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孵化 ―伝説あるいは、物語の覚醒―

作者: みなはら





胸の奥がざわざわとする。



以前にも感じたことだ。


こころが何かを生み出そうとしているのだ。


新たな世界の閃きか。


心を割いて生み出す愛し(いとしご)か。



それとも、


憤怒や激情で吐き出された、黒い欠片である忌むべきものか…。



心には創作の種と共に、


種を育てるための栄養となる、さまざまな感情が渦巻いている。




黄昏に近い、真っ黒なものや、


暁色の柔らかな色にも似た、明るく照らす(いろ)



憤怒の血色や、冷酷さの暗き青。




感情の色を得て、物語の種は覚醒し、成長をしてゆく。



色が孵る。

或いは、(いろ)覚醒す(めざめ)る。



種が孵る。


物語が生まれてゆく。

心の色を少しだけ操作(コントロール)して、明るい物語を目指す。



暗い現実の中で、

せめてお話の中だけは、伝説の勇者を書くような文章を書いてみよう。



書き出しはこうだ、

「あるところに少年がおりました…」




挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
[良い点] ステキな詩ですね。
[良い点] こんばんは。 素晴らしい、素晴らしい詩です。 物語の誕生を、淡々と、静かに見つめ続ける姿がすごくいいです! ざわざわするのに、慌てることなく、ただじっと分析するかのように見つめ続ける。…
[良い点] 全体の落ち着いた文章が、いいんですよね。 みなはらさん独特の落ち着き。こちらまで落ち着く感覚。好きです。 以下、徳田タクト様と全く同じ感想でして( ´∀`) >胸の奥がざわざわとする…
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