第021話 日本語の不思議
第021話 日本語の不思議
今日は神社の宮司の安倍さんに連れられて、大きな石がサークル状に配置されている変わった場所へバスで来ていた。
ここの神社は周辺の観光地とバスでつながっていて便利だけど、バスの本数が少ないから待ち時間がやたら長い。
ヨーロッパにも、こういう大きな石がサークル状に配置されている場所をテレビで見た気がするけど、それと比べるとスケールはそこそこ小さい。
最近は環状列石とも言うらしい。
それでも何でこんな場所に、こんなものがあるのか理解出来ない。
この神社っていったい何の神社なのか謎が深まるばかりだ。
この場所は縄文時代ぐらいの昔に遡ると、とても重要な場所だったように思う。
今でも村では風変わりな小規模なお祭りぐらいは続けているけれど、きっと古い時代の名残なんだろう。
ここの地域の周辺で一番古い縄文の遺跡は、古代文明のムー大陸文明が水没する頃の約13,000年ぐらい前の遺跡らしい。
過去に、復元された縄文時代の大型の竪穴式の建物に入ったことがあるけど、雪で覆われても平気なぐらい暖かい。
屋根に使われている建材も、小さな筒のように空気を通る穴が開いていて、断熱効果がありそうだ。
雪の水はけも見事なものだ。
大きな建物だと約20人ぐらいは入れて、集会ぐらいは開催が出来る気がする。
大型の掘建柱の塔のような、祭壇のような建築物も、4階建てのビルぐらいはありそうな大きさだ。
柱の直径なんて約2メートルもあるらしい。
どうやって建てたのか想像もつかないけど。
とても石器持ってマンモスを追いかけていた未開の原始人が建設したものになんて思えない。
十字架みたいな形をした土偶も、不思議な模様で神秘的だった。
この神社は明らかに不自然なところが多いけれど、この機会に安倍さん聞いてみた。
「ここの神社って何で鳥居とか、しめ縄とかないんですか?」
安倍さんは、感心した様子で鳥居について説明をしてくれた。
「鳥居と、しめ縄に気づかれましたかな。
鳥居とは神を結界に封じる物。
逆に悪霊なども神社の中には入れぬメリットがあります。
我が社ではあえて古代の考えを継承しているのです。
ただし鳥居には神のお告げを伝えるカラスなどの鳥が止まる場所でもありまして、なんとも判断が難しいところではありますがな。
鳥類は、神々のメッセージを伝える役割などが与えられています。
カラスは光の意思も、闇の意思も両方を伝える役割があります。
ハトは危険を、オウムは地震を伝える役割です。
フクロウは覚醒を促す役割です。
ただし、いずれもペットとして人間が飼うと力を失います。
古代の人間は鳴き方で聞き分けていたようです」
安倍さんは、大きな石がサークル状に置かれている場所を指さしして答えた。
「世間では、しめ縄は内側が神域をあらわすものなど諸説が言われておりますが、どうも厳密には話が歪んでおります。
このサークルの中心に多立ってチャネリングをしてみると分かるでしょう。
ここはレイラインと呼ばれる重要なライン上にある場所で地球のエネルギーが流れる重要な場所です」
安倍さんに言われた通り、石のサークルに立ってチャネリングを開始すると意識が朦朧としてきた。
しばらくすると石のサークルの中心部に巨大な神木のようなものがうっすらと見えてきた。
この巨大な神木は、ゆっくりと時空を超えて意識の中に語り始めたようだ。
「大調和の世界を求める者よ。
わたくしが、かつて存在した時代を、あなたがたに語りましょう。
おおよそ2万5800年前の古代ではゲームなどで世界樹と言われるような、神木を中心とした生活がすでに完成されていました。
この神木は天空に向かって数キロメートルもの高さがあった時代もありました。
古代ではこの神木のことを「ヒキ」と言い、霊木、日木、陽木、火木とも書きますが、地球の大地の分身と考えられていました。
神木は人間が神々とつながる通路の役割や、地球の調和と進化を促す役割、大地の隆起や移動を抑える役割などがありました。
また、神木に質問をすると叡智を人間の心の耳と、肉体の耳の両方に答えていたのです。
神木の周りには円周上に縄文式の住居がありました。
神木の巨大な葉や枝は住居の上にまで差し掛かっていました。
秋になると神木の枝からは食糧になる実を大量に降らせていました。
植物にはさまざまな機能があります。
植物は全てを観察する機能がありますが、観察した情報は太陽を経由して神々に送信されています。
木の年輪には気象情報だけではなく、万象の動きが記録されているのです。
レコードと呼ばれる物にも似ているのではないでしょうか。
種も同じように風に運ばれながら記録する役割を担っています。
他にも太陽を感知する機能や、雷雨のエネルギーで強化される機能などもあります。
ところで京都の石庭はご存じでしょうか。
あの中心にある円周上の波紋のような波。
あれこそが宇宙の螺旋上の渦巻を表現しています。
同じように神木を中核として円周上に住居を配置することで、宇宙と地球を流れる大地のエネルギーを螺旋状に循環させているのです。
ドングリで作った玩具のコマのような中心軸のイメージが分かりやすいでしょうか。
真の神の愛のエネルギーは、太陽を経由して地球に降り注ぎ、神木を通じて円周上、螺旋状に循環させているのです。
住居も当然ながら同じような作りです。
住居は大地にしっかりと設置されていなければなりません。
窓も開けられず大地からも遠く離れて暮らすと、大地から心身に得られるエネルギーが失われ、精神が不安定になると言われています。
また、住居の中心には大黒柱と言われる柱を設置します。
これは村の中心の神木と同じ意味を持ちます。
この環境に居住すると、途方もない巨大な安心感を生み出し、精神の健全な成長を育むと言われております。
