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ショーウィンドウに飾られている真っ赤な靴に憧れた。

それはそれはとても美しくて、幼心にもいつかそれが似合う大人になりたいと願う程だった。

けれど、母は決して許してくれなかった。

綺麗だと言うのは許されたのに、自分が身に着けたいと言うと激怒された。

その理由が幼い頃の私には分からなかった。

けれど、年齢を重ねるにつれ、私が『普通』ではないと思い知っていった。

それでも、憧れは憧れだった。

あの真っ赤な靴が、たとえ真っ赤に熱せられた鉄の靴だろうと、履けば一生踊らされようとも構わなかった。

ただ、私はあれが似合うようになりたかった。

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