表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/131

70

私の魔法は完璧だった。そのはずだった。

なのに、どうしてみんな私から離れていくの?

何もできないあの子の元へ行ってしまうの?


私は完璧であらねばならなかった。

だから魔法を使って、何でもできる『私』になっていた。

完璧を当たり前にして見せた。

そんな私にみんなは魅了されたじゃない。

なのに、どうして?


あの子が来てから全て狂ってしまった。

何もできないあの子を最初はみんな嘲笑っていた。

私はそれを遠くから見ているだけだった。

それでよかったはずなのに、だんだんと私の周りにいる人達があの子の元へと行ってしまった。

一人、また一人と行ってしまって、最後に一人残されたのは私だった。


あの子は一体どんな魔法を使って私を一人にしたの?

完璧になったはずの私なのに、分からない。

分からない、分からない、分からない……。

どうやら、完璧な魔法は解けてしまったみたい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