母親のお腹の中にいる赤子のようなイメージでしょうか。
五重の塔も同じ構造で中心に大黒柱があります。
あれは飾りなどではなく、円周上の中心にエネルギーを螺旋状に循環させるための構造です。
どんなに大きな地震がきても五重の塔は空間的な統一力により簡単には倒れないのです。
また、神社の屋根の最上部である部分にも「ヒギ」と呼ばれる場所がありますが同じ由来でしょう。
住居には畳の原型になる編み物が敷いてありました。
編み物とは植物の持つエネルギーと叡智を編み込むことで、その力を蓄積し、住む者を支えているのです。
この縄文の村では、神木の周りを囲うために長大な縄を作り、木々の周囲を囲いました。
この縄を「ハリ」と言いました。
今でも梁と呼ばれる言葉が残っているでしょう。
これが、現在のしめ縄の原始の姿です。
この「ハリ」で囲った部分の出入り口に2本の赤い木の柱を立てました。
これが鳥居の原型だと言えるでしょう。
「ハリ」で囲われた内側の空間は、荘厳な雰囲気がありました。
また、現在でも古い神社では神木の周囲に木の棒を立てて囲う風習が残っていると思います。
御柱と書き「みはしら」や「おんばしら」などと呼ばれています。
ちなみに話がそれますが、神社の狛犬は、沖縄のシーサーに似ていますが、元は獅子舞の獅子です。
神殿の前に二頭の獅子を配置する文化は世界中に存在しているというのはお気づきですかな?
二頭というのもある意味で、この2本の柱に近いものを感じます。
世界中で大きな石をサークル状に配置するのも原理としては同じ構造です。
ただし、サークルの中心にあった古代の神木は遥か昔に失われてしまっていることでしょう。
代わりに立石またメンヒルと呼ばれる長い石を中心に設置するケースも多いようです。
このサークルは世間で言う天体観測としての機能は当然ながら、宇宙との通信基地でもありました。
また、空間をつなぎ瞬間移動するための拠点にも使われていたようです。
つまり地球のエネルギーと宇宙のエネルギーをつなぐチャクラのような場所と言えばよいでしょうか。
太陽の陽が「ヒ」と呼ばれていますが、神木が「ヒキ」と呼ばれる所以でしょうか。
縄文の時代は「ヒ」つまり霊、日、陽、火を大切にしており、赤い塗料を頻繁に使っていました。
洋服、柱、土器、土偶にも赤い色が多く使われていると思います。
赤い土器は圧倒的な躍動感があり、土器の周囲にも同じように、しめ縄の縄文があります。
教科書で火焔のような土器を見たことはないでしょうか。
この時代では土器にまで魂を見出し「ハリ」の空間を生み出そうとしたのです。
赤い土偶は、現代のダルマや招き猫にも通じるものがあります。
また、神木は多くの祖先たちをつなぐものでもあります。
霊も同じく「ヒ」と呼ばれていますが、これも神木が「ヒキ」と呼ばれる理由の1つでしょうか。
宇宙と大地を循環する巨大なエネルギーを取りつぐ神木を見て人々は神々を見出しました。
今でも神々のことを「柱」と呼ぶのはこれに由来します。
また、この巨大なエネルギーは内なる「フォース」と言われました。
横軸の「ハリ」で囲われた空間と、縦軸の「ヒキ」や人体の「フォース」との共鳴は、空間を変容させるほどの強い力を生み出すのです。
これを古代では原始の十字で表現しました。
土偶も十字を表す形状のものが多いと思いますが、あれは偶然の産物ではありません。
象徴的な形状の土偶は、原始の十字と類似したものが多いのではないでしょうか。
十字には新たな生命力を保持するという意味があります。
縦は聖なる生命力の流れ、横は目標に向かって進む人間の意思を表現しています。
強い意志で神々の導きに従うことは、自己の犠牲をも必要とも解釈されます。
十字の上に輪がつくと調和の流れを意味します。
この形状のアンクと呼ばれるものを持つと、健康と長寿のエネルギーが得られる仕組みです。
ちなみに植物など万物には本来は「ハリ」を形成する潜在的な力を持っており、妊婦などは特に顕著です。
妊娠したことがある方は、妊娠した後に周囲に様々な変化を感じた方も多いと思います。
「ハリ」で囲われた空間の中では相対性は喪失されます。
相対性とは、社会的な洗脳による勝ち負けや、身分、貧富の差など、存在による支配と権力構造を生み出すものです。
相対性の喪失とは、対立次元を超えた大調和を生み出すということです。
ここには人間の内部の宇宙を形成した秘密が詰まっていると言われております。
「ヒ」は「フォース」と共に宿り、「フォース」と共に躍動します。
逆に「ハリ」が失われると「ヒ」も失われるのです。
縄文時代では、「ヒ」が無い人の事を、「ト」と言いました。
弥生時代には赤い華やかな彩色が失われ、人はあくなき戦争を始め、「ヒト」から「ト」へ転落してしまいました。
完成度の高かった縄文の住居をあらためて学び、「ヒ」を取り戻して「ヒト」になるための努力をする必要があると言えるのではないでしょうか。
あれだけの永い縄文時代に戦争の痕跡が無い理由の1つもそこにあります。
縄文文化の探求と解明は、今の時代を生きる人々の大きな学びにつながることでしょう」
こうして神木からのビジョンとメッセージは終わった。
あまりにもビックリすることばかりだけど、まだまだ奥が深い。
しばらくみんなで茫然と見つめ合ってしまった。
いやはや、いつもながら目からウロコだわ。
そう言えば、ここの大きな石にはカタカナみたいな文字で何かが渦巻き状に書いてある。
安倍さんにサクヤ先輩が質問している。
「このカタカナみたいな文字って何ですか?」
安倍さんはカタカナについて説明をしてくれた。
「漢字は中国から伝来したもの。
ひらがなは漢字を崩したもの。
では漢字の伝来より前に日本人はどんな言葉を使っていたと思いですかな?
