表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
144/150

144

シェーレグリーンのドレスを身にまとう君に綺麗だと言ってしまった事を深く後悔している。

君はボクの言葉に嬉しそうに微笑んでいた。

君は綺麗になる為の努力を怠らなかった。

流行りのものはすぐに取り入れて、他人からの目を常に気にして、優雅に振る舞っていた。

その様子はとても美しかった。

君が新しい白粉を使い始めた時も綺麗だと褒めた。

すると、君は頬をほんのり染めて、可愛らしく微笑んでいたね。

君が口紅を変えた時も綺麗だと褒めてしまった。

だって、君が幸せそうに微笑むから。

もし、ボクが君に綺麗だと言っていなかったら、君は今でも生きていてくれただろうか。

ボクの言葉が君の命を奪ってしまった。

これ程までに辛く悲しい後悔があるだろうか?

シェーレグリーンも、鉛白も、辰砂も綺麗に見えていたはずなのに、今では醜くて、憎くてたまらない。

そして、ボクの言葉が一番憎い。

ああ、君に綺麗だなんて言わなければよかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