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私にとっての作品とは、手を痛めて産んだ我が子だ。
腹を痛めて産んだ子とは違うかもしれない。
それでも愛しい我が子である事には変わりない。
それを他者が作り変える事は、私にとって、我が子を傷付けられ、殺される事と同義だ。
そうなれば、強すぎる怨念で私は鬼と成り果てよう。
そして、この身が朽ちようとも、その怨念で我が子を殺した者に復讐を果たす事だろう。
どれ程恐怖を抱こうとも、どれだけ許しを乞おうとも、私はその復讐を遂げる事だろう。
決して忘れるな。
許される事ではないという事を……。