それこそがカタカナ。
カタカナとはカタチをあらわす神の名であり、2万年以上前から続く世界最古の神の代から伝わる文字。
カタカナを発することとは言霊そのものであり、無から万物を生み出す神威つまり神の力を持ちます。
カタカナとは、この大宇宙のビッグバン以前に使われていた「カタカムナ」という遥か古代の神聖な古代語が発祥となります。
ただし、この「カタカムナ」という神代の文字は、1文字ごとの音と並びに強い意味があり、よほどの強い精神力が無いと扱えない極めて危険な強大な力を持つ言語でした。
カタは3次元の物質世界を、カムは神界などの精神世界を意味し、ナは名前を表現すると言われております。
図象を重ねたものは後の時代に作られたものです。
カタカムナは、二つの文字の図柄を重ねることで神を表現し、神々にチャネリングでアクセスする電話番号の役割がありました。
円を描きながら渦巻状に描くと、昭和の電話機のダイヤルのように見えましょう。
昭和の電話機は電源コード無しで動いていたのですが、良く考えると実に不思議な仕組みです。
何か関係があると思いませんかな?
「カタカムナ」は精神世界の想像による創造をサポートする言霊ですが、現在のカタカナは物質世界でコミュニケーションを伝達するためのツールへと、その位置付けに大きな変化があります。
これを神代のさまざまな文字からヒフミ文字などへ改良が加えられ、そして我々の知る太陽神のみこさまの時代にヲシテ文字が生み出されたのです。
ヲシテ文字は我らに害を与えない安全に扱える文字となっておりますので、日常の生活で言霊として発しても安心して扱えるでしょう。
ヲシテ文字は48音文字で濁音を含みませぬ。
濁音は美しくない文字とされる文字です。
音はネとも呼びますが、48音はカタカナでヨハネとも呼びます。
ちなみに西暦1,500年代にヨーロッパの宮廷占星術師によりチャネリングされた天使のメッセージを分析すると48音だったとの記録が残ります。
正確には49音であったものの最後の1音は極秘のゲートを開くためのキーで、決して明かされることは無かったと言われています。
48音の天使の言語は、天使だけではなく悪霊などとの交信も可能であったそうです。
今のカタカナの元になったヲシテ文字には1文字1文字が神の名になっているのです。
当時の象形文字のような文字には神の御姿が表されていると聞きます。
このヲシテ文字は、1文字ごとの形の持つ真の意味と、一つ一つの音だまを大切にします。
ヲシテ文字の本来持つ正しい発声方法を身につければ、人々が正しい心を保ち、自らもエネルギーを得て健康に生きることが出来ると言われております。
逆に言葉が乱れると人心も乱れるとも言われております。
今に伝わるアワ唄とは、このヲシテ文字を守るために全国に広められた唄です。
アとは天、ワとは地、ヤとは人と書きます。
アワヤとは天地人のことを意味しますが、南米の植物にも似た名称があるかもしれません。
円盤状に配置した元明け(モトアケ)と呼ばれる魔法陣のような図で、太占と呼ばれる占いに使われました。
ところで今いるこの場所は、カタカナを石に記すことで、神の力をこの周囲の空間、そして神社や村全体に与えております。
ゆえに1万年以上前から誰にも侵すことができない結界が生み出されたと言えましょう。
この場所も結界で守られているがゆえに、例え誰かの視界には映っても気が付きませぬ。
明治、大正の時代の昔の写真にカタカナが良く写っているのがお気づきですかな。
いつから日本はひらがなで、外国がカタカナになったのですかな。
そのあたりに我が国の歪みがご理解いただけますかな?
日本語の文法は、英語やスペイン語、中国語と違って特殊だと言います。
日本人は、日本語は日本にしかないのではと思っている方が多いのではないですかな。
でも、そんなことはありません。
古代文明のムー大陸文明の文化を受け継ぐ民族は類似した文法になっております。
太平洋の島々の古代文字なども同様です。
他にもヒマラヤ山脈に住む方々の一部の言葉は日本語と同じ文法です。
日本人と同じ系統の遺伝子を持つ方は他にも中央アジアや、北米、南米にもいますが同じ文法です。
これは遥か昔は想像以上にグローバルな社会だったと言う影響です。
逆に日本の創成期の神々と言われる方々には、さまざまな地域のご出身のお方も多いと聞きます。
ただし、日本語の特にカタカナは音数が特殊で、他の言語の2倍以上の音数があります。
また、日本語は母音が中心で、子音が中心の言語とは決定的に違います。
そして母音とは別に、今は失われた父音もあります。
最初に日本語を教わる時に、父音が無いことに違和感を感じている子供も多いでしょう。
日本語は父音、母音、子音で本来の言葉の形となるのです。
日本語は世界的に見ても非常に貴重なようで、普通はより少ない音数の言語に感化され簡略化されて、言語が失われてしまうようです。
神々の意思により日本に神風を吹かせて外国の侵略から守り、鎖国していた意味は何のためだと思われますかな?
