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BLOOD SKY STRIKERS  作者: Nanase yuna
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序章



 時は、一九〇五年空は、赤い雲に覆われ、人類は激減の一途を辿っていた。その理由は、空に正体不明の敵。

皆は通称”バニップ”と呼んだ。空を飛ぶ、それは当時人類の戦闘機限界速度を超える速さで動く敵。レシプロエンジンの限界速度なんてたかが知れている。そのため人類は、バニップに勝てないまま十年が過ぎていった。


 「美華はるか~、朝だよー、起きなってー・・・・・・ぐっ・・・おきろっ!」

私は、鈍い頭の痛みとともに目が覚めた、ぼんやりする目をこすり目をはっきりさせると、そこには怒った姉の鞘華さやか姉さんがいた

「ったいな・・・姉さん少しひどくない?」

「起きない貴様が悪い」

私は朝が弱いためよくこのように、姉に起こされることがほぼほぼだ、カーテンを開けると見慣れない赤い雲が空を覆っていた、私も小さいころは青い空を見たことがあったが、今ではこの赤色の空以外見ることはできない・・・・

「バニップめ・・・」

姉さんは、ギリッと歯を食いしばり空の赤い雲をにらんでいた。小さいころ、私たち姉妹の父源武ゲンブはバニップとの戦闘により戦死した。そのため、姉も軍へ志願したのだが、女性であることを理由でパイロットへ志願を拒否されたのだ・・・軍を恨みバニップを恨み・・・姉は恨みに駆られていた・・・・、だが、ある日事件は起こってしまった・・・姉が失踪してしまったのだ、自殺事件事故失踪いろんなことを言われたが、姉はそんなことをする人間ではない・・・そんな時間を私は五年過ごした。


 ある日の朝・・・・・・・


 「美華ー、あんたあてに手紙よー?差出人は・・・・日本航空軍・・・・?」

母は、顔をしかめつつもを私にその手紙を渡してきた。

「ありがとう・・・」

「あんた・・・軍と関りがあるのかい?」

私は、首を横に振った・・・私にもわからないのだ・・・・手紙を開け中の文を読むと・・・そこには、驚愕の事実が書いてあった・・・・


 ”突然の、お手紙大変申し訳ございません。私は、日本航空軍対バニップ殲滅部の 兼森かなもり 信繁のぶしげといいます。前置きは、このくらいにして本題に入りたいと思います。単刀直入に申し上げますと、山神 美華様の魔女としての力を、日本のために使っていただきたいのです。現在日本航空軍では極秘にバニップ多作戦力兵器を開発しました。その力には、通常の燃料と魔力の混合物を使うことにより、高速かつ高威力の兵器の使用が可能となるのです。お返事を聞きに後日参ります。しかしこのことは他言無用でお願いします。”


 以上が、手紙に書いてあった短い文だった。

母は激怒し・・・・・当然だ戦争で自分の夫をなくしているのだ・・・無理もない・・・しかし私は、悩んだ・・・私に魔力があって。。その力で誰かが助かる・・・・それなら・・と。

後日、軍より一人の女性が私のもとに返事を聞きに来た。

「私の名は、さかき まいだ!君の力は軍より報告を受けている!なんていい力なんだ、その力を使い我々と共にバニップを殲滅使用じゃないか!」

私と、榊さんの間に入り込むように母が入り込み大声で怒鳴った。

「あんた!いい加減なこと言わないで!私から全部奪うの!?軍は・・・・帰って頂戴・・・」

俯いた母の顔からは涙が流れ落ちていた

「では、本日は帰らせてもらいます。しかし!彼女は戦う。目が、そう語っています」

母が怒り手を上げかけた時

「おかあさん!やめて!」

母は、榊さんをたたかずに済んだ、しかし、悲しみにうちしがれた母に、私は皆を救いたいから・・・・あの人との約束を果たすために、軍に入りたいといって入れて許してくれるだろうか・・・・でも・・・私は・・・お父さん・・・・


 「いいかい?うちは、魔族の家計だ、お父さんも覚醒して今は魔戦パイロットとして、お前たちのために空をかける戦士”ファントム ストライカーズ”として、戦っている。もし、同じように覚醒したらお前も、力を知るだろう大きい力それは誰かのためだ。力の使い方を間違えないようにな。」


あの時、父はそう言っていたのを、私は今でも覚えている。私は、どうしたら・・・・・その夜は、そのことを考え眠りについた。

翌日、同じような朝だったが昨日の話が頭から離れない・・・私の力で、皆が救われるなら・・・誰かのためになれるなら・・・・そう考えながら、その日はぼーっと考えて一日が、アッという馬に終わりを迎えてしまった・・・帰りがけ、友人のさやかちゃんと帰っていると、私の今日の異常なぼーっとした感じを心配していたそうだ、隠しても仕方がないので私は、話してみることに。すると

「だめだよ!もしそうしたら、美華ちゃん死んじゃうかもしれないんだよ!?」

いつもは、おとなしいさやかちゃんが声を荒げ私は、驚いてしまった。しかし、私の意思は・・・・・・その時・・・鼻を衝く・・・塗料が燃えるような、嫌な臭い・・・でもそんな燃えているようなものは近くにはない・・・・じゃ、この匂いは・・・・

「!、美華ちゃん!あれ!」

空には、黒いゼロ戦の姿をしたバニップが・・・・危険を感じ、すぐに逃げようとする空がみるみる赤く染まっていく・・・まずい!その途端、ゼロ戦から黒い閃光がはなたれ、私たちの近くに着弾し爆発した私は、咄嗟に魔力の盾を張ることができたが、覆い切れていなかったさやかちゃんに爆発で飛び散った石が当たってしまい、致命傷ではないが気絶してしまった。こんな状態だ・・守りながら防空シェルターまで担いでなんか行けない!でも!

