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異世界 アルトの転生物語  作者: ときお
10/12

お祝いと日常、そして満月の夜

もう何回目だろうか。ロゼ婆ん家に家族で行ったのは。途中からはもはや数えてない。


今日も行く日なのだが、リナリーの家族も来る日で、みんなで集まるのは意外にも2回目であった。

リナリーと俺らが初めて顔合わせした以来かな。


何の会だって?

それは俺とウルトとリナリーの1歳バースデーパーティーですよ(喜)。


そして今日は珍しくブックおじさんもきた。でも祝いの酒と花束を置いてちょろっと話して帰っていった。


時間が経つのは早いもんで、ほっぺをぷにぷにされ続けたら、いつの間にかお開きになってしまった。


今日のお誕生日会で分かったことはこうだ。


・俺ら3人の誕生日祝い


・ここハバ村には子どもたちが俺ら3人しか居ない


・アズベルト家、リナリーの家族他、3家族がハバ村には住んでいる。子どもは各々居るが全員成人しており、今は冒険者として生計を立ているらしい。あ、忘れてた。ブックおじさんは5年前くらいから1人で住んでるみたい。


・3家族というのは、ジュピター家、シー家、ロック家が名字らしい。全員貴族なのかな?それにしては随分とみすぼらしい家に住んでるけどね。


それはそうとて、今の俺にはどうでもいい情報であった。


そう、今俺たちに必要なのは、これからの人生を謳歌するためのチカラなのだ!


ウルトくんとスローライフの為に修行あるのみだぜ!ついでにリナリーも鍛えちゃうけどね!(ついででごめんね)





この世界では1歳という年齢は節目のようで、村全体での催しだったのだが、それ以降は特になんの催しもなかった。家族単位で祝う普通のパーティーって感じかな?


普段の生活では、もはや蜥蜴狩りは日常的であり刺激もなくなっていた。もちろん俺たち3人の修行は毎日続けており、前ほどではないが、レベルアップしていることは確かな事だ。





4歳を迎えたある日のこと。



ルーク(父)

「さぁアルト、ウルト、そしてリナリーちゃん!昨日の両家家族との話し合いにより、今日から毎日強くなる特訓をする事になったぞ」


「特訓っていつもやってる修g&&¥&@-/」


「ん?なんか言ったかウルト?」


「なんでもなーい!」


「まぁいい、じゃあさっさと基本トレーニングをやるぞ」




あっぶね〜。咄嗟にウルトの口を詰まらせてよかったぁ。魔法でね。既に俺ら3人は毎日魔力と愾力の修行を内緒でしているのだ。終わったらちゃんと言い聞かせよ。



「まずは、この剣を握ってみろ!」


「はーい!」

3人とも元気よく返事を返す。なんだか新鮮で楽しいみたいだ。俺も楽しい。



「よしっ上手く握れたみたいだな」


「先に結論から言うぞ」


「あと2年で俺の剣技を身につけてもらう。これは決定事項だ。予定が想像以上に早まってしまったみたいでな」



なんか厳しくないですか?え、まだ4歳児なんですけど!!!???



特にウルトとリナリーは言ってる事が理解出来ていないみたいで、あっけらかんとしている。



「まぁとにかく真似する!以上だ。」



それを聞いた2人は、なんとなくわかったみたいだ。


それから地獄のような日々が始まった。魔力を使ってはいけない縛りをしているので、特にチカラのない俺はめちゃめちゃしんどかった。



そして、途中からリズ(母)による魔法特訓も始まった。【魔力操作】がメインで、意外にも魔法使いであってもこれを怠っている人が殆どらしい。






今日は父母による修行が休みの日だ。


なのでウルトとリナリーの3人で遊ぶ約束をし、今日を全力で満喫していた。3人とも遊んで疲れてしまったらしく、村の広場で爆睡をかましていた。ふと気づくと既に17時を過ぎており、俺は2人を急いで起こした。


「おい、もう暗くなるぞ!早く起きろ!帰るぞ!」


目を擦りながら欠伸をしているウルト、ムクッと目を細めながら起きるリナリー。



なんだかやけに空が明るい気がした。太陽はもう沈みかけてる筈なのに。


満月か。それも綺麗なまん丸だ。この時が永遠なら良いのになぁ。


そう想いに耽ていると、ふらふらと2人が起きてきた。その後仲良く手を繋ぎながら、リナリーを家まで送って、俺たちを家まで帰るのであった。













読んで頂きありがとうございます。

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