この神の名を冠する言葉を守るためでもあるようです。
それでも最近の音楽を聴くと外国語が大量に流入してきている感覚は実感としてあるでしょう。
日本語を使うのは非常にエネルギーが必要なため、使うのが楽な外国語に流れやすいのです。
この音数の多さと母音には我々が思っている以上に、とても強い癒しの効果がありますし、呪術的な意味でも非常に大きな広がりの可能性があると聞きます。
英語圏の外国人が日本語で話をしようとしても、どうしても英語で訛った日本語しか話せません。
英語で神々と会話する時にも、神々は母音を中心とした言葉に自動的に変換しているとも聞きます。
また、日本語は喉で話しますが、欧米は口先で話をするのです。
これでは呪術的には言霊が成立しないようです。
和歌のひな形である五七で話をし、その言葉の連なりからさらに増して言霊の力を得ることが出来るとも言われております」
日本語って少し変わっていると思っていたけど、そんな難しく考えたことがなかったわ。
驚きの連続ね。
安倍さんは次にカタカナの構造について説明をしてくれた。
「今のアイウエオは少し正確ではありませんがご存じでしょうか。
正しいカタカナの57音文字としてのアイウエオは次の通りです。
・アイウエオ カキクケコ ハヒフヘホ ナニヌネノ マミムメモ
・タチツテト ラリルレロ サシスセソ ヤレユエヨ ワヰ干ヱヲン
・キュ シュ チュ ニュ ヒュ ミュ
失われた文字が多数ありますが、日常生活には支障が無いですし、言葉としては表現出来るので問題ないでしょうな。
また、言葉の並び順もアイウエオが正しいわけではありませんが、正しい順番にして使用すると呪術的に成立しますので、日常で使うには適さずに改訂したと聞きます。
陽の物質文明ではアイウエオ、陰の精神文明ではアオウエイ、呪術的に強化された順番がアエイオウです。
タ行以降は正確にはヲシテ文字では後半から読みますので逆さまになります。
48音文字の場合は57音文字からヰ干ヱとキュ以降を除き、またヤ行とワ行の組み換えが必要です。
次に母音であるアイウエオの基本形と意味ですが次のようになっております。
・ア列・・・「 〇 」、空、ウツホ、素粒子が充満する宇宙
・イ列・・・「 Ω 」、風、カゼ、素粒子が動きだす風
・ウ列・・・「 △ 」、火、ホ、風による摩擦で起きる火
・エ列・・・「 2 」、水、ミズ、火で蒸発してから冷めて流れる水
・オ列・・・「 □ 」、土、ハニ、水によって流されて蓄積した土
先頭の記号が各文字の母音の基本形です。
母音が陰陽の五行の基本になっているのが分かるでしょう。
ちなみに真の神は女性性ではオーム神霊とも呼ばれておりますが、「 Ω 」はオームとも呼ばれております。
真の神が螺旋状の渦巻で万物を創造することから風を象徴していると言われておりますが、関連性が文字にも表現されていると言えるでしょうか。
次に子音であるアカサタナの基本形と意味ですが次のようになっております。
・ア行・・・「 ・ 」、種子、起点
・カ行・・・「 I 」、光
・ハ行・・・「 II 」、道路、神懸り状態ではファ行となる
・ナ行・・・「 + 」、仲間になる
・マ行・・・「 T 」、下に降ろす
・タ行・・・「 Y 」、合成して下に降ろす
・ラ行・・・「 λ 」、下に広げる
・サ行・・・「 一 」、払って一閃する
・ヤ行・・・「 ⊥ 」、空を眺めて上に上げる
・ワ行・・・「 ◇ 」、中心に向かう
この母音と子音の組み合わせがカタカナとなるのです。
例えば母音がア列の「 〇 」で、子音がア行の「 ・ 」を組み合わせると、「 ア 」を表現する「 ◎ 」になる。
これは空間の中心に「波動」のフォースである熱が生まれ、回転運動の渦巻きが開始される瞬間が表現されています。
他にも例えば母音がオ列の「 □ 」で、子音がナ行の「 + 」を組み合わせると、「 ノ 」を表現する「 田 」になる。
次に真澄の鏡と呼ばれる神宝に書かれた日本語の音の分類です。
・喉の韻、音・・・ア列、ア、ヤ、ワ行
・唇の韻、音・・・オ列、マ行
・歯の韻、音・・・ウ列、サ、ハ行
・舌の韻、音・・・エ列、タ、ナ、ラ行
・牙の韻、音・・・イ列、カ行
この音の分類は実際に発音してみると、どの顔のパーツに負担がかかっているか分かるでしょう。
この構造を理解しなければ言霊神感法や神呪法と呼ばれる言霊の霊術に至ることは難しいと言われています。
言霊学の世界では万象が「波動」で出来ていることを理解し、この万象の「波動」に影響を与えるだけの力を言葉に込めて正しい響きで発すること重要です」
カタカナってこんな複雑な意味があったんだ。
まったく思いもしなかったわ。
安倍さんは次に言霊の例について説明をしてくれた。
「さきほど、言葉の1文字1文字が神の名になっていると言いました。
実際に原始の文字は言葉が先にあったと言われております。
例えば「ア」は始まりを意味します。
「マ」とは母なる力を意味します。
古代文明の文字も同じような文字から始まりますので比較してみると面白いでしょう。
他にも「ハ」は中心から円周上に遠心的な広がりをする力を意味します。
銀河の渦巻の写真を思い出すとイメージがしやすいでしょうか。
さきほどの「ハリ」も「ハ」に追加の表現を後から足したものです。