その時、二発目が近くに着弾し私だけが吹き飛ばされてしまった。

「さやかちゃん!」

吹き飛ばされた、私は近くの工場のような場所に飛ばされてしまった・・・

「けほっ・・・ここは・・・」

周りは、埃まみれでもう何十年も使われていないようだった・・・・

「はっ!さやかちゃん!うっ・・・」

足を見ると切っていた、血がしたたり痛く立ち上がれない・・・私に力が・・・もっとみんなを守る力があれば・・・

その時、近くの壁が壊れた。

「きゃああああ!」

砂煙で何も見えなかったが・・次第に見えてくるその先に見えたのは

「ウィ・・ウィザードストライカー!?」

そこにあったものは、父が愛用していた機体”ウィザードストライカー”父とともに撃墜されたはずじゃ・・・その時、私には聞こえた。父の声が・・・さやかちゃんの恐怖に満ちた叫びが!

「ああぁぁぁああああ!」

痛む足を引きずりながら私は歩み進んだそして

「私は・・・私は戦う!皆を!さやかちゃんを守るために!お願い!私の魔力を吸っても構わない!動いて!ウィザード!貴女の力を貸して!」

しかし、ウィザードは起動して、私をアーマーで包んだりはしなかった・・・起動しない・・・どうして、私の魔法じゃ足りないの!?お願い・・・動いて・・・助けてよ・・・・

「おとおおおさあああん!」

低い重低音と爆発するアフターファイヤー音、起動したのだ。きしみながらアーマーは私を包み、脚部ユニットからはバーニヤーが火を噴いていた。

「いける!」

その時、室内に警報が鳴り響き目前のドアが開いた。まるでそれは、父が行け、戦えと言っているようだった。

神宮寺じんぐうじ 美華はるか! ウィザードストライカー!・・・・・発進!!」

ランチャーカタパルトが作動し、私はすごい勢いで空へ打ち出された。しかし、右側に問題があるのか、出力が安定しないだけどこれくらいなら!私は、そのままバニップに向かい突進していく

「武器・・・なにか!」

視界にモニタが開き武器選択だが、全てエンプティーの表示・・・唯一あるのは

「お、桜花?」

選択すると脚部ユニットのサイドから剣が排出された。

「よおし!」

閃光をかわしつつ、私はバニップに近づいていくその時だった。

「こちら、日本航空団所属 榊 舞中尉、そちらの所属を応えよ!」

「さ、榊さん!?神宮司です!」

「な、なんで!?やはり定めか・・・私が、援護する!あのタイプにはお前の武器、桜花が効果的だ!たたき切ってやれ!」

「わ、わかりました!美華!行きます!」

榊さんは、遠くからだが機関砲で正確に命中させていく、私はその弾を背後に徐々に近づいていく

「うおぉおおおお!」

切り込んでみるが、浅い・・・もっと深く深く!父の剣術のように深く!

「弾が尽きる!そろそろ決めないとまずいぞ!増援もまだかかる!神宮司!きめろおおおおおおお!」

大きく深呼吸をして、私は剣を構えた。

「神宮司流抜刀術・・・・・・壱の型!ハヤブサ!」

その瞬間、私は剣を抜くと同時にバニップを一刀両断していた。切ったバニップは空中で爆発し灰になっていった・・

「よし!よくやったぞ!神宮司!ん?神宮司?」

しかし、私の体力は限界を超えていたようでアーマーから鳴る警報を鳴らしつつ制御不能で墜落を開始していた・・・・このまま私は・・・薄れゆく意識の中さやかちゃんが救護隊に救われているのが見えた・・・・よかった・・さやかちゃんを救えて・・・警報がさらにけたたましい・・・地面が近いのであろう・・・・

「諦めるな!」

誰かに抱きかかえられたのまでは、覚えているが・・・・

「!さやかちゃん!・・・・・・ここは?」

目を覚ますと、見たことない天井があり点滴を受けていた・・なんで・・・確か、敵を撃墜し・・・そして・・・・そうだ、誰かが私を、その時部屋がノックされた。

「入るぞ、神宮司調子はどうだ」

入ってきたのは、榊さんだった。

「あの!助けていただいて!」

私がお礼を言おうとした途端、それは私ではないといわれた・・なら誰が・・・

「ま、今は少し休め」

「はい・・・あの・・・」

「ストライカー・・・か?」

「父は、バニップとの戦争で死んだと聞いていて、ユニットもなにも見つからなかったと聞いたんです・・・なのに・・・」

「極秘だったんだ。お前の父は戦死といううのは本当だ、しかし、ユニットと」

そう言って、一枚の写真を差し出してきた。そこに写るのは笑う父と私たち・・・私は、それを胸に抱きしめ涙を流した。

「すまない、渡したかったのだが、ファントム ストライカーズの事は、極秘で・・・」

でも私は、それでも父の形見を受け取れたことに歓喜していた。それから、父のこと私のユニットのいきさつ色々話して、榊さんに私の意思を伝えた。

「私、戦います。私も父のように守りたい!父のユニットと出会ったのも何かの縁です!それに、姉の事も気になります」

「それは、我々にもわからない・・・だがお前の意思は受諾した!任せろ!お前を一人前の私たち”ファントム ストライカーズ”の一員にしてやる!」

「え・・・いま・・・」

「そうだ!お前の父の後輩は私たち!第03対バニップ航空戦闘軍”ファントムストライカーズ”だ」


お父さん・・・・・・・私は・・・・・お父さんの後輩になりました。


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