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白い月の光があなたを照らす。

あまりに綺麗でそっと手を伸ばした。

すると、あなたは擽ったそうに身を捩った。けれど、逃げる事はなく、目を細めていた。

あなたがどこまで許してくれるかは分からない。

それを確かめるかのように、あなたの着物の帯に手をかけた。

それでもあなたは逃げる事はなかった。

するりと帯を解いていき、露わになった白い肌にそっと唇を寄せた。

あなたはピクリと体を跳ねたが、逃げる事はなかった。寧ろ、それを歓迎するかのように私をそっと抱き寄せた。

今宵の戯れは、きっと人を惑わす程に美しい月の所為。

朝を迎えれば、この触れ合いも許されはしないでしょう。

だからこそ、今だけは、誰の邪魔も入らぬ事を祈りましょう。

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