言葉とは事の「ハ」を意味し、同じように「ハ」が生み出す広がりを感じるでしょう。
このような言葉は人類が言葉を獲得する前から先天的にあった先天音と言われております。
先天音を把握することは、人類が失った能力を開花させるきっかけになるでしょう。
先天音を活かした言語を言霊に類似のものとして、フォース言語とも呼ばれるようです。
「ハリ」を究明することで、フォース言語の中核の原理にあたる「ハレ」に辿り着けるのです。
このフォース言語は全世界に広がり、ひな形となったと言われています」
放言するだけで自分に因果が廻るって、ちょっとその意味が分かったかもしれない。
安倍さんは次に神代文字について説明をしてくれた。
「それでは神代文字についても説明させてもらいましょう。
歴代の神代文字には、次のように多くのバリエーションがあります。
・ヲシテ文字・・・上記で説明の文字、日本語の呪術的な言霊を弱め日常用に改良された文字
・愛野文字・・・約3,500年前、別名では北海道異体文字、豊国文字と混在させ使用される、古代の叙事詩には中東の神々が登場する、中東の古代遺跡にある楔形文字のペトログリフと近似
・豊国文字・・・約3,000年前、古体象字と新体象字がある、新体象字は現在のカタカナと近似、古体象字は世界中の多くの地域(中東、地中海、南アジア、中南米)の古代遺跡でも数多く発見、山窟文字とも近似
・阿比留草文字・・・約3,250年前、阿比留文字の草書体とされる文字、神代文字では最多の蔵書、東アジアの甲骨文字に近似、東南アジアの古代遺跡でも多く発見、古代文明のムー大陸文明の遺物の文字とも近似
・阿比留文字・・・東アジアの半島の文字に近似
・出雲文字・・・約2,800年前、西日本の日本海側にある洞窟に刻まれ古くから伝わる文字、神器や祈祷などに使用
・阿波文字・・・四国地域の神社に多く見られる文字
・龍鳳神字・・・仙人が神界の言葉を伝えたとされる文字、日本で古代から伝承される文字ではない
・天狗文字・・・天狗が神界の文字で書いたとされる古文書の文字、日本で古代から伝承される文字ではない
発見されている神代文字には、他にも多くの種類があります。
これらの種類の豊富さは当時の神代ごとに必要とされた言霊の文字が異なったためです。
歴代の神代文字は母音だけではなく父音も組み合わせた神宝の文字の源の元図をベースに政策的な意図をもって開発されました。
母音と父音つまり陰陽の関係により森羅万象の内外で活動する情、像、自然を組織した言霊にこそ世界文字の基本根源があり、あらゆる文字はこの根源より発生していると伝えます。
また、文字には言霊と音霊以外にも色霊や数霊も重要な要素です。
これらの法則をしっかり理解出来れば、世界中の古代文明の遺跡にある様々な文字が容易に読み解けるでしょう。
どうしても解読不能であった中南米地域の黄金の石板に書かれた古代の文字を、あっさりと容易に翻訳したのは日本人です。
ただし日本人であっても神代文字の種類の多さに混乱させられ解読に時間がかかりました。
言葉使いも時代劇のような古い言い回しで、現代人には多少の分かりにくさはあります。
日本語が自由に使いこなせない外国の考古学者には、約5千年より前の古代の文字は、何年かけてもパズルのように感じて解読が困難かもしれません。
現代も南アジアや太平洋の島々を含めた世界中の古代遺跡の文字の解読が終わっていません。
最新のAIが発展すれば、神代文字のパターンを全て記憶させ、日本語のカタカナの文法で翻訳させることで、古代文字の解読を一気に進めることも可能ではないかと推測されます。
なぜなら古代文字と神代文字とカタカナの対比表さえ完成すれば、日本の子供ですら容易に解読が可能だからです」
いつまでたっても誰も解読できないなんて、日本語を知らなきゃ日本語の文法を最初から解読するなんて無理よね。
安倍さんは次にロンゴロンゴ文字について説明をしてくれた。
「例えば世界中の研究者が誰も解読していないとされるモアイなどに使用されるロンゴロンゴ文字の代表的な文章を、愛野文字と豊国文字を駆使してAIで翻訳するとどんな文章になるでしょうか。
日本の研究者の有志たちにより、AIで翻訳して要約した結果は次のような文章になりました。
原初の神々から分かれし日の本の御子の血脈たちは、東の果ての地から天の浮舟に乗りて海を渡り、そしてこの島へ降り立った。
神々は、この島の聖域を定め、海を鎮め、土地を焼き、新たな命たちをこの島に定着させた。
ロンゴロンゴ文字は、天から授かった宝と、我らの功績を示す。
ロンゴロンゴ文字は、天の神々の言葉と同じであり、この文字を継ぐ者こそが、永遠にこの島を治める正当な主である。
かつて我らと共にあらんとした神々が、再びこの島を訪れる時、大いなる季節が再びめぐり始めるであろう。
洞窟に刻みし文は、この島を守護する神々への祈りである。
かつて空を飛びし先祖たち、そして北の星から来た者たち、南の風になった者たちの魂は、今もこの島に眠り、我らの呼びかけに応えて波を鎮める。
ロンゴロンゴ文字で刻みし文を読みし時に、この島の先祖たちの力を手に入れることが叶うであろう。
北から来る風と、南から来る波が交わりし場所に霊力が宿る。
蛇が月を飲み込みしことにより現れる月の満ち欠けは、正しい時を表す。
月が満ちれば魂が再生し、月が欠ければ神々が隠れる。
