんでした。
そして中東の地域に降り立ち、この地の人々に叡智を授ける神として壁画に残ることになります。
ただし最初は歓迎されず、新たな侵入者として敵視されるような状況でした。
多くの智慧を授け、魔法を試しに見せることで、敬意を受けるまでに至りました。
中東の地域には、すでにアトランティス大陸文明から先行して移住していた羊飼いの王国と呼ばれる小国が山間部にありました。
王国の国王は、神々の啓示を受けたある最高神官の提案を受けて、現代に巨大ピラミッドがある地域へ侵略を開始します。
若き最高神官は、この地域では珍しい青き瞳と白い肌を持ち、後の時代で太陽の象徴として伝承される人物です。
ただし侵略と言っても、この地域の王国は、かなりの堕落をしており、無血開城がなされました。
新たな王国は、最高神官を中心に新たな神殿と祭祀が導入され、現代にまで知られる有名な古代文明の基盤が整備されました。
現地の王族、貴族、住民とは友好的な政策がとられ融和が進みます。
神殿では半人半獣の人間化なども進められていました。
神殿の壁画に描かれた半人半獣は初期の頃の名残です。
アトランティス大陸文明の崩壊が進むにつれて、避難民も急激に増加していきます。
私たちも同時期にこの地域へ合流しました。
アトランティス大陸文明からは、高度な知識も持ち込まれましたが、この地域の機械設備は不十分でした。
そのため大型の航空機の製造などは難しく、気球などの初歩的な技術に留まりました。
経済や芸術なども急激に発展し、鉱山での採掘も拡大していきました。
現代ではすっかり世界的な観光地となっていますが、当時は建設ラッシュとなっていました。
建設資材となる岩石も、現代でも想像がつかないような膨大な量が切り出されて運搬されました。
その後に最高神官が女性問題を起こす事件が起きました。
最高神官は、国王が密かに気に留めていた国内でも有名な美女の踊り子との不倫騒動を起こしたのです。
この女性は後の時代に美の女神と伝承されます。
最高神官は法に背いた罪のため、国王の審判により、アフリカ北部の王国へ流罪となります。
我々は、同行する義務はありませんでしたが、最高神官との関係によりアフリカ北部へ同行することになりました。
我々は、現代の未来に向けたある意図もあり、アフリカ北部の洞窟などの壁に積極的に壁画を描きました。
ここで少し脱線しますが、我々はこの地域の古い王族の一族に、ある叡智を託します。
この王族は、直近まで続く世界でも最古の王族の一族ですが、政権交代で一族が幽閉されてしまいます。
ところが、この王族の一族の恩赦を得るために交渉にあたったのは、ある聖女の存在でした。
この聖女は、過去に修道院系の施設を作らせてもらった感謝を伝えるために、誰も許可されなかった幽閉地へ特別な許可を得て訪れ、元国王と面談します。
そして国王以外の王族の恩赦を長い時間をかけて交渉し始めるのです。
さて、これ以上の話は長くなりますので、ご自身でお調べいただくとしましょうか。
話を戻しますと、おおよそ10年近い歳月が経過し、最高神官は中東地域での復帰を望む運動なども高まり、国王から流罪は恩赦され、中東の王国へ帰還します。
中東の王国へ復帰後に、私が指揮をとり、紀元前の約10,500年頃に巨大ピラミッドの建設を開始しました。
巨大ピラミッドは、永劫に燃える大地の力の形状にしました。
巨大ピラミッドは、重力に打ち勝つ反重力の力で、キャップストーンから下向きに建設しましたので、現代の通説とは真逆の順番です。
私がこの巨大ピラミッドを建設した目的の1つは、アトランティス大陸文明の水没で失ったアメンティーへの入り口を新しく建設し、再びアメンティーと繋がるためでもあります。
巨大ピラミッドの地下奥深くには発力室を設置し、頂点にはクリスタルの装置を設置しました。
このクリスタルから時空の中に光線を放ちエーテルの中から力を取り入れる仕掛けも作りました。
巨大ピラミッドには大神秘を求める者のために石棺を用意しましたので、勇気があるのであれば寝て瞑想しながら真理を求めてみると良いでしょう。
巨大ピラミッドは破壊されないように緊急時の防衛機能を備えて保護しております。
宇宙戦艦は人の顔を持つ巨大な獅子の石像の碑の下に隠し、未来の外宇宙の侵略者との紛争のために凍結保存しました。
今でも知識の守護神などと名前がついていることでしょう。
9次元振動装置と呼ばれる機器は、外宇宙の侵略者に対して決定的な役割を果たすと予言しておきました。
アトランティス大陸文明などの多くの叡智や魔法の科学も近くに保管しておきました。
巨大ピラミッドはイニシエーションの秘儀を行うための神殿としても整備され、後の時代の神々の代理人たちにも活用されます。
ちなみに獅子の石像は、この時代に建設されたものではありません。
もっと遥かな昔の約550万年前の時代に建設されています。
長期間の水による浸食を受けているのも、そのためです。
昔は顔だけが地面より上にあり、獅子の体は地面に埋もれていました。
こうした古代遺跡群が意図的に残すことが許されたのは、人々が時代を経てもスピリチュアルな記憶を完全に忘却しないようにするための神々の意志です。
その後、私は自分自身の役割の目途を悟ると、再びアメンティーに降りて肉体を再生しながら冬眠に入りました。
