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グラスに滴る雫。中で揺らめく透明な液体。

喉が痛む程に乾いた私は、それを欲していた。

それでも手を伸ばす事は許されない。

今すぐにでも喉を潤したいというのに、許されない。

ああ、暑い、暑い、暑い。

溶けてしまいそうな程に暑い。

容赦なく照りつける太陽はどうしてこうも憎くて堪らなくなるのだろう。

皮膚はジリジリと焼かれて痛む。

頭からは湯気が出てしまいそうだ。

ダラダラと流れる汗も不快で堪らない。

ああ、夏なんて早く過ぎてしまえばいいのに……。

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