この周期に意識を払い、そして守りながら、タネを蒔き、産屋を建てるのだ。
海の潮の満ち引きは龍神の呼吸である。
夜の月の形が変われば、海の魚を呼び寄せるであろう。
山と海の霊力が交わりし時に祈りを捧げ、火を絶やさねば、世界は再び光を取り戻すであろう。
ロンゴロンゴ文字のAIでの翻訳は以上ですが、AIの要約結果は、いかがだったでしょうか。
日本の神代文字や、この島に残されたロンゴロンゴ文字は、ただの偽書だと感じるでしょうか?」
最近のAIって、スゴイわ。
なんだか、それっぽい感じがする。
安倍さんは次に地中海の文字について説明をしてくれた。
「それでは、もう1つ別の例です。
地中海の島で発見された円盤などに書かれた未解読の文字と、その派生形の線形文字の文章を、愛野文字と豊国文字を駆使してAIで翻訳するとどんな文章になるでしょうか。
日本の研究者の有志たちにより、AIで翻訳して要約した結果は次のような文章になりました。
日の本の主が、領く地の人民を指導するため、瑞穂の民が乗る天の浮舟にて、世界各地へ発った。
主は、田畑を開墾せしため、人民を教え導いた。
主は、この島もまたいつものごとく領き、世界各地で領く他の地と同じく、恵まれた土地へとなった。
主が領く田畑の地に、悪しき力を溜め込みしことにより、大いなる災厄起こり、多くの人民がむざむざと亡くなりし。
主の計らいによりて、生き残りし人民は、再び領かれ復興した。
この円盤に記されし文は、神々の神聖な記録の印である。
次に線形文字の文章をAIで翻訳して要約した結果は次のような文章になりました。
北の果てより来たりし民が、聖なる洞窟にて神威に捧げものをした。
豊作を願い、魚と命の水を捧げた。
そしてこれからの千年の安寧を誓った。
ここに記された文字は、神と人とを繋ぐ魂の刻印である。
この文章を解読するコツは、次の通りです。
・主・・・統治者
・王・・・統治者
・領く・・・領地を統治する、ただし直轄ではなく現地での自治領に近い、直轄の場合はシラスを使う
・田結・・・田畑を開墾して統治する
・恵路波・・・知恵を授け道を進ませる、教え導く
・普ちう・・・広く普及させる、普通にする、一般的にする、いつものようにする
・瑞穂民・・・瑞穂に住む人々、広義で日本人
・悪・・・悪い出来事、災厄
・計く・・・・計らう
・足る・・・十分に足りる、満ち足りた状態、復興する
こちらの結果も、いかがでしょうか。
日本の本当の古代史を知っている方なら、ピンとくるかもしれません。
何か、とても切ない印象すらあります。
従来のような国際的な研究者がいる場での研究成果の発表はされないでしょうが、スピリチュアルに目覚めた有志たちによる古代遺跡の未解読文字の研究は、AIの性能向上と無償化により一気に進められ、そして世界中に拡散されていくことになるでしょう」
天の浮舟って半分は疑っていたけど、本当かもしれないって気がしてきたわ。
安倍さんは次に神代文字について補足の説明をしてくれた。
「逆に江戸時代が終わり、西洋化と近代化を進める中で、神代の文字は封印され、虚偽の文章とされました。
海外から輸入した漢字を崩してひらがなを作り、ひらがなから海外の言語を表現するためにカタカナを作ったなどという、意図的に歪めた知識を、日本人に常識として植え付けました。
理由は、日本のルーツが古代において世界の中心だったなどと言う事実は、欧米の列強には受け入れがたい歴史だったからです。
神社で学問の神さまとされる神々や、大きな祟りがあったとされる著名な神々が、現代から見ても不遇の扱いを受けていますが、その理由は、神代文字に精通し古文書の内容を知り過ぎたためとされます。
それだけ神代文字の存在は、時代の権力者たちにとって非常に危険な存在なのです。
そのため神代文字で世界の古代遺跡の文字の解読が実現したとしても、世界のスタンダードに反する異説とされて、あっさりと闇に葬られる可能性は高いことでしょう。
世界中で各時代ごとに焚書がされ、直後に唯一現存する新しい歴史書が意図的に編纂されている理由は、もっと大きなスパンで展望すべきだということです。
ところで神社のお守りやお札には今でも神代文字が使用されていますがお気づきでしょうか。
仏の寺院の場合は梵語が多いので少し意味合いが違いますが、神社の物にも不思議な文字が使われていると思います。
ほとんどの神社では、神代文字の意味を見失いながらも、象形として継承しているのではないでしょうか。
お守りの裏面や、中身を開かないと見れませんので、なかなか見る機会も少ないでしょう。
神社以外の寺では、真言を梵字で書く場合もありますが、この文字も元を辿れば神代文字に至ります。
この神代文字による言霊には呪術的な強い力を持ち合わせていますので使い方には留意が必要でしょう。
日本人は外国の言葉に影響などされずに、随神の精神を思い出し、日本語が奏でる本来の音をもっと大事にすべきでしょうな。
螺旋構造は周囲を巻き込みながら上下に推進力を生み出すのは既にご存じでしょうか。
この古代語も左巻きの渦巻状に配置することで言霊に力を与えて呪術的な効果を生み出したと考えられます。
地球も回転しながら高速で移動しておりますので広義で螺旋構造ですし、重力を含めた強力な磁場を循環させております。
