表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
108/130

108

吐く息が白くなる。

こんな寒い日は暖かい家の中でのんびり過ごす方がいいに決まっている。

それなのに、君はどんよりと暗い灰色の空を見て嬉しそうに「雪が降りそうね」と言った。

雪なんて冷たいだけだし、何が嬉しいのか分からなかった。

だから、黙って頷くだけにした。


夜になると、ぐっと冷えて、君が望むように雪が降り始めた。

それを暖かな家の中で眺めていた。

君は雪が降っていることに気付くと、「雪~!!」と言って、はしゃぎだした。

何が楽しいのかよく分からない。

けど、こちらを見て、綺麗に微笑む君が「綺麗ね!」と言う姿は確かに綺麗だ。

だけど、雪より君の方が綺麗なんて歯の浮くような台詞が言えるわけもなく、黙って頷いた。

すると、君は突然抱きついてきた。

驚いていると、君は「外で降ってきてくれたら、外でもあなたにくっつけたのに」と言った。

その台詞に耳まで赤くなるのを感じた。

君がそれに気付かないはずもなく、君は楽しそうに笑いながら、より強く抱きしめてきた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