私は中東の人々に再び自分が必要な時代が到来したら目覚める約束をしました。
この伝説はファラオのミイラに関する逸話と話が混在していますが、いまだに語り継がれているようです。
このアメンティーへの入り口の7つの鍵は隠してありますので、真に必要な者が探せば目の前にいずれ出現するでしょう。
宇宙戦艦、叡智、鍵については、当時は一部の人々しか知りませんでしたが秘密を守るように言い伝えておきました。
しかしながら今は時代の周期が変わるタイミングに到来し秘密も徐々に開放されることでしょう。
それでも目の前に巨大な宇宙戦艦が出現すれば、世界は変わらざるを得ないでしょうが。
いかがでしたでしょうか。
古文書の緑色のタブレットに書いたことも含めてお話をさせてもらいました。
ただし、原始の9柱の神々のお話は省いております。
そのお話は直接聞かれるのがよろしいでしょう。
それでは、また時空の交わる場所でお会いしましょう」
そう言い終わると、姿が見えなくなった。
壮絶な人生だけど、まだ冬眠していて肉体が残っているって言ってたわよね。
まさにミイラ伝説そのものじゃないの。
ファラオの話なんて嘘だと思っていたけど、真実は別の次元にあったってことかしら。
信じらないわ。
天海さんは話を聞き終えると、しばらく考えてからこう言った。
「そういう意味では教科書に掲載すべきではないと判断されている神話の世界の最後とは、箱舟伝説で終焉したとも言えるでしょう。
箱舟伝説以前と箱舟伝説以降では、地球の次元もディセンションの影響で異なりますので、今の常識で判断出来ない世界を忘れようとしたとも言えます。
宇宙船、龍、ペガサスが飛び交い、魔法の呪文が普通に使える世界など、宗教や、映画、アニメの世界でライトディスクロージャーして息抜きをしておくというのが大人の常識になったとも言えます。
それでも過去世の記憶が生み出す欲求により、新たな創作物として世に出続けてはおりますが。
大人の常識であざ笑っても抑え込めないのでしょうな。
濃厚な塩で満ちた死の海に封印されし古代の文書は、ゆるやかに開示されておりますが、現実に起きた過去の歴史として人々が受け止めるには、まだ時間を要するでしょう。
地球のリセット&リスタートは火の災害と水の災害が交互に発生しております。
ムー大陸文明は火、アトランティス大陸文明は水でしたので、次は火の順番でしょうか」
何これ。
地球の兄弟惑星もそうだったけど、古代文明も同じ終わり方じゃない。
人間の業想念の蓄積が限界になったらリセット&リスタートされたってことでしょう。
こんなのって本当に何も変わっていないし。
どうにかならないのかしら。
天海さんは静かにゆっくりと語り出した。
「危機的な文明を救うために再降臨する古き救世主とは、何の意味があるのでしょうか。
それでもアトランティス大陸文明に代表されるように、リセット&リスタートをしなければならない理由とは何だと思いますか?」
私は答えが思いつかなくて黙ってしまった。
天海さんは様子を見ながら言った。
「ここは精神世界つまりアストラル界です。
霊界では良くも悪くも恒久的に安定しています。
霊界では何でも想像すれば創造出来ますので、何も不自由しません。
無理に物質世界を救わずとも、リセットで皆が霊界に召還され、非物質世界に住めば簡単な話と見る見方も勿論あります。
話を聞いていて、そんな発想が頭を通り過ぎませんでしたかな?
実際に物質世界での暮らしを恐れ、非常に快適な霊界での暮らしを自ら永遠に望む者も勿論おりますとも。
それでも3次元の物質世界にこだわる。
そして神々や、神々の代理人である救世主を含めて、皆で力を合わせて、3次元の物質世界と、人間の肉体を救おうとする。
それはどういうことを意味しているのか、お分かりでしょうか?」
私は少し考えてから答えた。
「たしかに、わざわざ地球の3次元の物質世界なんかに肉体を持って生まれなくても、霊界では別に何も不自由しないんじゃないかって思います。
でも外宇宙からでも、わざわざ宇宙人が地球に輪廻転生しに来てるって言うのは、こんな面白そうな世界はないからだって言っていました。
もし、そうだったらゲームみたいに息詰まったら、さっさとリセット&リスタートしてしまえって気持ちも分かります。
それでも、神々の代理人の救世主に導かれながら難局を突破するのって、何の意味があるのかですよね。
たしかに難しいですね」
天海さんは頷きながら言った。
「さすがに難しいでしょう。
難しいでしょうとも。
仰る通り簡単に答えなどありませぬ。
世界の根源は「空」です。
どんなものにも正解などありませぬ。
どなたか神々に答えなどお持ちの方がいらしたら、ぜひお教え願いたいものです。
そう言うと天に向かって大袈裟に頭を下げた。
このままではリセット&リスタートの繰り返しが何度も続くだけで、いつまでたっても駄目なままだということは、皆が認識しているでしょうか。
ただし霊界は物質世界に投影されますが、物質世界も霊界に投影されて、様々な影響を与えるのです。
危機的で、とても危険な状況の物質世界を放置して、霊界の中で目を塞いで見て見ぬふりをしていることなど許されぬ面もあるのです。
それでは、このままでは明確な答えが出そうにありませんので、ある御方にご紹介させていただきましょう」
そう言うと場所を移動することになった。