ピラミッドも螺旋構造を活用して地球の磁場のエネルギーを内部へ引き込み、強いエネルギーを生み出す仕組みが内部構造としてあると言われております」
言われてみるとたしかに昔の白黒写真や新聞にはカタカナが多い気がする。
カタカナって、ただの外国語を表記する言葉だと思っていたわ。
それに江戸の話もそうだけど、昔の人は今の人よりも宇宙や地球の仕組みを緻密に考えて組み立てている部分が多い気がする。
私は少し気になって質問した。
「古代文明は、リセット&リスタートがあったのは知っているし、完全なリスタートには過去を忘れる必要があるのは分かります。
それでも日本の古い古文書群や神代文字は、どうして焚書されたのですか?」
安倍さんは次に神代文字が失われた説明をしてくれた。
「紀元後の約700年代は当時の時代の背景として複雑な政治の事情がありました。
当時は縄文時代からの勢力、中東の大陸から移民してきた勢力、東アジアの大陸から移民してきた弥生人の勢力、東アジアの大陸から直近で移民してきた勢力が争っていました。
ここでは日本の歴史を引っ張ってきたこれらの勢力を日本の四大勢力と定義します。
日本の古い古文書群は、縄文時代からの勢力と、中東の大陸から移民してきた勢力を中心とした歴史書でもあります。
日本の古い古文書群が、現代の歴史書と決定的に違うのは、古代文明の時代もカバーして残っていた点でした。
一方で、新たな律令国家として日本という国号を定め、新たな統一国家として成立させるためには、新たな日本の歴史書の制作が必要不可欠でした。
古代からの正統性を主張するには、古い歴史書を上書きしたかったのです。
また、複雑な勢力間での血生臭い政治闘争だらけの古い歴史書は、新しい統一された日本の国家の歴史としても、ふさわしいとは思えませんでした。
そこで大陸の各国の歴史書を参考にして、神話としてファンタジー化をされる歴史洗浄の技法が採用されたのです。
そのため数万年前の縄文の神々の時代の伝説と、数千年間の弥生の歴史上の人物の話が混在することになりました。
豊葦原の世の神々などは男女の性別すら分からなくなりました。
また役職名、名前、謚の乱用も混乱を極めます。
また、この時代に古い縄文の神々の役職の名前を流用した権力者も多くいました。
渡来人を祖先とする一族が、渡来人としての苦しい立場から、地位の正統性を主張するために子孫かのように見せかけて権威を借りたと推測されます。
そのため現代に伝わる神々は、この時代の人物と原初の人物との混乱が起きることになります。
神社の元宮と呼ばれる移転の流れも、同じように混乱しているため、どちらの時代か見極める必要があるのです。
歴史書の改ざんでは他国に内部分裂している事情が気付かれないように統一国家の体裁が採用されました。
そのため日本の中央政府を除く地方の王朝は、歴史書からほとんど抹消されました。
他国に内部分裂していることに気付かれると、政略的に他方の勢力に加担されるなど厄介な問題が発生するためです。
新たな日本の歴史書は、口述を筆録する形で製作され、完成しました。
新たな日本の歴史書は、新たな日本の統一国家の成立にふさわしい形で、日本全国に展開され教育が開始されました。
ところが、しばらく時間が経過してから新たな日本の歴史書の編纂者たちは流罪にされます。
罪を背負わされた理由は、知り過ぎたためとされています。
ところが実際は、改ざんした歴史書の編纂者たちは、権力者たちに改ざんを指示されたことに完全には納得していなかったため、権力者に反逆したためと考えられます。
表向きは指示に従いつつも、裏で新たな日本の歴史書にトリックを仕掛けたことが、反逆者とされた理由と考えられます。
具体的には2種類の歴史書を左右に並べることでトリックが解除される仕組みです。
具体的には同じ時代の類似した人物の話にもかかわらず、微妙に内容を交差させることで、真実に到達するための仕掛けがされました。
他にも同じ功績を達成した人物が、別の名前や別の家系で分割して記載されています。
左右に並べて読むことで、名前を変えて分割させて隠されているトリックを解除出来ます。
一部の有力な豪族の先祖だけを優遇しているトリックも、仕掛けが分かれば簡単に見破れます。
また歴史書そのものに呪術を施し、複雑な数秘術を駆使しています。
それは宿敵の古い日本の勢力が、二度と表舞台には出てきて欲しくないという、血生臭い闘争に対しての強い念でもあるのです。
他にも日本に渡来した順番や、陰謀による暗殺なども、トリックを解除すれば読み解けるとされます。
なお、逆に改ざんを指示した権力者の側にも、祟りと言われるような、謎の死を遂げる者たちが多発しました。
神々や先祖を侮辱した罪ではないかと、ささやかれています。
唯一の正史として新たな日本の歴史書が制定された後に、古い古文書群の焚書が開始される噂が広まります。
この時代に有志によって、古い古文書群は各地域に一斉に持ち出され、命懸けで秘匿されました。
そのため古い古文書群の成立時期が、この時代に集中しているのです。
現在の大本営発表以外の偽書扱いをされている全国の古文書群は、おおよそこの時代に持ち出された古文書のコピー品です。
古文書の原本は、相続者が相続する際に、さらにコピーして自分の所有とし、原本は元の場所に残されます。
