第一話
今日は入学式。
アガンシャンには沢山のルールが存在する、一番有名なのは校門の前では必ず「アガンシャン」と3回唱える事。
そして今日は僕の人生初アガンシャンだ。
(・・・入試は別会場だったからな、ちょっと緊張する。)
そうして僕は門の前までやって来た。
「よしっ、アガンシャン、アガンシャン、アガンシャン」
感動の瞬間だった。しかし、次の瞬間。
「アフリカン、ナフタリアン、ジョンソン!!っよし!」
感動の瞬間は一瞬で幕を閉じた。女の子が思い切り違う事を唱えているのを聞いて。
「いやいや!よし!っじゃないよ!!そうじゃないよ!!僕も初めてだからはっきりと正しいかどうか言えないけど!多分それは違うよ!」
「え?違うかな?でもこれで大丈夫って学園の前で野垂れ死んでるお爺さんが言ってたよ?」
「誰えぇぇえぇぇえええええ!?」
すごく不思議な少女だと思った。
そんな不思議な少女の頭にはクルッと大きい角があった。
「あ、申し遅れました。私は羊人族のピノ・アマンガス・プレデター・リ・パンピーノ・クルルット・テペンガシ・寿限無寿限無です。よろしくお願いします。」
「あっ、僕の名前は甲州 公です...........って名前長いよ!ピノ・アマンガス・プレ何!?でも寿限無寿限無だけは覚えてる。不思議.....」
「あ、私は西園寺 マキシムジョーカーです。よろしくお願いしますね。ピノ・アマンガス・プレデター・リ・パンピーノ・クルルット・テペンガシ・寿限無寿限無さん、あと男の子。」
「え、誰!?」
「あ、さっきの野垂れ死んでたお爺さん!」
「貴様かっ!嘘つきジジイ!!!てかっ僕の名前は聞き取れなかったの!?こんな短いのに!?」
「あ、私の名前長いのでピノちゃんでいいですよ?」
「わかりましたよろしくお願いしますね、ピノさん。」
「僕を無視しないで!?」
「じゃあ行きましょうかピノさん。」
「はい!トライアングルエラーさん!」
「マキシマムジョーカーですが中々そちらの名前も良いですね。」
そう言いながら二人は歩いて僕の前を去って行く。
「だから僕を無視しないでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
こうして僕のおかしな学園生活が始まった。