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雨の下、桜が泣いていた。

ただただ静かに、泣いていた。

雨に濡れ、重くなった花弁がハラハラと落ちていく。

肌寒く感じる雨と風に、桜も寒そうに震えていた。


パリャリと音を立て踏みつけられる水溜まりには、零れた花弁が幾枚も浮かんでいた。

そこを覗き込むと、鮮やかな薄紅がそこに居た。

儚く、美しく、妖しい桜。それが確かに微笑んでいた。


いつの間にか雨は止み、春風が吹いていた。

どうやらここは、まだまだ春真っ盛りのようだった。

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