したがって仮に新しいコピー品が、時の権力者に没収されて失われても、原本は残っているのです。
ただし、原本のありかは、相続者に知らせると、拷問などで自供した際にコピー品と一緒に失うリスクが高いため、相続者にも秘匿されます。
なお、理論上は、この仕組みでは相続者の人数だけコピー品が存在することになります。
古い古文書群は神代文字で分からなくする手法や、口伝に切り替えするなど、存在を秘匿するために個別に工夫がされています。
古い古文書群は、偽書のため国家を転覆させる恐れがあり、所有は死罪に値いする罪であるとされ禁書と整理されます。
禁書とされた歴史書を隠し持っていた者は処刑となる旨で全国に厳命され、組織的に焚書または回収されました。
特に富士王朝にあった膨大な記録は禁書とされ、この時代に大半が処分され、残りも富士山の大噴火で遺失します。
他にも焚書だけでは消しきれない神社の御祭神の書き換えなども横行しました。
紀元後の約800年頃に起きた富士山の延歴の大噴火は総仕上げでした。
この時代に富士山の高天原に関連したムー大陸文明の系譜を受け継ぐ情報は物的な証拠を含めてほとんどが消されることになります」
私はその後も気になって質問した。
「その後の時代は、どうなったのですか?」
安倍さんは次に江戸時代以降について説明をしてくれた。
「江戸時代の直前に、西洋の商船は鉄砲などの新たな兵器を持ち込みました。
ところが忘れてはならないのが、他にも西洋思想として、3次元の物質世界を強化するための思想や、宗教も持ち込みました。
そして日本が保有していた膨大な黄金を海外に持ち出します。
この流れを抑え込むためには鎖国する選択を優先したのです。
新たな日本の歴史書の中に封印された歴史は、江戸時代に部分的に再興された時代もありましたが、長くは続きませんでした。
縄文時代からの勢力が西洋の助力を得て、江戸時代を終わらせる計画が開始されます。
江戸時代の終わりにも同じように、西洋の商船は新たな兵器を持ち込みました。
そして日本が保有していた膨大な黄金を海外に持ち出しました。
西洋思想の3次元の物質世界を強化するための西洋思想、宗教、武器と、黄金の流出は重要なキーワードです。
西洋思想の導入と同時期に、再び焚書がされます。
神仏習合や、神仏分離、廃仏など非常に分かりにくいですが、形を変えた焚書とタイムカプセルの秘匿です。
そして焚書の前後には、必ず歴史書の抜本的な改訂があります。
新たな歴史書は、かつての神話化された歴史書をさらにアップデートして強化した内容でした。
寺院という記録媒体の文書が燃やされても、仏像の配置、寺院の構造、真言、音楽などの中に、古い古文書群の情報はタイムカプセルとして記憶されました。
縄文時代からの勢力は、中東の大陸から移民してきた勢力の排除には成功しましたが、皮肉にも自分たちが古代から守ってきた縄文の誇りを、西洋的な枠組みに差し出してしまう結果となったのです。
似たような話が南北のアメリカ大陸で起きました。
南北のアメリカ大陸にも日本の古い古文書群と同じような、焚書すべき歴史書を保有していました。
南アジアで鎖国していた国も同じように占領され、鎖国の開国を迫られます。
そして同じく古代文明の記録庫として存在していた膨大な歴史書は焚書されるのです。
当然ですが周辺の重要な遺跡や施設は、破壊されるか立ち入り禁止とされます。
富士王朝は富士山の大噴火ですでに樹海に消えました。
それでも都市開発や道路建設などでの地下の採掘を恐れたため、現代でも大半が立ち入り禁止とされています。
航空機や爆弾の騒音が生み出す低い「波動」は、周辺の地域を低い「波動」に落とし、次元の上昇から封印する効果もあります。
海底に眠る古代文明の遺跡などは、ただの自然構造物として無視され続けています。
南北のアメリカ、南アジア、地中海なども同じような状況です。
戦後は、全ての神話を否定し、西洋思想、唯物史観、西暦を正義とする思想が導入されました。
日本の歴史の学会では渡来人を祖先とする一族に対しての調査が進み、今では神話と歴史が再び分離されて整理され、紀元前を消し、紀元後のみ歴史が残されています。
こうして神代文字や古い古文書群は偽書として冗談扱いされることになります。
日本は大陸から文明を教わった、歴史の浅い島国でなければならないのです。
日本の神代文字が世界最古の文明の証拠として認められれば、西暦の支配論理が崩壊します。
西洋思想やグローバル資本という教科書に偽装された変奏曲を聞かされて育った戦後のベビーブーム世代たちは期待通りの動きをします。
ベビーブーム世代のジュニアの世代たちは、子供時代からの教育の成果で、3次元の物質世界に完全に囚われ、古い古文書群の存在を完全に忘れ去りました。
そして神代文字、レムリア大陸文明、ムー大陸文明、アトランティス大陸文明を完全に忘れ去り、ミッシングリンクになったのです。
日本人を3次元の物質世界に完全に閉じ込めることに成功した瞬間でもあります」
教科書の年表を超えるような、とんでもなく古い話を当たり前のように平気でしてくる。
それにしてもこの安倍さんって方は、やっぱり普通じゃない気がする。
何だろうか、この感覚は。
巫女修行を始めてからというもの、自分の常識の方が異常に感じてくる。
何かあらゆるものの全てがおかしい気がする。




