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髪から薫る甘い香りが鼻腔を擽った。
いいなぁ、と思って手を伸ばして、その髪に触れると君は体をビクリと跳ねた。
そして、じとりと睨んできた。
「何?」
不愛想な言葉に笑いそうになったが、何でもない素振りを見せた。
「別に」
「じゃあ、触らないで」
まるで機嫌を損ねた猫のようだった。
それさえも可愛らしく思う。
君は本当に可愛いよ、ボクと違ってね。
どうしたら、そんなに可愛くなれるんだろうね。
可愛くないボクは、可愛い君に憧れる。
髪から薫る甘い香りが鼻腔を擽った。
いいなぁ、と思って手を伸ばして、その髪に触れると君は体をビクリと跳ねた。
そして、じとりと睨んできた。
「何?」
不愛想な言葉に笑いそうになったが、何でもない素振りを見せた。
「別に」
「じゃあ、触らないで」
まるで機嫌を損ねた猫のようだった。
それさえも可愛らしく思う。
君は本当に可愛いよ、ボクと違ってね。
どうしたら、そんなに可愛くなれるんだろうね。
可愛くないボクは、可愛い君に憧れる。
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